個人事業主が確定申告だけ税理士に依頼する場合の費用相場

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帳簿づけは会計ソフトで対応できていても、確定申告書の作成には不安を感じる個人事業主は少なくありません。顧問契約を結ばずに「確定申告のみ」スポットで税理士に依頼するという方法があります。

この記事は、こんな方に役立ちます

  • 決算・申告を控えて段取りを確認したい経営者
  • 記帳や決算整理をどこまで自社でやるか迷っている方
  • 申告期限と納税の流れを把握したい方
①日々の記帳②決算整理③申告書作成④税額の確定⑤申告・納税
法人は決算日の翌日から2か月以内に申告
図:決算・申告の流れ

この記事では、確定申告のみを依頼する場合の費用がどんな要素で決まるか、相場の考え方、自分でやるか頼むかの判断基準、依頼の流れを整理します。

この記事のポイント
  • 確定申告のみのスポット依頼は申告書作成と電子申告までが基本範囲
  • 費用は売上規模・記帳の状態・消費税申告の有無で決まる
  • 自分の時間の価値と依頼費用の比較が判断の出発点
  • 依頼するなら繁忙期前の12月〜1月が動きやすい
目次

確定申告のみの依頼でできる範囲

確定申告のみの依頼は年一度のスポット契約です。一般的には、記帳済みデータのチェック、決算整理の仕訳、青色申告決算書や申告書の作成、電子申告までが範囲です。日常的な質問対応や節税の提案は顧問契約の領域で、スポット契約には含まれないことが一般的です。

領収書の山から記帳そのものも任せたい場合は、記帳代行料が別途加算されます。同じ「確定申告のみ」でも、どこまで自分でやってあるかで作業量も費用も変わります。

税理士費用はどう決まるか

確定申告のみの費用に全国一律の定価はなく、基本は作業量で決まります。一般的な傾向としては数万円台からで、売上規模が大きいほど、また記帳代行や消費税申告が加わるほど上がる傾向があります。見積りの際には、売上規模・記帳の有無・消費税の課税状況・資料の整理状況を事前に伝えると話がスムーズです。

費用を左右する要素傾向
売上規模大きいほど確認作業が増えて高くなる
記帳の状態入力済みで整っているほど安くなる
消費税申告の有無課税事業者は申告が増えるぶん加算
所得の種類不動産・株式などが加わると加算

自分でやるか頼むかの判断基準

判断の軸は時間とリスクです。例えば年商900万円の個人事業主が申告準備に毎年40時間かけているとすれば、その時間を本業に充てた場合の売上と依頼費用を比べるのが出発点になります。

青色申告特別控除を最大限に受けるには電子申告などの要件があり、控除額や要件は改正で変わるため、最新情報は国税庁サイトでご確認ください。消費税の課税事業者になった年は計算が複雑になりやすく、依頼の価値が高まる場合があります。

依頼の流れと準備するもの

動くタイミングの目安は12月から1月です。2月以降はどの事務所も繁忙期に入り、新規受付を締め切ることもあります。

準備するものは、事業用通帳・売上の請求書類・経費の領収書・各種控除証明書・前年の申告書控えが基本セットです。資料が整理されているほど作業時間の見通しが立ち、見積りが下がりやすくなります。

費用が変わる要素とは

確定申告のスポット依頼の費用は、事業の状況によって幅が出ます。具体的な金額を断定することはできませんが、費用に影響する主な要素としては、年間の売上規模、経費や取引の件数の多さ、帳簿や領収書がどれだけ整理された状態で渡せるか、事業所得以外に不動産所得や株式の譲渡所得など複数の所得区分があるか、青色申告か白色申告かといった点が挙げられます。特に「資料が整理されているかどうか」は費用に直結しやすく、領収書が未整理のまま渡すのと、日付順に整理して渡すのとでは、依頼される側の作業量が大きく変わります。

依頼が向いている人・自分で十分な人

  • 依頼が向いている人/取引件数が多く自分で整理する時間が取れない人、複数の所得区分があり計算が複雑な人、初めての確定申告で不安が大きい人。
  • 自分で十分な人/取引がシンプルで件数も少なく、会計ソフトの操作にも慣れている人、これまで数年分を自分で申告してきて大きな問題がなかった人。
  • 迷ったときの考え方/申告作業にかかる自分の時間と、依頼した場合の費用を比べて、本業に充てる時間を優先したいかどうかで判断するとよい。

準備しておきたい書類チェックリスト

  • 売上がわかる資料/請求書控え、通帳の入金記録、売上管理表など。
  • 経費の領収書・レシート/できれば月ごとや科目ごとに分けておく。
  • 通帳・クレジットカードの明細/事業用口座と個人用口座を分けて用意する。
  • 控除に関する書類/社会保険料の控除証明書、生命保険料控除証明書、扶養に関する情報など。

早めに相談するメリット

確定申告の依頼は、期限間際になるほど対応が難しくなりがちです。早めに相談しておくと、不足している書類を余裕を持って集められるほか、依頼する側・される側の双方でスケジュールに無理がなくなります。また、早い段階で相談することで、その年の経費の扱いや控除の適用漏れがないかを事前に確認でき、結果的に申告内容の精度が上がることにもつながります。

費用は「作業量」で決まると考える

スポット依頼の費用は一律に決まっているわけではなく、取引の件数や資料の整理状況によって作業量が変わることで幅が生じます。書類を整理してから相談する、余裕を持ったスケジュールで依頼するといった工夫が、結果的にスムーズで納得感のある依頼につながります。

まとめ

この記事のまとめ
確定申告のみのスポット依頼は申告書作成と電子申告までが基本範囲
費用は売上規模・記帳の状態・消費税申告の有無で決まる
自分の時間の価値と依頼費用の比較が判断の出発点
依頼するなら繁忙期前の12月〜1月が動きやすい

具体的な費用は資料の状態や売上規模で変わります。確定申告の依頼先をお探しの方は、当事務所の料金プランをご確認のうえ、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

関連記事:「2026年度税制改正のポイント」「個人事業主の節税メニュー7選

決算前にそろえておく主な書類

  • 売上・仕入の請求書と入金記録
  • 預金通帳・借入金の返済予定表
  • 請求書・領収書(経費)
  • 固定資産の取得・売却の資料
  • 棚卸表(在庫の数量と金額)
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関連ページ:会計・税務顧問記帳代行プラン対応事例

※本記事は2026年7月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。

出典・参考情報(公的機関)

本記事は一般的な情報提供を目的とするものであり、個別の税務判断・アドバイスを行うものではありません。税制・法令は改正される場合があります。実際の申告・手続の際は、上記の公的機関が公表する最新情報をご確認のうえ、税理士など専門家へご相談ください。

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