| 分類 | 該当するもの | 対応 |
| A 即答してよい | 提出期限・提出先・必要書類、事務所の運用ルール、過去に自分が処理した内容の事実確認、送付済み資料の有無、面談日程、すでに確定している納付額と納付方法 | その場で答える。ただし期限や様式は直近の改正がないかを確認したうえで答える |
| B 持ち帰る | 適用要件の判定を伴うもの、有利不利の判定、届出の選択、複数の解釈がありうる論点、過去の申告の修正に関わるもの、他社事例をもとにした「うちもできるか」という質問、金額が大きい取引の処理 | その場で結論を言わない。質問の要旨を復唱して記録し、回答期限を宣言して持ち帰る。担当税理士の確認を経てから回答する |
| C 所長に必ず上げる | 税額に影響する誤りの発覚、期限徒過のおそれ、税務調査の連絡、脱税・粉飾につながる相談、報酬の変更・解約・訴訟の話、反社会的勢力や不正の兆候、書面添付の記載方針、他の士業の領域にあたる相談、顧問先間で利害が対立する案件 | 担当者限りで判断しない。その日のうちに所長へ報告し、以後の対応方針の指示を受ける |
よくあるミス 分類Bの質問に、社長の前で「たぶん大丈夫だと思います」と答えてしまう。「たぶん」は社長には「大丈夫」としか聞こえない。後で覆すと、正しい結論を伝えているのに信用だけが下がる。曖昧な肯定は最悪の回答である。
分からないときの誠実な返し方
分からないことは恥ではない。誤魔化すことが問題である。次の型で返す。
Q. その場で答えられない質問をされたとき、どう言えばよいか。
A.「その論点は、要件の確認と所内での検討が必要ですので、この場で確定的なことは申し上げません。〇月〇日の〇時までに回答します」と言う。3つの要素を必ず入れる。①即答しない理由(要件確認が必要)、②いつ答えるか(日付と時刻)、③早く分かれば前倒しで連絡すること。「分かりません」だけで終えると力量不足に見えるが、理由と期限がつくと慎重さに見える。
Q. 経験の浅さを指摘されたときは。
A. 経歴で対抗しない。「経験は浅いですが、確認すべきことは必ず確認して回答します。今日いただいた件は〇日までにお答えします」と、行動で応じる。実際に期限どおり回答することを3回繰り返せば、経験年数の話は出なくなる。
6. 難しい場面の対応
資料が出てこない
督促を強めても出てこない。出てこない原因は「忘れている」「探せない」「見せたくない」「経理担当が退職した」のいずれかである。原因によって手が変わるので、まず理由を聞く。
- 抽象的な依頼をやめる。「資料をお願いします」ではなく、品名を番号付きで列挙し、通帳なら銀行名と支店名、請求書なら対象月まで指定する。
- 提出のハードルを下げる。スマートフォンで撮って送る、封筒に入れて郵送する、クラウドの共有フォルダに入れるなど、相手ができる方法を1つ選んでもらう。
- 分割提出を認める。「全部揃ってから」を待つと永久に来ない。揃った分から受け取り、残りを都度知らせる。
- 期限と影響を事実として伝える。「〇日までに揃わないと期限内申告に支障が出る」「概算での申告になり、後日修正が必要になる」と、脅しではなく事実を書面で残す。
- 3回目の督促で所長に上げる。担当者個人の督促の限界を認め、所長名の文書に切り替える。放置して期限を迎えるのが最悪の結末である。
値引きを求められた
その場で応じない。値引きは事務所の意思決定であり、担当者の裁量ではない。「持ち帰って所長に相談します」が唯一の正解である。そのうえで、なぜ高いと感じるのかを必ず聞く。多くの場合、金額そのものではなく「何をしてもらっているか分からない」ことへの不満である。年間の提供業務を一覧にして示すと、値引きの話が業務範囲の話に変わることが多い。
税額への不満をぶつけられた
「こんなに取られるのか」は不満であって質問ではない。まず受け止める。「それだけの利益が出た結果でもありますが、金額としては大きいですね」と一度受け止めたうえで、①計算の内訳を示す、②納付のスケジュールと資金の手当てを示す、③翌期に向けて合法的に取りうる手(役員報酬の設定、設備投資の時期、各種の税額控除、共済制度の活用)を示す、の順に進める。担当者が防御的になると、社長は税務署ではなく担当者を敵と認識する。
