新NISAの非課税枠の計算方法|自動計算ツール

  • カテゴリ:所得税
  • 根拠:措法37の14
  • 入力4項目・その場で自動計算
  • 令和8年度の数値に対応

新NISAは、投資で得た利益や配当を非課税にできる制度です。年間の非課税枠は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類に分かれ、さらに一生のうちで使える生涯投資枠には合計1,800万円という上限があります。この計算機では、これまでの利用額と今年の利用額を入力するだけで、枠がどれだけ残っているかを確認できます。

この計算式を3行でいうと

  1. 年間の非課税枠はつみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円の合計360万円までです。
  2. 生涯投資枠は1,800万円で、そのうち成長投資枠として使えるのは1,200万円までです。
  3. 枠は購入したときの金額(簿価)で管理され、売却すれば翌年以降にその分の枠が復活します。

まずは計算してみる(自動計算ツール)

新NISAの非課税枠管理

措法37の14結果コピーリンク

つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円(年間計360万円)、生涯1,800万円(成長は1,200万円まで)の利用状況を管理します。

年間: つみたて120万+成長240万 生涯: 1,800万円(うち成長投資枠1,200万円まで・簿価管理・売却で復活)
生涯残り枠 1,160万円
生涯枠の利用(簿価)640万円 / 1,800万
生涯残り枠1,160万円
うち成長投資枠の残り800万円
今年のつみたて残60万円 / 120万
今年の成長投資残140万円 / 240万
売却分の枠復活翌年に簿価分が復活
NISA内の利益・配当は非課税(損失の損益通算・繰越は不可)。旧NISAは別枠。
目次

こんなときに使います

  • 今年、あとどれくらい新NISAで買い付けできるのか、年間枠の残りを確認したいとき
  • 生涯投資枠1,800万円のうち、これまでにどれだけ使ったのかを把握したいとき
  • 成長投資枠だけで枠を使い切ろうとして、上限に達していないか心配になったとき
  • 保有商品を売却したら、非課税枠がどのくらい復活するのか知りたいとき

入力する項目のかんたん解説

入力する項目どんな数字かどこを見ればよいか
つみたて投資枠の利用累計これまでにつみたて投資枠で買い付けた商品の取得額(簿価)の合計です。値上がり後の時価ではありません。証券会社の口座管理画面「非課税保有額」「枠の利用状況」などの表示で確認できます。
成長投資枠の利用累計これまでに成長投資枠で買い付けた商品の取得額(簿価)の合計です。同じく口座管理画面で確認できます。
今年のつみたて投資枠の利用額今年すでにつみたて投資枠で買い付けた金額です。年間120万円の枠のうち、今年使った分です。年間の取引履歴や、口座画面の「今年の利用額」表示で確認します。
今年の成長投資枠の利用額今年すでに成長投資枠で買い付けた金額です。年間240万円の枠のうち、今年使った分です。同じく年間の取引履歴で確認します。

計算のしくみ(3ステップ)

  1. 生涯投資枠の残りを計算する:1,800万円から、つみたて投資枠と成長投資枠の利用累計の合計を引きます。
  2. 成長投資枠の上限もチェックする:成長投資枠は生涯で1,200万円までという別枠の上限があるため、成長投資枠の利用累計がこれを超えていないか確認します。
  3. 今年の年間枠の残りを計算する:つみたて投資枠は120万円、成長投資枠は240万円という年間の上限から、今年すでに使った分を引きます。
  4. 売却による枠の復活を踏まえる:生涯投資枠は簿価で管理されているため、商品を売却すると、その簿価にあたる金額分の枠が翌年以降に復活します。

具体例で確かめる

例1 つみたて累計240万円、成長累計400万円のケース

生涯投資枠の残り = 1,800万円 -(240万円 + 400万円)= 1,160万円 うち成長投資枠として使えるのは、1,200万円 - 400万円 = 800万円まで

生涯投資枠はあと1,160万円分使える(成長投資枠はあと800万円まで)

例2 今年すでにつみたてで60万円、成長で100万円買い付けているケース

つみたて投資枠の今年の残り = 120万円 - 60万円 = 60万円 成長投資枠の今年の残り = 240万円 - 100万円 = 140万円

今年はあと、つみたて60万円・成長140万円まで非課税で買い付けできる

例3 生涯投資枠が残りわずかなケース

つみたて累計800万円 + 成長累計950万円 = 合計1,750万円 生涯投資枠の残り = 1,800万円 - 1,750万円 = 50万円

残り50万円分までしか新たに非課税で買い付けできない(年間枠に余裕があっても生涯枠が優先)

つみたて投資枠と成長投資枠のちがい

区分年間の上限額生涯投資枠での扱い
つみたて投資枠120万円1,800万円の枠を、つみたて投資枠だけで使い切ることもできる
成長投資枠240万円1,800万円のうち、成長投資枠として使えるのは1,200万円まで

ここを間違えやすい

1|生涯投資枠は「簿価(購入したときの金額)」で管理されます

保有商品が値上がりして時価が増えても、非課税枠の消費額は購入時の金額のまま変わりません。時価で枠を計算しないよう注意してください。

2|売却しても、枠がすぐに復活するわけではありません

売却した年の翌年以降に、その簿価分の枠が生涯投資枠に復活します。売却した当年中に同じ枠で再購入することはできません。

3|損失が出ても、他の口座の利益と相殺できません

NISA口座内で生じた損失は、特定口座や一般口座の利益と損益通算できず、翌年以降への繰越控除もできません。

4|旧NISA(一般・つみたて)とは別枠です

2023年までの旧NISAで保有している商品は、新NISAの1,800万円の生涯投資枠には影響しません。ただし旧NISAの非課税期間が終わっても、新NISA口座へ移す(ロールオーバーする)ことはできない点に注意が必要です。

よくある質問

年間360万円を全部使い切らないと損ですか。
使い切らなくても、翌年に繰り越されるわけではありませんが、生涯投資枠自体が減ることはないので、無理に使い切る必要はありません。家計に合わせて計画的に利用してください。
成長投資枠だけで1,800万円を使い切れますか。
できません。成長投資枠は1,200万円が上限のため、残りの600万円分は、つみたて投資枠を使う必要があります。
売却したら、どれくらいで枠が戻りますか。
売却した年の翌年に、その商品の簿価分の枠が生涯投資枠に復活する扱いです。当年中はまだ枠が空いた状態にはなりません。
家族の口座を使えば、非課税枠を増やせますか。
非課税枠は一人ひとりに与えられるものです。配偶者や成人した子どもなど、家族それぞれが口座を持てば、世帯全体としての非課税投資枠は増えますが、口座開設の年齢要件などを満たす必要があります。

根拠となる法令・出典

本ページは次の公的資料にもとづいて作成しています(最終確認:2026年8月)。

  • 租税特別措置法第37条の14(非課税口座内上場株式等の譲渡による譲渡所得等の非課税)
  • 金融庁「新しいNISA」制度の概要
  • 日本証券業協会 NISA特設ページ

税制は毎年改正されます。実際の申告にあたっては最新の条文・通達および税理士の確認をお願いします。

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