持株会社(ホールディングス)化で承継と節税を両立|札幌の税理士が3分で解説

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「自社株の評価額が高くて、後継者に渡すときの税負担が心配だ」「複数の事業を整理して承継しやすくしたい」。こうした悩みを抱える経営者にとって、持株会社(ホールディングス)化は有力な選択肢です。

この記事は、こんな方に役立ちます

  • 決算・申告を控えて段取りを確認したい経営者
  • 記帳や決算整理をどこまで自社でやるか迷っている方
  • 申告期限と納税の流れを把握したい方
①日々の記帳②決算整理③申告書作成④税額の確定⑤申告・納税
法人は決算日の翌日から2か月以内に申告
図:決算・申告の流れ

持株会社化とは、事業を行う会社(事業会社)の株式を、新たに設けた親会社(持株会社)が保有する形に組み替えることです。

この記事では、持株会社化が事業承継と節税にどう役立つのか、その仕組みと注意点を札幌の経営者向けに整理します。結論として、効果は大きい一方で設計を誤ると逆効果にもなり得るため、早めの検討と専門家の関与が欠かせません。

この記事のポイント
  • 持株会社化は将来の株価上昇分を後継者側に蓄積し、承継時の自社株負担を抑えやすい。
  • 経営権の集約やグループ経営の効率化など、節税以外のメリットも大きい。
  • 買取資金の負担や、節税のみを目的とした組み替えのリスクに注意する。
  • 事業承継税制との併用も視野に、早めにシミュレーションして方法を選ぶ。
目次

持株会社化が承継に効く仕組み

事業が好調な会社ほど、株式の評価額は年々上昇していきます。そのまま放置すると、いざ承継のときに自社株を渡すための贈与税・相続税が膨らんでしまいます。

持株会社化では、後継者が出資して持株会社を設立し、その持株会社が事業会社の株式を取得する形をとることがあります。

これにより、将来の株価上昇分が後継者側の会社に蓄積され、先代の財産としての自社株の増加を抑える効果が期待できます。

また、複数の事業会社を持株会社の傘下にまとめることで、グループ全体の管理がしやすくなります。後継者は持株会社の株式を握ることで、傘下のすべての事業会社を間接的に支配できるため、承継後の経営権を一本化できる点も大きなメリットです。

節税の観点で期待できる効果

持株会社化では、株式評価の引き下げ効果が期待できる場合があります。事業会社の株式を持株会社が保有すると、その株式の評価において一定の調整が行われることがあり、結果として相続財産としての評価額が下がる可能性があります。

ただし、この効果は会社の規模や資産構成によって異なり、必ず下がるわけではありません。

観点持株会社化で期待できること
株価上昇への対応将来の値上がり分を後継者側に蓄積
経営権の集約持株会社の株式保有で傘下を一本化
株式評価一定の調整による評価引き下げの可能性
グループ経営事業ごとの管理・資金の融通がしやすい

あわせて、グループ内の配当には一定の益金不算入の取り扱いがあるなど、グループ経営ならではの税務上の特徴もあります。ただし制度は細かく、適用要件や最新の取り扱いは個別の確認が必要です。

注意すべき落とし穴

持株会社化には注意点もあります。第一に、設立や株式の移転にあたって、買取資金や借入が必要になることがあり、その返済負担が新たな課題になります。

第二に、節税だけを目的とした不自然な組み替えは、税務上問題視されるおそれがあります。あくまで経営上の合理性、たとえば事業承継や経営の効率化といった目的があることが前提です。

第三に、持株会社化のスキームには複数のパターン(株式交換、株式移転、株式譲渡など)があり、どれを選ぶかで税負担や手続きが変わります。自社にとって最適な方法は、事業の構成や株主の状況、承継の時間軸によって異なります。

安易にひな型を当てはめるのではなく、シミュレーションを行ったうえで判断することが重要です。

事業承継税制との併用も検討する

事業承継では、一定の要件のもとで自社株にかかる贈与税・相続税の納税を猶予する事業承継税制という制度もあります。持株会社化とこうした制度をどう組み合わせるかで、トータルの負担は変わってきます。制度には適用期限や要件があるため、利用を考える場合は早めの情報収集が欠かせません。

たとえば年商5億円規模で複数事業を営む同族会社が、5年後の承継を見据えて持株会社化を検討する、といったケースでは、税制の活用も含めた中長期の設計が効果を発揮します。承継は一朝一夕では完結しないからこそ、余裕をもった準備が将来の選択肢を広げます。

まとめ

この記事のまとめ
持株会社化は将来の株価上昇分を後継者側に蓄積し、承継時の自社株負担を抑えやすい。
経営権の集約やグループ経営の効率化など、節税以外のメリットも大きい。
買取資金の負担や、節税のみを目的とした組み替えのリスクに注意する。
事業承継税制との併用も視野に、早めにシミュレーションして方法を選ぶ。

持株会社化による承継と節税の両立は、会社の状況によって効果も最適な進め方も大きく変わります。

札幌で事業承継や組織再編をお考えの方は、当事務所の料金プランをご確認のうえ、お問い合わせから具体的なご相談をお寄せください。公認会計士・税理士が承継スキームの設計をサポートします。

決算前にそろえておく主な書類

  • 売上・仕入の請求書と入金記録
  • 預金通帳・借入金の返済予定表
  • 請求書・領収書(経費)
  • 固定資産の取得・売却の資料
  • 棚卸表(在庫の数量と金額)
札幌で決算・申告のご相談は、地元の公認会計士・税理士へ

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対象:法人の決算・税務顧問/個人事業主/相続・贈与・事業承継のご相談

関連ページ:会計・税務顧問記帳代行プラン対応事例

※本記事は2026年9月時点の情報に基づく一般的な解説です。税制・法令・制度は改正されることがあり、個別の判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては公認会計士・税理士等の専門家にご相談ください。

出典・参考情報(公的機関)

本記事は一般的な情報提供を目的とするものであり、個別の税務判断・アドバイスを行うものではありません。税制・法令は改正される場合があります。実際の申告・手続の際は、上記の公的機関が公表する最新情報をご確認のうえ、税理士など専門家へご相談ください。

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