「これも経費にしてほしい」と言われた
頭ごなしに否定しない。否定と説明は別である。次の3段階で進める。
- STEP1 事実を確認する
誰が、いつ、何のために、いくら支出したのか。相手は誰か。業務との関係を説明できるか。判断の前に事実を固める。事実が曖昧なまま結論を出すと、どちらに転んでも根拠がない。
- STEP2 判断の枠組みを示す
法人であれば「その支出が事業のために必要か」「役員個人の生活費にあたらないか」、個人であれば「家事関連費として業務分を明確に区分できるか」。判断基準を先に共有すると、感情論から離れられる。
- STEP3 否認された場合のリスクを金額で示す
「もし否認されると、本税に加えて過少申告加算税が原則10%(期限内申告税額と50万円のいずれか多い額を超える部分は15%)、さらに延滞税がかかります。役員の個人的支出と判断されれば役員給与として損金にならないうえ、その方の給与として源泉所得税も追徴されます」と、二重に不利になる構造まで説明する。仮装隠蔽と判断されれば重加算税35%の対象になる。
実務のコツ 判断が微妙な支出は、「入れる・入れない」の二択にしない。「業務使用割合を合理的に区分して、その分だけ計上する」「使用実態のメモや走行記録を残しておく」といった、証拠を作る方向の提案に変える。担当者が示すべきは可否の判定だけでなく、通る形の作り方である。
他事務所と比較された
「知り合いの会社は、もっと安い」「別の事務所はそれを経費で通していると聞いた」という話は必ず出る。まず前提が違うことを確認する。業種、規模、取引の内容、契約している業務範囲、記帳を誰がやっているか。前提を並べると、比較自体が成立しないことが多い。他の税理士の判断を批判しないこと。批判は同業者への信用を下げるだけで、自分の信用は上がらない。「同じように見えて前提が違うことが多いので、御社の事実関係で判断します」と自分の土俵に戻す。
SNSや動画で得た誤った知識への対応
否定から入ると、社長は情報源ではなく担当者を疑うようになる。「そういう話は確かによく見ますね」と一度受け止め、事実関係の限定条件を補って正しい理解に着地させる。
| よくある発信 | 実務上の正しい理解 | 伝え方の例 |
| 「経費を使えば節税になる」 | 1万円の経費で減る税金は税率分だけ。手元の資金は差引きで必ず減る | 「税金は減りますが、手元のお金はもっと減ります。必要なものを買う判断が先で、税金は結果です」 |
| 「法人を作れば税金がかからない」 | 法人にも法人税・住民税があり、赤字でも均等割の負担が生じる。社会保険の加入義務も発生する | 「法人化は有利になる場合もありますが、所得水準と社会保険の負担で分岐します。試算しましょう」 |
| 「役員報酬をゼロにすれば得」 | 法人に利益が残れば法人税がかかる。生活費の引出しは貸付金になり、認定利息の問題も生じる | 「会社に利益が残るだけで、税負担が消えるわけではありません。生活費の出し方も問題になります」 |
| 「家賃も車も全部経費にできる」 | 業務使用部分に限られる。区分の根拠がないと否認されやすい | 「使っている割合の分は入れられます。割合を説明できる記録を残す形にしましょう」 |
| 「消費税は預かっているだけだから、払えなければ後回しでよい」 | 滞納すれば延滞税がかかり、差押えに至ることもある。分納の相談は早いほど選択肢が多い | 「後回しにできる税金ではありません。厳しいなら期限前に相談すれば取れる手があります」 |
| 「出張日当は無条件で非課税になる」 | 出張旅費規程の整備、金額の相当性、実際の出張の事実が前提。相当性を欠くと給与課税される | 「規程を作り、金額に合理性があり、実際に出張していることが前提です。整えれば使えます」 |
| 「税務調査は来ないから大丈夫」 | 調査の有無と処理の適否は無関係。誤りは繰越しの論点として何年も残る | 「調査の有無に関係なく、正しい処理をしておくことが結果的に一番安く済みます」 |
