固定資産税とは都市計画税とは知っておきたい基礎知識と計算方法

  • URLをコピーしました!

この記事は、こんな方に役立ちます

  • 相続・贈与の対策を早めに考えたい方
  • 事業承継の進め方を知りたい経営者
  • 何から手をつければよいか整理したい方
①財産の把握②評価③遺産分割の検討④申告書作成⑤申告・納税
相続税の申告期限は相続開始から10か月以内
図:相続の手続きの流れ
この記事でわかること
  • 固定資産税と都市計画税の基礎知識
  • 固定資産税とはどのような税金か
  • 都市計画税とは何を指すのか
  • 固定資産税と都市計画税の評価額の違い
  • 固定資産税の計算方法の基本を解説

具体例:評価額1,000万円の土地・建物での税額試算

具体例:住宅用地(200㎡以下)+建物の固定資産税・都市計画税の概算

2026年(令和8年)時点の税率・特例を前提とした試算例です。土地の評価額1,000万円(200㎡以下の小規模住宅用地)・建物の評価額500万円を想定しています。

項目計算方法税額(概算)
土地 固定資産税1,000万円×1/6(小規模住宅用地特例)×1.4%約23,300円
土地 都市計画税1,000万円×1/3(小規模住宅用地特例)×0.3%約10,000円
建物 固定資産税500万円×1.4%(特例なし)約70,000円
建物 都市計画税500万円×0.3%(特例なし)約15,000円
合計約118,300円

※試算例・概算です。固定資産税の標準税率は1.4%、都市計画税は上限0.3%(自治体で異なる)。小規模住宅用地(200㎡以下)は固定資産税の課税標準が1/6、都市計画税は1/3に軽減されます(2026年〈令和8年〉時点)。負担調整措置等により実額は異なる場合があります。都市計画税は市街化区域内が対象です。

固定資産税と都市計画税は、毎年1月1日時点の所有者に課税されます。算定には固定資産税評価額が用いられ、これは売買時価より一般的に低く設定され、3年ごとに評価替えが行われます。

住宅用地の特例は建物が存在することが前提です。建物を取り壊して更地にすると住宅用地特例が外れ、土地の固定資産税が上がる場合があるため、空き家を解体する際は固定資産税への影響を事前に確認することが大切です。

税額は毎年春に届く「固定資産税・都市計画税 納税通知書」で確認できます。

固定資産税は土地や建物などの固定資産に対して課される地方税で、地方自治体の財源となっています。都市計画税は都市計画区域内の土地・家屋に対して課され、都市計画事業の財源として使われる税金です。本記事では、両税の基礎知識から計算方法、軽減措置までを解説します。

目次

固定資産税と都市計画税の基礎知識

固定資産税と都市計画税は、資産所有者に対して課される税金です。それぞれの仕組みを理解しておくことが、適正な納税につながります。

固定資産税とはどのような税金か

固定資産税は、土地や家屋などの固定資産に対して課される地方税で、所有者に対し固定資産の評価額に基づき課税されます。評価額は毎年見直しが行われ、土地や家屋の利用状況によって特例措置が適用される場合があります。

固定資産税は納税通知書を通じて所有者に通知され、課税に関する詳細が記載されます。

都市計画税とは何を指すのか

都市計画税は、都市計画法に基づき、都市計画区域内に所在する土地や家屋に対して課税される税金です。都市におけるインフラ整備や公共施設の維持管理費用に充てられ、課税額は固定資産税の評価額に対して一定の税率を適用して算出されますが、都市計画区域外の資産には適用されません。

固定資産税と都市計画税の評価額の違い

固定資産税と都市計画税は、いずれも固定資産税評価額を基準に計算されるため、同一資産が二重に評価されることはありません。固定資産税が資産の保有に応じた負担を求めるのに対し、都市計画税は都市の発展やインフラ整備の財源に特化した税制です。両税は併用される場合が多く、双方の仕組みを理解しておくことが求められます。

固定資産税の計算方法の基本を解説

固定資産税は、固定資産の評価額に税率を掛けることで年間の税額が算出されます。評価額は各自治体が算出し、通常は土地と家屋に分けて計算されます。評価額の査定や特例措置の適用によって税額が変わる場合があり、詳細は納税通知書で確認できます。

評価が適正でないと考えられる場合は、異議申し立てを行うことも可能です。

都市計画税の税率や計算方法を確認する

都市計画税の計算方法は固定資産税に類似しており、固定資産税評価額に対して自治体が定める税率を適用します。対象は都市計画区域内の資産に限られ、税率は自治体ごとに設定されています。事前に税率を把握しておくことで、税負担を見込んだ資産管理がしやすくなります。

固定資産税と都市計画税の計算方法

ここでは、課税標準額の計算方法と納税通知書の見方を解説します。

固定資産税の課税標準額はどう計算するか

固定資産税の課税標準額は、土地と家屋それぞれの評価額を合算して算出されます。評価額は市町村ごとの基準に基づき算出され、評価替えが行われることもあります。住宅用の固定資産には特例措置があり、要件を満たすと税額が減額される場合があります。

