【2026年10月最新】Claude・ChatGPT・Gemini徹底比較|4分野の使い分けと主要動画AI・コネクタ活用術

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「結局、どのAIを使えばいいのか」。2026年秋は、その答えが分野ごとにはっきり分かれてきました。

9月以降だけでも、Claude Opus 5.5、GPT-6 Astra、Gemini 4 Argonが相次いで登場しました。一方で、OpenAIの動画生成AI「Sora」は提供を終えています。

この記事では、公認会計士・税理士の事務所の視点で、3つのAIと主要な動画AIを料金・第三者評価・データの扱いで横並びにしました。そのうえで、専門職・技術、動画・デザイン・コンテンツ、HP作成、会計・税務の4分野について、「どれを、どうつないで使うか」を図解します。

なお、本記事の調査と構成には、比較対象の1つでもあるClaudeを使いました。性能の比較は、第三者評価と各社の公式発表に基づいています。

結論2026年10月10日時点の使い分け

  1. Claude総合力と、文書・資料・コード・会計ソフト連携が強みです。第三者の総合指標(Artificial Analysis)では、Claude Opus 5.5が首位でした。一方で、画像や動画は作れず、APIで使う場合の費用は高めです。
  2. ChatGPT画像の生成・編集と、作ったサイトをそのまま公開できる「Sites」が強みです。動画は、ChatGPT単体では作れなくなりました。
  3. Gemini動画(Gemini Omni)と、Gmail・スプレッドシートなどGoogle Workspaceとの一体感が強みです。開示資料を使う財務分析の評価でも、1位と2位を占めました。
  4. 動画AI主要な候補は、Gemini Omni・Seedance・Kling・MiniMax H3の4つです。Soraは9月24日にAPIも終了しました。
  5. コネクタ3つとも、共通規格(MCP)で業務ソフトとつながります。会計では「読み取りから始め、書き込みは承認制、最後に残高照合」が、より安全な使い方です。

30秒診断:あなたの分野のおすすめは?

分野を選ぶと、第一候補・併用するAI・最初に試す作業が表示されます。

第一候補Claudeマネーフォワードの公式コネクタ、freeeの公式MCP、Misoca(ベータ)とつながります。Excelで財務モデルを作る第三者評価でも、上位3つを占めました。
併用GeminiGoogle WorkspaceのBusiness Standard以上なら、スプレッドシートやGmailでそのまま使えます。開示資料を使う財務分析の評価では1位・2位です。
最初に試す会計ソフトを「読み取り」でつなぎ、試算表の増減分析から始めます。
第一候補Claude総合指標と、実務の成果物を比べる評価の両方で首位です。Web制作を比べる投票でも首位でした。
併用ChatGPT調査レポートをWord・PDFで出力できます。Gemini手元の資料だけを根拠に答える「Gemini Notebook」が便利です。
最初に試す長い契約書や報告書の要約と、論点の整理です。
動画GeminiGemini Omniで作れます。Workspaceの動画ツール「Google Vids」からも使えます。
画像ChatGPTImages 2.5。画像の生成・編集を比べる投票で首位(暫定)です。
文章・資料Claude台本・構成・スライド(Claude Slides)が得意です。
ゼロから公開ChatGPT「Sites」で作って、そのまま公開できます(Plus以上・公開ベータ)。
既存サイトClaudeChromeで管理画面を操作でき(有料プラン)、WordPressとMCPでつなげます。
画面案GeminiStitch(ベータ)で、画面のたたき台を素早く作れます。
選び方いちばん時間を使っている業務を1つ選び、その分野の第一候補から始めます。
前提業務で使うなら、法人向けプランか「学習に使わない」設定が前提です。

この記事で使う用語

API
ほかのシステムからAIを呼び出す仕組みです。料金は使った量で決まります。
トークン
AIが文章を数える単位です。料金や、一度に読める量の基準になります。
コネクタ(MCP)
AIと業務ソフトをつなぐ差し込み口です。MCPは、その共通規格の名前です。
エージェント
指示を受けて、複数の手順を自分で進めるAIの使い方です。
推論設定
AIが答える前に考える量の設定です。上げるほど正確になりやすい反面、時間と費用がかかります。
第三者評価
開発元以外が行う性能評価です。この記事ではArtificial Analysis、Arena、Vals AIを使います。
目次

2026年10月の最新AI地図:3社のラインナップと、この3か月の変化

3社とも、最上位から軽量まで4つの層にモデルをそろえています。ただし、モデルの名前も、アプリで実際に使えるモデルも各社で違います。まず全体を1枚で押さえましょう。

図13社の現行ラインナップ(2026年10月10日時点)

ClaudeAnthropic

最上位Claude Fable 5.19月1日。長時間・高難度の作業向け
主力Claude Opus 5.59月22日。公式の推奨は「迷ったらこれ」
中位Claude Sonnet 5.59月28日。速さと性能のバランス型
軽量Claude Haiku 5.510月7日。大量処理・低価格
画像・動画生成機能なしCanva・Adobeなどとコネクタで連携
エージェントCoworkと統合したClaudeアプリClaude in Chrome(有料)、定期タスク