7. クレーム対応
クレームは信頼を失う場面であると同時に、対応次第で信頼を上げられる数少ない場面でもある。手順を守れば個人の資質に依存しない。
- STEP1 まず聞き切る
途中で遮らない、言い訳をしない、反論しない。相手が話し終わるまで聞き、要点をメモする。反論したい気持ちが起きたときこそメモに集中する。
- STEP2 事実と不満を分けて復唱する
「〇月〇日にお送りした試算表に〇〇の誤りがあり、その連絡が〇日後になったこと、この2点でよろしいでしょうか」。復唱は同意ではなく、論点の確定である。ここを飛ばすと、後で対応の的が外れる。
- STEP3 不快にさせたことへの謝罪を先に、事実の謝罪は確認後に
「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」は即座に言ってよい。一方「当方の誤りです」は事実確認が済むまで言わない。事実が未確定のまま非を認めると、責任範囲が不必要に広がり、後で訂正できなくなる。順序を逆にしない。
- STEP4 いつまでに何を回答するか約束する
「事実関係を確認し、〇月〇日の〇時までにご報告します」。その場で結論を急がない。急いだ結論は二度手間になる。
- STEP5 所長へ即報告する
電話を切ったら、その足で所長に報告する。翌日に回さない。所内で情報が共有されていない状態で顧問先から所長に連絡が入るのが、最も事態を悪化させる。
- STEP6 事実確認と原因の特定
関係資料、メール履歴、作業記録を時系列に並べる。人ではなく、どの工程で何が抜けたかを特定する。
- STEP7 報告と再発防止策の提示
事実 → 原因 → 影響(金額があれば金額)→ 当方の対応 → 再発防止策の順で伝える。金銭的な損害が生じている場合は担当者限りで補償の話をしない。
- STEP8 記録に残す
顧客ファイルに、申出日、内容、原因、対応、再発防止策、完了日を記録する。担当者が交代したときに引き継がれることが重要である。
所内エスカレーションの基準
| レベル | 状況 | 対応者 | タイミング |
| 1 | 不満の表明にとどまり、税額・期限への影響がない | 担当者が対応し、上長へ報告 | 当日中に報告 |
| 2 | 試算表・申告書の誤り、資料の紛失、連絡漏れなど当方に非がある可能性 | 上長が同席して対応 | 覚知後ただちに報告 |
| 3 | 税額に影響する誤り、期限徒過、損害賠償や解約に言及がある、感情的な非難が続く | 所長が対応。担当者は事実の整理に専念 | 覚知後ただちに。担当者だけで返答しない |
注意 顧問先から「今回の件で損害が出た」と言われた時点で、担当者限りの対応は終了である。賠償の可能性がある事案は、所長を通じて職業賠償責任保険の取扱いを確認する必要がある。担当者が「弁償します」「顧問料を無料にします」と口にすると、事務所の対応の選択肢を狭める。
8. 報酬の話
値上げ交渉の進め方
値上げは事務所の意思決定だが、事実の材料を用意するのは担当者である。感情ではなく実績で語る。
- STEP1 実績を数字で把握する
年間の訪問回数、月次の仕訳件数、決算業務の工数、契約時から増えた業務(拠点増、事業の多角化、電子帳簿保存法対応、インボイス対応、補助金申請の支援など)を書き出す。契約時と現在の差が、値上げの根拠になる。
- STEP2 契約書と業務範囲を確認する
現契約に含まれる業務と、実際に提供している業務のずれを一覧にする。無償で追加提供している業務がどれだけあるかを可視化する。
- STEP3 所長の承認を得る
金額・時期・伝え方を所長と決める。担当者が独自に金額を口にしない。
- STEP4 タイミングを選ぶ
決算報告の直後か、期首が原則。納税の直前や、業績が急に悪化した直後は避ける。契約更新月がある場合は、その2か月前までに切り出す。
- STEP5 提供内容から話す
「事務所のコストが上がったので」から入らない。「契約時と比べて、この業務が増えています」と提供内容の変化を示し、そのうえで改定額を伝える。値上げは対価の調整であって、値上げのお願いではない。
