資産管理会社の設立:依頼から完了までの流れと所要日数|札幌の税理士が3分で解説

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不動産や有価証券が増えてくると、資産管理会社の設立を検討する場面が出てきます。ただ、設立を決めてから会社が実際に動き出すまで、どんな流れで何日かかるのかは意外と知られていません。

段取りを知らずに進めると、資産の移転で思わぬ税負担が生じることもあります。全体像をつかんでから動くことが、無駄な負担を避ける第一歩です。

この記事は、こんな方に役立ちます

  • 札幌・北海道で会社設立・法人化を検討している方
  • 設立の手順と必要なものを把握したい方
  • 法人化のタイミングや費用感を相談したい方
①基本事項を決定②定款の作成③公証人の認証④登記申請⑤設立完了
株式会社の設立は標準2〜4週間
図:会社設立の流れ

この記事では、資産管理会社の設立の流れを設計・登記・届出・資産移転の4段階に分け、所要日数の目安を解説します。結論として、登記完了までは2〜3週間、資産の移転まで含めると1〜2ヶ月程度を見込んでおくと安心です。

この記事のポイント
  • 設計→登記→届出→資産移転の4段階で、全体1〜2ヶ月が目安
  • 株主構成は相続・贈与に直結するため設計段階が最重要
  • 合同会社なら定款認証が不要で、早く安く設立できる
  • 資産の移転には流通税や譲渡所得の検討が欠かせない
依頼から完了までの流れ(所要日数の目安)
1
基本事項の決定⏱ 数日
商号・本店・役員・資本金を確定
2
定款の作成・認証⏱ 3日〜1週間
株式会社は公証役場で認証を受ける
3
出資金の払込⏱ 1日
発起人の口座に資本金を入金
4
設立登記の申請⏱ 1日
法務局に申請(申請日が設立日)
5
登記完了⏱ 申請から1〜2週間
登記事項証明書・印鑑証明書の取得
目次

設計段階:何を管理する会社にするか(1〜2週間)

最初に決めるのは「どの資産を、誰の持分で管理するか」という設計です。移す資産の棚卸し、株主を本人だけにするか配偶者や子を入れるか、株式会社と合同会社のどちらにするか、資本金や決算期をどうするか。ここで会社の性格がほぼ決まります。

特に株主構成は、将来の相続や贈与に直結する、やり直しの難しい論点です。設計段階から税理士を交えると、移転コストや将来の税負担まで含めた比較検討ができます。

設立登記までの流れと日数の目安

工程内容日数の目安
基本事項の決定商号・本店・役員・資本金を確定数日
定款の作成・認証株式会社は公証役場で認証を受ける3日〜1週間
出資金の払込発起人の口座に資本金を入金1日
設立登記の申請法務局に申請(申請日が設立日)1日
登記完了登記事項証明書・印鑑証明書の取得申請から1〜2週間

合同会社は定款認証が不要なため、株式会社より早く、設立実費も抑えられます。外部との取引が少ない資産管理会社では、合同会社を選ぶ例も多くあります。

設立後の届出と口座開設(2〜4週間)

登記が終わったら、税務署へ法人設立届出書や青色申告の承認申請書を提出します。青色申告の承認申請には提出の期限があるため、設立後すみやかに出すのが安全です。道や市町村への届出も忘れずに行います。

並行して法人口座を開設します。資産管理会社は事業実態が外から見えにくく、金融機関の審査で事業内容の説明資料を求められることがあります。口座開設には数週間かかる前提でスケジュールを組みましょう。

資産の移転は別スケジュールで考える

会社の設立はゴールではなく、資産を移してはじめて機能します。不動産を移す方法には売買や現物出資などがあり、登録免許税・不動産取得税のほか、個人側の譲渡所得の検討が必要です。

例えば賃貸マンション2棟を法人への売買で移す場合、売買契約、所有権移転登記、金融機関の抵当権の調整などで1ヶ月以上かかることも珍しくありません。

非上場株式を移す場合は譲渡価額の算定が必要で、評価方法によって税負担が変わります。移転方法の選択は税額に直結するため、この部分こそ専門家と一緒に進めることをおすすめします。

具体例|設立から口座開設までのスケジュール感

たとえば設計に2週間、登記の申請から完了までに2週間、届出や法人口座の開設に3週間をかけて進めるケースでは、着手から口座開設までに通算7週間ほどを見込むことになります。ここに不動産や株式の移転作業が加わるため、会社を実際に機能させるまでには、さらに時間の余裕を見ておくと安心です。

見落としやすいポイント

  • 定款の事業目的の範囲/将来的に管理する資産の種類を増やす可能性があるなら、設計段階で事業目的を広めに記載しておくと、あとから定款変更の手間を避けられます。
  • 役員報酬と社会保険/役員に報酬を支払う場合、社会保険の加入対象になることがあります。税負担だけでなく、社会保険料の負担も含めて資産管理会社のメリットを考える必要があります。
  • ローンが残る不動産の移転可否/不動産にローンが残っている場合、金融機関の同意なしに法人へ移せないことがあります。移転そのものが難しくなるケースもあるため、設計段階で金融機関に方針を確認しておくと安心です。
  • 複数士業との連携/登記は司法書士、税務は税理士と依頼先が分かれることが一般的です。誰がどこまで担当するのか、依頼前に役割分担を確認しておくとやり取りがスムーズです。

実務ワンポイント|依頼前に整理しておきたいこと

資産管理会社の設立を依頼する際は、移したい資産の一覧(不動産の登記事項証明書や保有株式の明細など)、株主にしたい人の関係性、将来管理を引き継ぐ予定の有無を整理しておくと、設計段階の打ち合わせがスムーズに進みます。急いで登記だけを先に済ませると、あとから設計を見直すことになりかねないため、順序を意識して進めることをおすすめします。

まとめ

この記事のまとめ
設計→登記→届出→資産移転の4段階で、全体1〜2ヶ月が目安
株主構成は相続・贈与に直結するため設計段階が最重要
合同会社なら定款認証が不要で、早く安く設立できる
資産の移転には流通税や譲渡所得の検討が欠かせない

資産管理会社は、設立そのものより設計と資産移転の巧拙で結果が変わります。札幌で資産管理会社の設立をお考えの方は、当事務所の料金プランをご確認のうえ、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

当事務所でも、AIを活用した資料の下準備と税理士による最終確認を組み合わせて、こうしたテーマの実務を支援しています。

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会社設立で先に決めておくこと

  • 商号(会社名)・本店所在地・事業目的
  • 資本金の額と出資者の構成
  • 決算月(繁忙期を避けると申告が楽)
  • 役員構成と任期
  • 設立日
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関連ページ:会計・税務顧問業務内容・対応事例料金・契約の流れ

※本記事は2026年7月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。

出典・参考情報(公的機関)

本記事は一般的な情報提供を目的とするものであり、個別の税務判断・アドバイスを行うものではありません。税制・法令は改正される場合があります。実際の申告・手続の際は、上記の公的機関が公表する最新情報をご確認のうえ、税理士など専門家へご相談ください。

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