ChatGPTOpenAI

最上位GPT-6 Astra9月3日。Plus以上の有料プランで使える最上位
主力チャットの「GPT-6」10月7日〜。Plus以上はGPT-6 Sol、無料版とGoはGPT-6 Luna
中位GPT-6.1 Sol9月29日。Work・Codex・APIで提供
軽量GPT-6 Luna9月22日。低価格
画像・動画ChatGPT Images 2.59月8日。動画はSora終了で提供なし
エージェントChatGPT Work・dots長時間の作業、常時稼働のエージェント

GeminiGoogle

最上位Gemini 4 Argon9月30日発表。現在は限定提供
主力Gemini 3.8 Flash9月2日。一般提供の最新モデル
ProGemini 3.1 Proプレビュー版。難しい推論向け
軽量Gemini 3.5 Flash-Lite高速・低価格
画像・動画Nano Banana 2.1・Gemini Omni動画はアプリでVeo 3.1から切り替え
エージェントGemini Spark常時稼働のエージェント(日本はUltraで提供)

出典:各社の公式発表・モデル一覧・料金ページ(2026年10月10日確認)。日付は発表日で、米国時間を含みます。審査済みの組織だけが使える限定モデル(Claude Mythos 5.1など)は省略しました。

図22026年7月〜10月の主な動き

ClaudeChatGPTGemini

  • 7月9日ChatGPT Work開始。アプリの一覧が「プラグイン」に
  • 7月16日NotebookLMが「Gemini Notebook」に改称
  • 8月26日Claude in Chromeが一般提供に
  • 8月27日動画のGemini Omni 1.1 Flash
  • 9月1日Claude Fable 5.1
  • 9月2日Gemini 3.8 Flash
  • 9月3日GPT-6 Astra
  • 9月8日ChatGPT Images 2.5
  • 9月16日ClaudeのCoworkとチャットの統合を発表(順次提供)
  • 9月22日Claude Opus 5.5(同日にGPT-6 Sol・Luna)
  • 9月24日SoraのAPIが終了(アプリは4月26日に終了済み)
  • 9月28日Claude Sonnet 5.5
  • 9月29日GPT-6.1 Sol、常時稼働エージェント「dots」
  • 9月30日Gemini 4 Argonを発表(限定提供)
  • 10月6日画像のNano Banana 2.1
  • 10月7日Claude Haiku 5.5(同日にChatGPTへ「GPT-6」)
  • 10月9日Gemini無料版の既定が「Auto」に

出典:各社の公式ブログ・リリースノート。日付は各社の発表日(米国時間を含む)。

押さえておきたい3つの変化

  1. 動画の勢力図が変わりました。OpenAIのSoraは、アプリが4月26日、APIが9月24日に終了しました。いまChatGPT単体では動画を作れません。Googleは、Geminiアプリの動画生成をVeoから「Gemini Omni」に切り替えています。
  2. 名前と置き場所が変わりました。Claudeは「Cowork」とチャットの統合を発表しました(9月16日。Pro・Maxから順次提供)。ChatGPTは、アプリの一覧を「プラグイン」に置き換えました。プラグインはアプリとスキルをまとめたもので、カスタムGPTは12月11日に終了する予定です。GeminiはNotebookLMを「Gemini Notebook」に改称し、Gemsは個人向けでは11月から「スキル」に移ります。
  3. API単価は横並びに近づきました。入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり)に、Claude Sonnet 5.5とGPT-6.1 Solが並びます。Googleは、最上位のGemini 4 Argonが導入価格で同じ水準です(限定提供)。ただし、実際の費用は使うトークンの量で大きく変わります(後述)。

料金・性能・データの扱いを横並びで比較

選ぶときの物差しは「料金」「実力」「データの扱い」の3つです。順に見ていきます。

個人・法人プランの料金

区分ClaudeChatGPTGemini(Google)
無料FreeFree(GPT-6 Luna・広告あり)無料(10月9日から既定は「Auto」)
低価格なしGo:8ドル(広告あり)Google AI Plus:725円
標準Pro:20ドル
(年払いは月17ドル)
Plus:20ドルGoogle AI Pro:2,900円
(ストレージ5TB)
上位Max:100ドル/200ドルPro:100ドル/200ドル/500ドルGoogle AI Ultra:14,500円/32,000円
法人Team Standard:25ドル
Team Premium:125ドル
(1人あたり。年払いは20ドル/100ドル)
Business Standard:25ドル
Business Premium:125ドル
(1人あたり。年払いは20ドル/100ドル)
Google Workspace
Business Standard:1,600円など
(1人あたり・年間契約・税別)
最上位モデルFable 5.1は、ProとTeam Standardでは定額の枠外(従量の利用クレジット)上位モデルほど利用枠を早く消費利用量は計算量で管理(5時間ごとに回復+週の上限)

表は横にスクロールできます。

ドル表記は各社の公式料金(税別・月額)、円表記はGoogleの日本向け公式表示です(2026年10月10日時点)。アプリ内課金や為替によって、実際の請求額は変わります。