- STEP6 選択肢を示す
金額を上げる案のほかに、業務範囲を絞って現行額に近づける案も用意する。選べる形にすると、交渉が決裂しにくい。
業務範囲外の依頼の切り分け
「ついでにこれもお願い」を無限に受けると、事務所の採算が崩れ、担当者が疲弊する。断るのではなく、区分して見積る。
| 区分 | 例 | 対応 |
| 顧問契約に含まれる | 月次巡回・試算表の作成と報告、日常の税務相談、決算・申告、年末調整、法定調書、償却資産申告 | そのまま対応する |
| 軽微なため無償で応じる | 短時間で終わる調べもの、書類の書き方の説明、他士業への取次ぎ | 対応するが、対応した事実を記録に残す。無償対応の累積は次の契約見直しの材料になる |
| 別途見積が必要 | 相続税の申告、株価算定、組織再編、税務調査の立会い、経営計画の策定、融資支援、補助金申請の支援、記帳代行への切替え、修正申告 | 着手前に見積書を出し、書面で合意する。着手後の請求は必ずもめる |
| 他士業の領域 | 登記、社会保険の手続、就業規則の作成、労働紛争、法的紛争の代理 | 受けない。提携先を紹介する。境界にある相談は所長に確認する |
未収金の督促手順
- STEP1 事実を確認する
請求書は届いているか、金額に相違はないか、入金口座は正しいか。事務所側のミスであることも珍しくない。督促の前に自分の手元を確認する。
- STEP2 担当者から連絡する
入金予定日を確認する。「請求書の件、行き違いでしたら失礼しますが」と入り、責める調子にしない。この段階の目的は回収日の確定であって、追及ではない。
- STEP3 予定日を過ぎたら書面に切り替える
所長名の文書で、未収額、対象期間、支払期限を明記して送る。口頭のやりとりを記録に変える段階である。
- STEP4 所内で方針を決める
2か月以上の未収は、資金繰りの悪化という顧問先側の事情であることが多い。分割の合意、業務の一時停止、契約の見直しのいずれを取るかを所長が決める。担当者が独断で「待ちます」と言わない。
- STEP5 月次で一覧管理する
顧問先ごとの未収残高を毎月確認する。未収は放置するほど回収率が下がる。担当者が抱え込むと発見が遅れる。
9. 解約の申出への対応と、解約されないための平時の行動
解約の申出は、たいてい最後通告である。その場で慌てて値引きを提示しても覆らないうえ、事務所の価格の信頼性を損なう。落ち着いて次の順序で対応する。
- まず理由を聞く。引き止める前に聞く。料金なのか、対応なのか、担当者との相性なのか、後継者や親族に有資格者ができたのか、他事務所からの提案なのか。理由によって打てる手が違う。
- その場で条件を出さない。「持ち帰って所長と相談します」で一度切る。即座の値引きは、それまでの料金が適正でなかったと自ら認めることになる。
- 当日中に所長へ報告する。解約は事務所の案件であり、担当者の個人的な失点ではない。報告が遅れることのほうが問題である。
- 引継ぎを丁寧に行う。過去の申告書控え、決算書、総勘定元帳、固定資産台帳、各種届出書の控え、会計データ、預り資料の返却。マイナンバーを含む資料の取扱いは所内ルールに従い、返却または廃棄の記録を残す。
- 最後まで態度を変えない。解約した顧問先が数年後に戻ってくること、別の会社を紹介してくれることは実際にある。最後の対応が事務所の評判になる。
平時にやっておくこと
- 月次の訪問または面談を、日程を決めて確実に実施している
- 面談ごとに議事メモを残し、次回の冒頭で宿題の完了を確認している
- 問い合わせに当日中の一次返信を続けている
- 決算の3か月前に着地予測と納税予測を渡している
- 社長の関心事(後継者、設備投資、銀行との関係、家族の状況)を記録し、話題に上げている
- 年1回、提供した業務の一覧を渡して、契約内容の認識をすり合わせている
- 担当者が交代するときは、前担当者が同行して引き継いでいる
- 事務所内で顧問先の状況を共有し、担当者不在時でも一次対応ができる状態にしている
