【図解でわかる】マネーフォワード×Claude連携のはじめ方|仕訳登録までAIにおまかせ

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「請求書や領収書はたまる一方なのに、会計ソフトへの入力が追いつかない」。そんな悩みを持つ経営者・経理担当の方は多いのではないでしょうか。2026年、この状況は大きく変わりつつあります。マネーフォワード クラウド会計が公式の「MCPサーバー」を提供し、AIアシスタントのClaude(クロード)と直接つながるようになったためです。追加料金なし・プログラミング不要で、チャットに日本語で頼むだけで仕訳の登録までできます。本記事では、連携の仕組みから設定手順、仕訳登録の実践例までを図解中心に解説します。

マネーフォワード クラウド会計とClaudeの連携イメージ図。ユーザーが日本語で依頼し、ClaudeがMCP経由で仕訳を登録する流れ
チャットで話しかけるだけで仕訳が登録される(当事務所作成・やり取りはイメージ)
目次

マネーフォワード×Claude連携で何ができる?【全体像】

結論から言うと、この連携でできることは「会計データをAIに見てもらう」と「AIに会計ソフトを操作してもらう」の2つです。間をつなぐのが、マネーフォワードが公式提供する「MCPサーバー」です。

MCP(Model Context Protocol)とは、AIと外部のサービスをつなぐための共通規格です。家電の「コンセント」のようなもので、規格が同じであれば、AIはさまざまなサービスに接続できます。マネーフォワードはこの規格に公式対応したため、ClaudeなどのAIツールから会計データを安全に読み書きできるようになりました。

MCPサーバーがAIツールとマネーフォワード クラウド会計をつなぐ構成図
MCPサーバーがAIと会計ソフトの「通訳」になる(マネーフォワード公式サイトの構成図・記載内容を基に当事務所作成)

マネーフォワード社の発表によると、提供の経緯は次のとおりです。対応範囲が短期間で急速に広がっていることがわかります。

時期出来事
2025年10月MCPサーバーのβ版を提供開始
2026年3月26日リモートMCPサーバーを全プラン向けに正式提供(追加料金なし)
2026年7月連携した金融機関の明細からの仕訳登録に対応
2026年8月Claudeの公式コネクタに対応し、接続設定がより簡単に
出典:マネーフォワード クラウド開発者サイトのリリース情報・プレスリリースを基に当事務所作成

2026年8月時点でできる操作は、次の図のとおりです。試算表の取得のような「参照」だけでなく、仕訳の新規作成・更新といった「書き込み」までできる点が大きな特徴です。

マネーフォワード クラウド会計MCPサーバーでできる参照系・書き込み系の操作一覧
「見る・調べる」も「仕訳の登録」もできる(公式サイト・サポートサイトの記載を基に当事務所作成)

経理の仕事は「入力」から「確認」へ変わる

この連携の本質は、記帳担当者の役割の変化です。従来は明細を1件ずつ会計ソフトに入力していました。連携後は、AIが作った仕訳案を人が確認して承認する、という流れに変わります。たとえば「8月5日のタクシー代1,540円、現金払い。仕訳を登録して」と頼めば、Claudeが「旅費交通費1,540円/現金1,540円」という仕訳案を示し、確認後にそのまま登録まで行います。

従来の記帳とClaude連携後の記帳フローの比較図
記帳の仕事が「入力する」から「確認する」に変わる(当事務所作成)

事前準備:マネーフォワード側の設定は3ステップ

連携を始める前に、マネーフォワード側で3つの準備が必要です。いずれも管理画面での操作だけで完了し、プログラミングは不要です。

マネーフォワード側の事前準備3ステップ:アプリポータル利用開始、権限付与、AIツール側の接続設定
準備は3ステップで完結(マネーフォワード公式サイトの利用手順を基に当事務所作成)
  1. アプリポータルの利用を開始する:マネーフォワード クラウドの「管理コンソール」から利用を開始します。管理コンソールの「全権管理」権限を持つユーザーが操作してください。
  2. 連携するユーザーに権限を付与する:アプリポータルの権限設定画面で、AI連携を使うユーザーに権限を付与します。クラウド会計側の権限とは別に、アプリポータル側での設定が必要な点に注意してください。
  3. AIツール側で接続設定を行う:使うAIツール(Claudeなど)に接続先を登録します。手順は次の章で解説します。

①と②は初回だけの作業です。複雑な事前手続きはなく、いずれも管理画面の操作だけで完了します。なお、AIから操作できる範囲はアプリポータル側で付与した権限で決まります。必要最小限の権限だけを付与するのが安全です。

Claude側の設定:「コネクタ」を追加して接続する

次に、Claude側の設定です。Claudeには外部サービスとつながる「コネクタ」という仕組みがあり、2026年8月からマネーフォワード クラウド会計が公式コネクタに対応しました。ブラウザ版・デスクトップアプリの設定画面から追加できます。

Claudeのコネクタにマネーフォワードを追加する4ステップの手順図
Claude側の接続は4ステップ・初回のみ(当事務所作成)

コネクタ一覧に見つからない場合は、「カスタムコネクタを追加」に接続先URLを入力する方法もあります。マネーフォワード公式サポートサイトでは、次の2種類の接続先が案内されています。

接続先URL特徴
beta.mcp.developers.biz.moneyforward.com/mcp/ca/v3認証時間が延長され、再認証も自動化。通常はこちらを利用
alpha.mcp.developers.biz.moneyforward.com/mcp/ca/v31時間ごとに再認証が必要。Gemini CLIで使う場合はこちら
接続先は変更される場合があります。最新情報はマネーフォワード公式サポートサイトでご確認ください(入力時は頭に https:// を付けます)