「定額=使い放題」ではない点に注意しましょう。ClaudeのFable 5.1は、ProとTeam Standardでは定額の枠外で、使った分だけ課金されます。MaxとTeam Premiumでは、週の上限の最大50%まで使えます。

第三者評価で見る実力

各社が発表する数値は、自社に有利な条件で測られがちです。ここでは、第三者の評価を中心に並べます。

図3総合指標の上位(Artificial Analysis Intelligence Index v4.3.2)

Claude Opus 5.5Anthropic
58
Claude Sonnet 5.5Anthropic
56
Claude Fable 5.1Anthropic
53
GPT-6 AstraOpenAI
53
Gemini 4 ArgonGoogle(限定提供)
53
GPT-6.1 SolOpenAI
52
Claude Haiku 5.5Anthropic
43
Gemini 3.8 FlashGoogle
41
GPT-6 LunaOpenAI
38

各モデルの最も高い推論設定での値です(2026年10月10日閲覧)。Gemini 4 Argonは「high」の設定でのみ計測されています。10種類の評価の総合値で、画像・動画の性能は含みません。この指標は9月に改版されており、旧版の数値とは比べられません。

図4評価の種類ごとの首位

総合指標(Artificial Analysis)
Claude Opus 5.5
58(10月10日)
別の総合評価(Vals Index)
Gemini 4 Argon
68.90%(10月7日)
実務の成果物(GDPval-AA)
Claude Opus 5.5
Elo 1866(10月10日)
テキストの対話(Arena Text)
Gemini 4 Argon
1525・暫定(10月8日)
Web制作(Arena WebDev)
Claude Opus 5.5
1813(10月8日)
画像の生成・編集(Arena)
OpenAI gpt-image-2.5
両部門で1位・暫定(10月6日・7日)。Artificial Analysisでも1位
動画の生成(テキスト→動画)
Gemini Omni 1.1 Flash
Arenaで1位(9月21日)。Artificial AnalysisではWan 3.0が1位
米国の法人税務が中心のリサーチ(Vals AI)
Claude Fable 5.1
正答率49.19%(10月8日)
Excelの財務モデル(Vals AI)
Claude Fable 5.1
76.67%(10月7日)。4位のGemini 4 Argonと僅差
開示資料を使う財務分析(Vals AI)
Gemini 4 Argon
65.40%(10月7日)。2位もGemini 3.8 Flash

出典:Artificial Analysis、Arena(旧LMArena)、Vals AI。かっこ内は各リーダーボードの更新日または閲覧日です。Eloは、対戦形式で比べた相対的な点数です。「暫定」は投票数が少なく、順位が動きやすい段階を指します。Gemini 4 Argonは、一般提供前の限定提供モデルです。

評価を読むときのコツは4つです。

  • 総合首位でも、評価の種類が変われば順位は入れ替わります。別の総合評価(Vals Index)では、Gemini 4 Argonが首位です。画像の生成はOpenAIが首位で、動画の生成は、ArenaではGoogle、Artificial AnalysisではAlibabaのWan 3.0が首位です。
  • 米国の法人税務が中心の評価で首位のモデルでも、正答率は49.19%です。税務の答えを、そのまま使える水準ではありません。
  • 単価が同じでも、実際の費用は大きく違います。Artificial Analysisが測った評価の1タスクあたりの費用は、Claude Sonnet 5.5が5.46ドル、GPT-6.1 Solが0.72ドル、Gemini 4 Argonが1.99ドルでした。上位のClaude Opus 5.5は5.98ドル、GPT-6 Astraは3.26ドルです。
  • 当事務所が確認した範囲では、最新世代を日本語で比べた第三者評価は見当たりません(10月10日時点)。自社の過去の資料で試してから選ぶのがおすすめです。
開発者向け:API料金の比較(100万トークンあたり・入力/出力)
Anthropic(Claude)OpenAIGoogle
Fable 5.1:10ドル/50ドル
Opus 5.5:4ドル/20ドル
Sonnet 5.5:2ドル/10ドル
Haiku 5.5:0.1ドル/0.5ドル
GPT-6 Astra:10ドル/50ドル
GPT-6.1 Sol:2ドル/10ドル
GPT-6 Luna:0.1ドル/0.5ドル
Gemini 4 Argon:2ドル/10ドル(導入価格・限定提供。後に4ドル/20ドル)
Gemini 3.1 Pro(プレビュー):2ドル/12ドル
Gemini 3.8 Flash:0.75ドル/3.75ドル(12月31日まで。2027年1月から1.5ドル/7.5ドル)
Gemini 3.5 Flash-Lite:0.3ドル/2.5ドル
  • 長い入力は割増になります。Haiku 5.5は10万トークン超、OpenAIの各モデルは27.2万トークン超、Gemini 3.1 Proは20万トークン超が対象です。
  • Anthropicによると、Claude 4.7以降の新しいトークナイザーは、従来より同じ文章で約30%多くトークンを数えます。トークンの数え方は各社で違うため、単価だけで比べると実際の費用とずれます。
  • 3社ともバッチ処理(非同期の一括実行)は50%引きです。