補足 解約の予兆は数字より前に態度に出る。資料の提出が遅くなる、面談日程が決まりにくくなる、質問が来なくなる、社長が同席しなくなる。この4つのうち2つが同時に起きたら、平時の行動を点検し、所長に共有する。
10. 顧問先の紹介が生まれる担当者の共通点
紹介は営業活動の結果ではなく、日常業務の副産物として生まれる。社長が知人に「うちの担当者はいいよ」と言うのは、次のような経験をしたときである。
返事が速い
紹介の場面で最初に語られるのはこれである。「聞いたらすぐ返ってくる」は、それだけで他事務所との差になる。
言われる前に教えてくれる
制度改正、期限、納税予測を先回りで知らせる。社長は「知らなかったせいで損をする」ことを最も嫌う。
できないことをはっきり言う
できない理由と、その範囲でできる代案を示す。何でもできると言う担当者は、いずれ信用を失う。
数字以外の相談にも入口を作る
人の採用、後継者、銀行、補助金。専門外でも、誰につなげばよいかを知っている担当者は重宝される。
悪い話を先に持ってくる
都合の悪い数字やミスを自分から報告する。この一点で「信用できる人」の位置に入る。
約束した期日を守る
小さな約束ほど守る。「来週送ります」を守り続けることが、専門知識より効く。
社長の事業に興味を持っている
現場を見て、商品を知り、忙しい時期を知っている。事業を知らない人の数字の話は響かない。
紹介を受けたあとの対応が速い
紹介された会社への初回連絡を当日中に行う。紹介者は、自分の顔を潰されないかを見ている。
11. 訪問・オンライン面談のマナーと準備
訪問前の準備チェックリスト
- 前回の議事メモを読み、双方の宿題の完了状況を確認した
- 当日の議題を3つ以内に絞り、事前に先方へ共有した
- 試算表・比較表・資金の見通しを印刷し、社長用の部数を用意した
- 前回から今回までの改正情報で、その顧問先に関係するものを確認した
- 預り資料の返却分と、今回受け取る資料の一覧を用意した
- 訪問先の所在地、駐車場の有無、入館手続、所要時間を確認した
- 名刺、社判・受領印、筆記具、電卓、ノートパソコン(充電済み)を用意した
- 他社の資料を持ち出していないか、鞄の中を確認した
- 不在時の連絡先として、事務所の代表番号を伝えられる状態にした
オンライン面談で追加する準備
- 資料は前日までに送付する。画面共有だけで数字を説明すると、手元にメモを取れず、社長の理解が落ちる。
- 共有する画面を事前に絞り込む。他の顧問先のファイル名やメール通知が映るのは、守秘義務の観点で重大な事故になる。デスクトップ全体ではなくウィンドウ単位で共有する。
- 録画する場合は必ず事前に許可を取る。無断録画はしない。
- 背景に他社の書類やホワイトボードの記載が映らないようにする。
- 通信が切れた場合の連絡手段(携帯電話)を冒頭に伝えておく。
- 終了前に、決定事項と宿題を口頭で読み上げて合意する。対面より認識のずれが起きやすい。
議事メモの残し方
議事メモは、次回の面談の冒頭で使うために書く。長い記録は読まれない。次の項目に絞り、面談当日中に顧客ファイルへ保存する。
| 項目 | 書き方 |
| 日時・場所・方法 | 年月日、開始終了時刻、訪問かオンラインか |
| 出席者 | 先方の氏名と役職、当方の出席者 |
| 報告した内容 | 示した数字と、その場で伝えた要点を3行以内で |
| 先方の発言 | 判断の前提になる発言はそのまま引用で残す。とくに事実関係の説明は要約せずに書く |
| 決定事項 | 誰が何を決めたか。決めなかったことも「保留」と明記する |
| 宿題 | 誰が・何を・いつまでに。当方の宿題と先方の宿題を分けて書く |
| 次回予定 | 日付と議題の候補 |
| その他の情報 | 設備投資の検討、人の採用、後継者、銀行との交渉など、雑談で出た経営情報 |
実務のコツ 議事メモの「先方の発言」欄は、後日の防御にもなる。処理の判断が顧問先の説明を前提としている場合、その説明を引用で残しておけば、後から事実が違ったときに何を前提に判断したかを示せる。書面添付を行う顧問先では、この蓄積がそのまま添付書面の記載材料になる。