中小企業を主要顧客とする会計事務所の職員向け実務手引き。記帳・月次・決算・申告から税目別の判断、顧問先対応、税務調査、AI活用までを全18章・189節にまとめています。
会計実務とクライアント対応の、
判断基準をここに集約する。
判断基準をここに集約する。
中小企業を主要顧客とする会計事務所の職員向け実務手引き。日々の記帳から月次・決算・申告、税目別の判断、顧問先対応、税務調査、AI活用までを全18章に収めています。迷ったときに引き、判断の根拠を確かめるための手引きです。
18章
189節
385実務表・仕訳例
約35万字本文ボリューム
目次
章をクリックすると各章のページへ移動します。左上の「目次」ボタンから節単位の一覧と横断検索が使えます。読了マークは端末ごとに保存されます。
CHAPTER 01総論 — 会計事務所職員の仕事と年間の流れ会計事務所の担当者は、記帳を代行する人ではなく、顧問先の数字を世の中で最初に読む人である。数字を作る力と、それを経営者に伝えて意思決定につなげる力の両方が要る。本章では担当…
CHAPTER 02所内業務フロー — 受託から報告まで顧問先1社は、問い合わせから始まり、面談・見積・契約・初期設定を経て、月次と決算のサイクルに入る。最初の設定を誤ると、その誤りは毎月・毎年繰り返される。本章では受託から報告…
CHAPTER 03会計処理の共通ルール — 証憑・記帳・保存記帳の良し悪しは「証憑があるか」「期間帰属が正しいか」「半年後に他人が追えるか」の3点でほぼ決まる。この章は、証憑の集め方から摘要の書き方、電子帳簿保存法の運用、インボイス…
CHAPTER 04勘定科目・仕訳辞典 I — 貸借対照表科目B/S科目を「使う場面/判断のポイント/頻出仕訳/消費税の課税区分/税務上の留意点/よくあるミス」の型で並べた辞典。B/S科目は間違えると翌期以降ずっと残る。試算表の1行1…
CHAPTER 05勘定科目・仕訳辞典 II — 損益科目と特殊取引損益科目は「どの科目に入れるか」で終わらない。同じ支出でも、消費税の課税区分、法人税の損金性、源泉徴収の要否が別々に決まる。本章はP/L科目を科目ごとに、使う場面/判断のポ…
CHAPTER 06月次決算と巡回監査月次決算のゴールは試算表を出力することではない。経営者がその数字で判断でき、決算・納税の着地が読める状態にすることである。本章では月次締めの標準手順、確認すべきチェック項目…
CHAPTER 07年次決算実務 — 決算整理から決算書まで年次決算は決算日から始まるのではなく、決算日の2か月前から始まる。着地予測と対策の検討、決算整理仕訳、決算書と内訳明細書の作成、そして株主総会での承認まで、工程を分解して押…
CHAPTER 08法人税実務 — 申告書の作り方と税務調整法人税申告書は、確定した決算書の当期純利益を出発点に、税法上の調整を積み上げて所得金額と税額を確定させる書類である。別表の順序と数字の流れさえ掴めば、あとは調整項目を漏らさ…
CHAPTER 09消費税実務 — インボイス時代の判断と申告消費税は「預かった税から支払った税を差し引く」だけの単純な税目に見えて、実務の誤りが最も多い税目である。原因は取引ごとの課税区分判定、届出書の提出期限、そして毎年動く経過措…
CHAPTER 10給与・源泉徴収・年末調整・法定調書給与まわりの仕事は、毎月の給与計算と源泉徴収、翌月10日の納付、年に一度の年末調整、そして1月31日の法定調書という4つの締切で回っている。金額の誤りがそのまま従業員の手取…
CHAPTER 11所得税の確定申告 — 個人顧問先対応個人の確定申告は、1月から3月に事務所の仕事量が一年で最も膨らむ業務である。所得区分の判定を誤ると税額そのものが変わり、按分や特例の適用漏れは翌年以降の住民税と国民健康保険…
CHAPTER 12資産税 — 相続・贈与・事業承継資産税は顧問先の一生に一度の場面を扱う。毎年繰り返す法人税や所得税と違い、手順を身体で覚える機会が少ないぶん、段取りを紙に落としておく価値が大きい分野である。相続が起きた瞬…
CHAPTER 13その他の税目と電子申告・システム運用法人税・所得税・消費税の陰に隠れがちな税目ほど、落としたときの実害が大きい。償却資産税の申告漏れ、印紙税の過怠税、均等割の月割誤り、電子申告の送信エラー放置は、いずれも「知…
CHAPTER 14クライアント対応 — 信頼される担当者の型顧問先が担当者を評価する基準は、税法の知識量ではない。返信の速さ、説明の分かりやすさ、言われる前に動く先回りの3つである。この章では、レスポンスの基準、月次・決算報告の面談…
CHAPTER 15法令遵守とリスク管理会計事務所の職員は、税理士法の枠組みの中で税理士の補助者として働く。この枠を越える行為は、本人の刑事責任だけでなく税理士の懲戒と事務所の存立に直結する。守秘義務、マイナンバ…
CHAPTER 16税務調査対応税務調査は事故ではなく、申告内容を確かめる通常の行政手続である。慌てないための条件はただ一つ、通知を受けた瞬間に段取りが決まっていることに尽きる。本章は調査の種類と選定、事…
CHAPTER 17AI・DXの活用と限界AIは会計事務所の作業時間を確実に削る。ただし削れるのは「作業」であって「判断」ではない。本章は、どの工程をAIに任せてよいか、生成AIをどう使えば実務で使い物になるか、税…
CHAPTER 18早見表・チェックリスト・用語集この章は読む章ではなく「引く章」である。税率、期限、金額基準、経過措置のタイムライン、業務チェックリスト、届出書一覧、顧問先からの頻出質問、用語の定義を、机の上で1分以内に…
この手引きの使い方
3つの使い方を想定しています。
1. 通読する新人研修・OJTの教材として第1章から順に読む。各章末の「読了にする」を押すと進捗が残ります。
2. 引く判断に迷ったときの辞書として左上の「目次」から全章の見出しを検索。第18章の早見表とチェックリストが最短の入口です。
3. 確認する作業の抜け漏れ防止として月次・決算・申告・年末調整の各チェックリストを、作業のたびに開いて潰していきます。