データの扱い:学習に使われるか

個人向けプラン法人向けプラン・API
Claudeモデル改善の設定がオンなら、学習に利用(最大5年保持)。設定でオフにできるTeam・Enterprise・APIは、既定で学習に使わない
ChatGPT「すべての人のためにモデルを改善する」がオンなら、学習に使われる場合がある。一時チャットは学習に使わないBusiness・Enterprise・APIは、既定で学習に使わない
Gemini「アクティビティを保持」がオンなら、生成AIモデルの学習を含むサービス改善に利用。一部は人が確認し、最長3年保存Google Workspace(法人)は学習に使わず、人による確認もない

出典:各社のプライバシー・ヘルプページ(2026年10月10日確認)。設定名は英語版の表記を和訳したものを含みます。

顧問先や取引先の情報を扱うなら、法人向けプラン(またはAPI)を使い、個人アカウントへの業務データの持ち込みを禁止するのが基本です。税理士には、税理士法第38条で守秘義務が課されています。

4分野別の使い分け:どれを、何に使うか

結論を1枚にまとめました(図5)。◎は第一候補、○は十分に使える、△は単体では弱い(外部サービスと組み合わせる)を表します。

図54分野×3つのAI 使い分けマトリクス

◎第一候補○十分に使える△単体では弱い(外部と組み合わせる)

用途
Claude
ChatGPT
Gemini
専門職・技術
文書・資料の作成
Claude◎実務の成果物の評価で首位。有料版は上位モデルで100万トークン
ChatGPT○調査レポートをWord・PDFで出力
Gemini○Google AI Pro以上で100万トークン。Gemini Notebook
技術・コーディング
Claude◎Claude Code(開発支援)。Web制作の投票で首位
ChatGPT○Codex(開発支援)。GPT-6.1 Solは低コスト
Gemini○Antigravity(開発ツール)
動画・デザイン・コンテンツ
画像の生成・編集
Claude△生成機能なし。Canva・Adobe・Figmaと連携
ChatGPT◎Images 2.5。投票で首位(暫定)
Gemini○Nano Banana 2.1、Google Pics
動画の生成
Claude△生成機能なし。Higgsfield・Runwayなどと連携
ChatGPT△Soraは終了。プラグインで外部を利用
Gemini◎Gemini Omni。Vids・Flowでも
文章・台本・スライド
Claude◎成果物(文書・スライドなど)の評価で首位。Claude Slides
ChatGPT○PowerPoint・Wordと連携
Gemini○スライド・Vids(Workspace)
HP作成
ゼロから作って公開
Claude○Claude Design・Claude Code
ChatGPT◎Sitesで公開まで。独自ドメイン可
Gemini○AI Studio Build・Stitch
既存サイトの運用(WordPressなど)
Claude◎Chromeで管理画面を操作(有料)。自作コネクタは無料版でも1件まで
ChatGPT○Work(デスクトップ)で画面操作。書き込みできるMCPはBusiness以上
Gemini△MCP接続は提供国・プランに条件
会計・税務
日本の会計ソフトとの連携
Claude◎マネーフォワード公式・freee公式MCP・Misoca(ベータ)
ChatGPT△freee公式MCPはCodexに対応。ChatGPTアプリでの公式手順は確認できず
Gemini△アプリでの公式手順は確認できず
表計算・財務モデル
Claude◎Excelの評価で上位3つ(4位のArgonと僅差)。Claude for Excel
ChatGPT○Excel・スプレッドシートと連携
Gemini○スプレッドシートに搭載
開示資料を使う財務分析
Claude○58%台(Fable 5.1・Opus 5.5)
ChatGPT○52〜54%(Astra・6.1 Sol)
Gemini◎1位・2位(Argon 65.40%、3.8 Flash 61.44%)
税務リサーチ(米国の法人税務が中心の評価)
Claude◎Fable 5.1が首位(49.19%)
ChatGPT△GPT-6系は2割前後
Gemini○Argonが44.56%(限定提供)
共通
Google Workspaceとの連携
Claude○Drive・Gmail・カレンダーのコネクタ
ChatGPT○Drive・Gmailなどと接続
Gemini◎Business Standard以上で標準搭載
Microsoft 365との連携
Claude○Excel・PowerPoint・Wordのアドイン、Outlook(ベータ)
ChatGPT○Excel・PowerPoint・Wordと連携、SharePoint・Outlook
Gemini△法人版(Gemini Enterprise)のコネクタが中心

判定は当事務所によるものです。2026年10月10日時点の公式情報と、3つの第三者評価(Artificial Analysis、Arena、Vals AI)をもとにしました。税務リサーチの評価は米国の法人税務が中心で、日本の税務の性能を示すものではありません。

専門職・技術(士業・コンサル・エンジニア)

資料をもとに、筋の通った文書や成果物にまとめる仕事は、Claudeが得意です。第三者の総合指標でも、実務の成果物を比べる評価(GDPval-AA)でも、Claude Opus 5.5が首位でした。