所有する土地や建物の評価が適切かどうかは、定期的に確認することをお勧めします。

都市計画税の課税標準額の計算方法とは

都市計画税の課税標準額も、固定資産税と同様に土地や家屋の評価額から算出されますが、対象は都市計画区域内の資産に限られます。課税標準額は固定資産税評価額の一定割合を基に、自治体が定める税率で計算され、土地や建物の利用方法によって特例が適用される場合もあります。

固定資産税と都市計画税の計算シミュレーション

納税予定額を事前に把握したい場合は、所有する資産の評価額と自治体が設定した税率をもとに試算する方法があります。年度ごとの評価替えや立地条件によって税額が変わる場合があるため、最新の評価額をもとに確認することが重要です。

固定資産税の納税通知書の見方について

固定資産税の納税通知書には、評価額、課税標準額、適用される税率、支払期限などが記載されています。評価額が変更された場合はその理由も併記されるため、内容をよく確認することが大切です。記載内容に不明点がある場合は、地方自治体に問い合わせることをお勧めします。

固定資産税と都市計画税の納税通知書の違いは?

固定資産税の納税通知書には所有する土地や家屋の評価額とそれに基づく税額が記載されます。都市計画税の納税通知書には、都市計画区域における課税標準額や税率が記載され、対象となる資産の範囲が異なります。両方の通知書の内容を理解しておくことが、適正な納税につながります。

都市計画税がかからない地域の考え方

都市計画税は都市計画区域内の土地・家屋に課される税金であるため、都市計画区域の指定を受けていない郊外や農村部、過疎地域などでは課税されない場合があります。一方、都市部の中心地は都市計画区域に指定されていることが多く、都市計画税が課される傾向にあります。

どの地域が都市計画区域に該当するかは自治体ごとに定められ、見直しが行われることもあるため、土地や家屋の購入を検討する際は、対象地域かどうかを自治体に確認することをお勧めします。

固定資産税と都市計画税の軽減措置

固定資産税と都市計画税には、負担を軽減するための特例措置があります。内容を理解しておくことで、適用できる措置を見落とさずに済みます。

固定資産税を軽減する特例措置について

固定資産税の軽減措置には、住宅用地の特例のほか、バリアフリー改修や省エネ改修を行った住宅に対する特例などがあります。住宅用地の特例は、居住用の土地・建物について、一定の面積や評価額に応じて税額が減額される仕組みです。改修に関する特例は、要件を満たす改修を行った物件が対象となる場合があります。

都市計画税の減免対象はどこ?

都市計画税についても、住宅用地や農地、公共の利益に資する用途に使われる土地などで減免措置が用意されている場合があります。再開発事業に参加する所有者に対して一時的な減免が適用されるケースもあり、いずれも自治体が定める要件を満たし、申請する必要があります。

二重課税の可能性とその解消法

固定資産税と都市計画税は、いずれも固定資産税評価額を基準に計算されるため、制度上の二重課税には該当しません。ただし、評価額や課税基準に疑問がある場合は、地方自治体に確認し、必要に応じて異議申し立ての手続きを行うことができます。専門家や税理士に相談することも一つの方法です。

都市計画税の負担を抑えるための考え方

都市計画税の負担を抑える方法としては、地域の特例措置や減免制度を活用することが挙げられます。新たな住宅用地としての利用計画の見直しや、バリアフリー改修・省エネ改修など要件を満たす改修を行うことで、軽減措置の対象となる場合があります。適用可否は自治体への確認が必要です。

固定資産税・都市計画税における疑問と回答

固定資産税と都市計画税は、いずれも土地や家屋に関して課税されますが、対象範囲や税率、特例措置の適用条件が異なります。評価額は毎年見直されるため、その年ごとの税負担を事前に確認しておくことが望ましいです。納税通知書の内容に不明点がある場合や、申告が必要な項目について迷う場合は、税理士や自治体の窓口へ相談することをお勧めします。

相続で早めに確認しておくこと

  • 財産の一覧(不動産・預貯金・有価証券・保険)
  • 借入金・未払金などの債務
  • 法定相続人の確認
  • 遺言の有無
  • 自社株がある場合の評価と承継方針

関連ガイド

中小企業の経理・会計処理 完全ガイド【仕訳60パターン・勘定科目辞典・図解27点】

日々の記帳から決算・消費税・給与計算まで、経理実務の全体を1ページで確認できます(全304項目のページ内検索つき・令和8年度改正対応)。

札幌で相続・事業承継のご相談は、地元の公認会計士・税理士へ

相続税の試算、生前対策、事業承継まで、早い段階からの設計をお手伝いします。初回相談は無料です。
対象:法人の決算・税務顧問/個人事業主/相続・贈与・事業承継のご相談

関連ページ:会計・税務顧問業務内容・対応事例対応事例

出典・参考情報(公的機関)

本記事は一般的な情報提供を目的とするものであり、個別の税務判断・アドバイスを行うものではありません。税制・法令は改正される場合があります。実際の申告・手続の際は、上記の公的機関が公表する最新情報をご確認のうえ、税理士など専門家へご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次