接続の途中でブラウザが開き、マネーフォワードIDでのログインとアクセス許可を求められます。パスワードを入力するのはマネーフォワード側の画面だけで、Claudeにパスワードが渡ることはありません。設定後、チャットで「事業者情報を取得して」と送り、自社の会社名や会計期間が返ってくれば接続成功です。

なお、マネーフォワード側は追加料金なしで使えますが、Claude側のコネクタ機能は有料プランでの利用が前提です(2026年8月時点)。Claude Desktop、Claude Code、Cursor、Gemini CLIなどのツールからも接続できます。

実践:Claudeに仕訳登録を頼んでみよう【頼み方の例つき】

設定が終われば、あとは日本語で頼むだけです。実際のやり取りは、次の図のように「仕訳案の確認→OK」の2往復で完結します。

Claudeにタクシー代の仕訳登録を依頼するチャットのやり取り例
仕訳登録のやり取りイメージ(当事務所作成・画面や応答は環境により異なります)

頼み方(プロンプト)の例をいくつか紹介します。そのままコピーして、金額や日付を差し替えてお使いください。

例1:経費を1件登録する

8月5日にタクシー代1,540円を現金で支払いました。勘定科目は旅費交通費、税区分は課税仕入10%で仕訳を作成し、登録前に内容を見せてください。

例2:複数の経費をまとめて登録する

次の3件の経費を仕訳登録してください。すべて8月分・クレジットカード(未払金)払いです。①8/1 サーバー代 3,300円(通信費)②8/7 書籍 2,200円(新聞図書費)③8/12 事務用品 990円(消耗品費)。登録前に一覧表で確認させてください。

例3:登録済みデータの確認・分析に使う

今期の残高試算表を取得して、前月と比べて大きく増えた費用科目を3つ挙げ、考えられる理由を説明してください。

上手に頼む3つのコツ

  • 日付・金額・支払方法は3点セットで伝える:この3点がそろうと、AIの仕訳案の精度が大きく上がります。
  • 「登録前に内容を見せて」と一言添える:いきなり登録させず、仕訳案を確認してからOKを出す運用が安全です。
  • 迷う取引はAIに判断させない:交際費と会議費の区別など判断が割れるものは、顧問税理士に確認してから登録しましょう。

安全に使うための注意点とよくある質問

会計データは会社の機密情報そのものです。便利さの一方で、導入前に社内ルールを決めておくことをおすすめします。当事務所が推奨する5つのルールをまとめました。

マネーフォワードとClaudeの連携を安全に使うための5つのルール
導入前に決めておきたい5つのルール(当事務所作成)

Q1. 料金はかかりますか?

マネーフォワード側は、クラウド会計・確定申告を利用中であれば追加料金なしで使えます(一部プランは対象外の場合があります)。Claude側は、コネクタ機能が使える有料プランの料金がかかります。

Q2. 簿記の知識がなくても使えますか?

日常的な経費の登録であれば、勘定科目までAIが提案してくれるため、簿記に不慣れでも使い始められます。ただし、仕訳案が正しいかを最終確認する体制は必要です。判断に迷う取引は税理士への相談をおすすめします。

Q3. AIが間違った仕訳を登録したらどうなりますか?

登録後でも、仕訳の更新(修正)はAI経由で依頼できます。一方、2026年8月時点で仕訳の「削除」には対応していないため、削除はマネーフォワードの画面から行います。だからこそ、登録前の確認を習慣にすることが大切です。

Q4. セキュリティは大丈夫ですか?

接続には認証の仕組み(OAuth)が使われ、パスワードはマネーフォワード側の画面にのみ入力します。また、マネーフォワード公式は、会計データがAIの学習に使われないよう「データ収集を許可しない」設定での利用を案内しています。Claudeの設定画面から事前に確認しておきましょう。加えて、操作できる範囲はアプリポータル側の権限付与で最小限に絞れます。

Q5. 複数の会社を管理している場合の注意は?

事業者の取り違えが最大のリスクです。操作の最初に「今つながっている事業者名」を確認し、切り替える際はチャットを終了して接続し直す運用が公式に案内されています。顧問先を多く抱える会計事務所ほど、この運用ルールが重要になります。

まとめ

  • マネーフォワード クラウド会計は公式MCPサーバーを提供しており、Claudeと直接連携できる(2026年3月から全プラン・追加料金なし)。
  • 試算表などの「参照」だけでなく、仕訳の新規作成・更新といった「書き込み」まで対応している。
  • 設定はマネーフォワード側3ステップ+Claude側のコネクタ追加のみで、プログラミングは不要。
  • 日付・金額・支払方法を伝え、登録前に仕訳案を確認する運用にすれば、記帳の仕事は「入力」から「確認」に変わる。
  • 権限の最小化・学習オフ設定・事業者の確認など、安全に使うための社内ルールをあらかじめ決めておく。

ジェイスタート会計事務所では、マネーフォワード クラウドの導入からAIを活用した経理体制づくりまで、実務に沿ったご支援を行っています。「自社の場合はどう設定すべきか」など、個別のご相談はお問い合わせページからお気軽にどうぞ。

関連記事:【図解でわかる】弥生会計(デスクトップ版)×Claude Cowork 完全ガイド|AIに仕訳登録を任せる方法

※本記事は2026年8月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。機能・料金・接続先URL等は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。記載の会社名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

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