  • 契約書・規程・報告書をもとにした下書き:Claude Opus 5.5が第一候補です。Anthropic自身も「迷ったらOpus 5.5から」と案内しています。
  • 出典つきの調査レポート:ChatGPTのDeep ResearchはWord・PDFで書き出せます。Geminiの「Gemini Notebook」は、手元の資料だけを根拠に答えてくれます。
  • 技術・コーディング:開発支援のClaude Codeが第一候補です。Web制作を比べる投票(Arena WebDev)では、Claude Opus 5.5が首位でした。費用を抑えるなら、OpenAIのGPT-6.1 Sol(1タスク0.72ドル)も有力です。
  • 計算・検証:どのAIにも暗算はさせず、表計算やプログラムで検算させます。

アプリで一度に読める量(コンテキスト)にも差があります。Claudeの有料プランとGoogle AI Pro以上のGeminiは、100万トークンです。ChatGPT Plusは、推論モデルで25.6万トークンです。長い資料を扱う業務では、この差が効いてきます。

動画・デザイン・コンテンツ

この分野は、得意・不得意がはっきり分かれます。画像はChatGPT、動画はGemini、文章と構成はClaudeが軸です。

  • 画像(チラシ・バナー・SNS画像):ChatGPT Images 2.5が有力です。人が見比べて投票する評価(Arena)では、画像の生成・編集ともOpenAIのモデルが首位(暫定)でした。Artificial Analysisの画像生成の評価でも1位です。生成画像には、来歴情報(C2PA)と電子透かし(SynthID)が付きます。
  • Geminiの画像:Nano Banana 2.1(10月6日)が最新です。Google Workspaceのドキュメントやスライドから使える「Google Pics」も便利です。
  • Claudeの画像:画像を生成する機能はありません。Canva・Adobe・Figmaのコネクタでデザインツールを動かすか、図解をHTMLやSVGで作ります。資料はClaude Slides(PowerPoint・PDFで書き出し、ベータ)で作れます。
  • 文章・台本・SNS投稿:どれでも書けます。実務の成果物を比べる評価(GDPval-AA)では、Claudeが首位でした。広告文は、景品表示法の「優良誤認」に注意しましょう。品質などを実際より著しく良く見せる表示は禁止されています。

動画は次の章で、主要な4つのサービスを詳しく比べます。

HP作成

「ゼロから作って公開する」のか、「既存のサイトを運用する」のかで、向くAIが違います。

  • ゼロから作って公開:ChatGPTの「Sites」(公開ベータ・Plus以上)が手軽です。会話で作り、プレビューを確かめてから公開します。独自ドメインも、自社のDNS(ドメインの接続設定)で使えます。医療情報やカード番号は扱えません。
  • Googleの環境で作る:AI Studioの「Build」でアプリ一式を作れます。Cloud Run(Googleのクラウド)に公開でき、従量課金がかかる場合があります。画面案づくりはStitch(ベータ)が手軽です。なお、Firebase Studioは2027年3月22日に終了する予定です。
  • 既存のWordPressサイトを運用:Claudeが実務的です。Claude in Chrome(8月26日に一般提供・有料プラン)で管理画面を操作できます。WordPress公式の「MCP Adapter」は、サイトに登録した操作のうち、公開を選んだものだけをAIに渡します。
  • デザインから実装へ:Claude Design(研究プレビュー)で画面案を作り、Claude Codeへ引き渡せます。Figmaとはコネクタでつながります。

当事務所のサイト運用でも、構成案・図解・公開前の表示確認にAIを使い、公開するかどうかは人が判断しています。

検索で評価を落とさないために

  • 検索順位を上げるのが主な目的で、価値の低いページを大量に作ると、スパムとみなされるおそれがあります。
  • Googleの「大量生成されたコンテンツの不正使用」というポリシーで、AIで作ったかどうかは問われません。1本ずつ事実を確かめ、編集してから公開しましょう。

会計・税務

日本の会計ソフトとの公式連携は、Claudeが最も進んでいます。マネーフォワード クラウド会計は、8月3日にClaudeの公式コネクタに対応しました。弥生のMisoca(請求書)も、Claudeでの接続手順を案内しています。freeeの公式MCPサーバー「freee-mcp」は、会計・人事労務・請求書など12のAPIに対応しています。

サービス連携の形主にできること注意点
マネーフォワード
クラウド会計
公式のリモートMCP。Claudeの公式コネクタ仕訳の取得・作成・更新、試算表・推移表、入出金明細からの仕訳作成操作一覧に削除はない。AI側は「学習に使わない設定」で使うよう公式が案内
freee公式のfreee-mcp(リモート版あり)。Claudeのほか、OpenAIのCodexなどにも対応会計・人事労務・請求書など12のAPI。法人税申告の帳票の参照。freeeサインはローカル版のみ削除の操作もあるため、書き込みは承認制で使う
弥生デスクトップ版は公式MCPなし。Misoca(請求書)がClaudeと連携(ベータ・有償プラン)一覧からの請求書の一括作成、文面の一括修正ベータ版のため、画面や手順が変わる可能性
kintone
Chatwork
各社のMCP(パソコンに導入する形式)レコードやメッセージの操作削除の操作がある

表は横にスクロールできます。

2026年10月10日時点。各社の公式ヘルプ・GitHubの公式リポジトリで確認。

ChatGPTとGeminiはどうでしょうか。freeeの公式MCPは、OpenAIの開発支援ツールCodexからも使えます。ただし、ChatGPTのアプリで書き込みを含むMCPを使えるのは、ヘルプ上はBusiness以上(ベータ)です。Geminiは、アプリでの公式の接続手順を確認できませんでした。一方で、Google WorkspaceのBusiness Standard以上では、スプレッドシートやGmailにGeminiが組み込まれている点が強みです。

第三者評価では、Excelで財務モデルを作る評価(Vals AI)の上位3つをClaudeが占めました。ただし、4位のGemini 4 Argonとの差はわずかです。開示資料を使う財務分析の評価では、Geminiが1位と2位です。

当事務所が守っている2つのルール

  1. 連携しているものは、個別に計上しません。銀行やカードの連携明細がある取引は、領収書から別の仕訳を起こしません(二重計上の防止)。領収書は、科目や税区分を決める資料として使います。
  2. 残高照合を通すまで「完了」と言いません。AIの「登録しました」で終わらせず、仕訳済・未仕訳の件数と、口座残高と帳簿残高が1円まで一致することを確かめます。未登録の明細が残るときは、帳簿残高にその増減を足して一致を確かめます。

具体的な手順は「Claude Cowork 経理活用ガイド」で詳しく解説しています。

もう1つ大切なのは、最終判断を人が行うことです。Anthropicは利用ポリシーで、法律・金融など影響の大きい用途に2つの条件を求めています。有資格者が確認・修正できる体制と、AIを使っていることの開示です(11月12日発効の改定版でも同じです)。対象には、個人への税務アドバイスや申告書の作成も含まれます。一方で、社内での下書き・調査・要約は対象外の例とされています。税務の答えは、国税庁の公表資料や条文で確かめましょう。

主要動画AIの比較:Sora終了後の勢力図

OpenAIのSoraは、アプリが2026年4月26日、APIが9月24日に終了しました。いま実務の候補になるのは、第三者評価の上位と、日本での使いやすさから選んだ次の4つです。Klingは順位では中位ですが、AdobeやRunwayの中で使える定番として入れました。

図6主要動画AI 4つの比較(2026年10月10日時点)

項目Gemini OmniSeedance 2.5Kling 3.0MiniMax H3
開発元GoogleByteDance快手(Kuaishou)MiniMax
第三者評価
(テキスト→動画)
Arena 1位
Artificial Analysis 8位
Artificial Analysis 3位
Arena 7位
Artificial Analysis 15〜16位
Arenaは掲載なし
Artificial Analysis 4位
Arena 8位
(画像→動画はArena 1位。Artificial Analysisでは上位版のH3 Maxが1位)
1回の長さ10秒(アプリでも延長可。APIは延長で最長40秒)最長30秒(延長は2回まで)最長15秒4〜15秒
音声同時に生成同時に生成同時に生成同時に生成(ステレオ)
日本語のセリフ公式の評価は英語のみ公式情報なし日本語を含む5言語に対応と発表公式に対応(11言語)
日本での主な入口Geminiアプリ(Google AI Plus以上)、Flow(Googleの動画制作ツール)、Google VidsRunwayやHiggsfield(2.5)。CapCutとAdobe Fireflyは2.0(最長15秒)kling.ai、Adobe Firefly、Runway、Higgsfieldhailuoai.video、Higgsfield、Runway(API)
AI生成の表示全動画に電子透かし(SynthID)。アプリやFlowで作るとC2PAも見える透かしとC2PA(CapCut・BytePlus)Adobe経由はC2PA付き。kling.aiの方針は確認できず公式情報なし

表は横にスクロールできます。

出典:各社の公式発表・ヘルプ、Arena(9月21日更新)、Artificial Analysis(10月10日閲覧)。順位は評価の種類や版で変わります。Klingの後継の4.0は10月公開予定と告知されています(先行版は一部の有料会員のみ)。

目的別に選ぶと、次のようになります。

  • Google Workspaceを使う会社の説明動画・採用動画:Google Vids(Workspaceの動画作成ツール。Gemini Omniで1080pのシーンを生成)
  • YouTubeショートなどの縦型動画:Gemini Omni(9:16に対応)
  • 30秒程度の商品紹介・SNS広告:Seedance 2.5(1回で最長30秒。日本ではRunwayやHiggsfield経由)。CapCutやAdobeで使える2.0は最長15秒です。
  • 商品写真から動画を作る、日本語のセリフを入れる:MiniMax H3(Kling 3.0も日本語に対応と発表)
  • すでにAdobeやRunwayで制作している:その中でKlingやSeedanceなどを選べます(AdobeでのKling・Seedanceは個人プランのみ)

なお、Artificial Analysisのテキスト→動画で首位のWan 3.0(Alibaba)は、商用利用の条件や透かしを公式情報で確認できませんでした。このため参考扱いとしましたが、RunwayやHiggsfieldからも使えます。

動画AIを業務で使う前に

  • 実在の人物や、他社のロゴ・キャラクターは使わないでください(肖像権・著作権・商標権など)。Seedanceは、実在の人の顔からの生成を制限しています。
  • 文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月)では、AIで作ったものも、通常の著作権侵害と同じ基準で判断するとしています。既存の作品との類似性と依拠性が認められれば、侵害になり得ます。
  • 元の作品がAIの学習に使われていれば、利用者がその作品を知らなくても、通常は依拠性が推認されるとしています。
  • 電子透かしやC2PAは「AIで作った」ことを示す仕組みで、権利処理の代わりにはなりません。
  • YouTubeでは、写実的に合成・改変したコンテンツの開示が求められます。
  • Adobe経由でKlingやSeedanceを使うと、プロンプトや参照ファイルが中国の開発元に送られます(Adobe公式ヘルプ)。未公開の商品画像や顧客情報は入れないでください。

コネクタ(MCP)活用の最新手法

コネクタは、AIと業務ソフトをつなぐ「差し込み口」です。共通規格はMCP(Model Context Protocol)と呼ばれます。2025年12月からは、Linux Foundation傘下の団体(Agentic AI Foundation)が運営しています。3社とも対応しており、最新の仕様は2026年7月28日版です。

図7コネクタ(MCP)の仕組みと、3社での呼び名

AIClaude/ChatGPT/Gemini指示を受けて、必要な操作を選ぶ
MCP共通の差し込み口業界団体が運営する公開規格
業務ソフト会計・ドライブ・サイト管理・デザイン・動画マネーフォワード、freee、Google Drive、WordPress、Canva、Figma、Higgsfieldなど
Claude:コネクタディレクトリのコネクタは無料版を含む全プランで利用可。自作(カスタム)コネクタは無料版で1件まで
ChatGPT:アプリ・プラグイン7月9日から、アプリとスキルを「プラグイン」にまとめて配布。書き込みを含む自作MCPは、ヘルプ上Business以上(ベータ)
Gemini:アプリ連携SparkなどでMCPサーバーをつなげる(プラン・国に条件)。法人はGemini Enterpriseで自作MCPを利用

出典:MCP公式ブログ(2026年7月28日版の仕様)、各社のヘルプ(2026年10月10日確認)。

2026年秋の新しい型:「つなぐ・覚えさせる・任せる」

この半年で、3社の機能は同じ形にそろってきました。データを「つなぎ」、手順を「覚えさせ」、決まった仕事を「任せる」。この3点セットが、2026年の実務AIの基本形になりつつあります。

図83社の「つなぐ・覚えさせる・任せる」対応表

役割ClaudeChatGPTGemini
つなぐ
(データ)
コネクタアプリ(プラグインで配布)アプリ連携
覚えさせる
(手順書)
スキルスキル(プラグインに同梱。カスタムGPTは12月11日に終了予定)スキル(Gemsから11月に移行。個人向け)
任せる
(定期・自動)
定期タスク時刻やイベントで起動するタスク(Work)、常時稼働のdotsSpark(常時稼働のエージェント。日本はUltraで提供)

表は横にスクロールできます。

うまくいった手順をスキルに書き残し、コネクタでデータを取り、定期実行で回します。手順書があれば、担当者が替わっても品質を保てます。

安全に使うための「権限の4段階」

コネクタは便利な反面、AIに書き込みまで許すと事故につながります。権限は、次の4段階で少しずつ広げましょう。

図9権限の4段階(読む→下書き→承認して書く→照合して完了)

STEP 1
読む
試算表や明細の取得、ファイルの検索だけを許可します。まずはここから始めます。
STEP 2
下書き
AIは候補を一覧で出すだけです。登録や送信はさせません。
STEP 3
承認して書く
人が確認した行だけを登録します。ツールの許可は「毎回確認」にします。
STEP 4
照合して完了
件数と残高(1円まで)が一致して、はじめて完了とします。

設定のポイントは次の5つです。

  • 公式のサーバーだけをつなぐ:freeeは、公式以外のURLを入力しないよう注意を呼びかけています。
  • 削除できるかを把握する:マネーフォワードは操作一覧に削除がありません。一方、freee・kintone・Chatworkには削除の操作があります。
  • 調べものの最中は書き込みを切る:Webページに仕込まれた指示(プロンプトインジェクション)による誤操作を防げます。Anthropicもこの使い方を推奨しています。
  • 顧問先(事業者)ごとに会話を分ける:マネーフォワードは、事業者を切り替えるときはチャットを終えて設定し直すよう案内しています。
  • 「すべて許可」は避ける:ChatGPTのヘルプも、すべての操作を許可する設定はリスクが高いと明記しています。

実務レシピ8選(指示文つき)

2026年10月時点の公式機能だけで組める手順です。指示文はコピーして、【 】の部分を自社の条件に書き換えてください。

01
会計

連携明細から仕訳の候補を作り、承認と残高照合まで

使うもの
Claude+マネーフォワード クラウド会計(公式コネクタ)。freeeならfreee-mcp
流れ
未仕訳の明細を取得 → 過去の仕訳から候補を作成 → 人が承認 → 明細から登録 → 件数と残高を照合
安全設定
書き込みは「毎回確認」。顧問先(事業者)を切り替えたら会話を分ける
完了の条件
仕訳済・未仕訳の件数の報告と、同じ日付での口座残高と帳簿残高の1円一致(未登録分は増減を加味)
指示文の例(【 】は書き換え)
マネーフォワード クラウド会計の【事業者名】について、【口座名】の未仕訳の入出金明細を取得してください。
過去12か月の同じ取引先の仕訳を参考に、勘定科目・税区分・摘要の候補を一覧表にしてください。
まだ登録はしないでください。判断に迷うものは「保留」とし、理由を書いてください。
私が承認した行だけを、入出金明細から仕訳として登録してください。領収書から別の仕訳は作らないでください。
登録後、仕訳済と未仕訳の件数を報告してください。
最後に、【日付】時点の通帳の残高【金額】と、同じ日付の残高試算表の【科目・補助科目】の残高が1円まで一致するかを確認してください。
保留で登録していない明細がある場合は、帳簿残高にその増減を足した額が、通帳の残高と一致するかを確認してください。
一致しない場合は「完了」とせず、差額の原因の候補を挙げてください。

応用:毎週月曜に「未仕訳の件数と金額だけを報告する(登録はしない)」定期タスクにすると、ため込みを防げます。

02
税務

決算書と法人税申告書の突き合わせ

使うもの
Claude(ChatGPT・Geminiでも可)+決算書・申告書のPDF。freeeならfreee-mcpで申告の帳票を参照
流れ
決算書と申告書を読み込む → 決めた項目を突き合わせる → 不一致を根拠ページつきで一覧 → 税理士が判断
安全設定
顧問先ごとに会話(プロジェクト)を分ける。個人向けプランなら学習に使わない設定に
完了の条件
全項目に「一致・不一致・要確認」のいずれかが付き、根拠のページが示されていること
指示文の例(【 】は書き換え)
添付の決算書と法人税申告書(別表一式)を突き合わせてください。
確認する項目:
1. 損益計算書の当期純利益と、別表四の当期利益の額
2. 貸借対照表の繰越利益剰余金と、別表五(一)の繰越損益金
3. 貸借対照表の未払法人税等と、別表五(一)の納税充当金
4. 別表四の加算・減算の主な項目と、その根拠資料
不一致や確認が必要な点は、根拠のページ番号つきで表にしてください。
判断に迷うものは結論を出さず「要確認」としてください。最終判断は税理士が行います。
03
請求

Misoca×Claude(ベータ)で請求書をまとめて作る

使うもの
Claude+Misoca(MCP連携・ベータ・有償プランのみ)
流れ
一覧を読み込む → 作成内容を表で確認 → 承認後に作成 → 件数と合計を照合
安全設定
送付は人が行う。作成前に一覧で承認する
完了の条件
作成した件数と合計金額が、元の一覧と一致していること
指示文の例(【 】は書き換え)
添付の一覧から、Misocaで今月分の請求書を作成してください。
作成の前に、宛先・品目・数量・単価・税率・合計を表にして見せ、私の承認を待ってください。
請求書の送付はしないでください。
作成後、作成した件数と合計金額が、元の一覧と一致するかを報告してください。
04
月次

試算表から、社長向けの3枚のスライドへ

使うもの
Claude+会計ソフトのコネクタ+Claude Slides(ChatGPTのPowerPoint連携、Googleスライドでも可)
流れ
推移表を取得 → 増減を分析 → 明細から理由の候補 → スライド3枚 → 数値を検算
安全設定
読み取りの権限だけで実行する
完了の条件
スライドのすべての数値が、推移表の値と一致していること
指示文の例(【 】は書き換え)
【事業者名】の当月と前年同月の推移表を取得し、売上高・売上総利益・販売費及び一般管理費・営業利益の増減を分析してください。
増減の大きい科目は、仕訳の明細から理由の候補を挙げてください。推測の部分は「推測」と明記してください。
社長向けに、結論3行、グラフ2つ、来月の注意点の3枚のスライドを作ってください。
最後に、スライドの数値が推移表の値と一致しているかを検算してください。
05
HP運用

WordPressの記事づくりを「下書きまで」任せる

使うもの
Claude(カスタムコネクタ)+WordPress公式の「MCP Adapter」。またはClaude in Chrome(有料プラン)
流れ
下書きを作る操作だけをAIに渡す → 構成・本文・内部リンク案 → 人が事実を確認して公開
安全設定
下書きを作る操作は、プラグインなどで用意する。公開と削除の操作は、MCPに出さない設定にする
完了の条件
下書きが保存され、根拠にした公的資料の一覧が付いていること
指示文の例(【 】は書き換え)
当社サイトの公開記事の一覧から、テーマ「【テーマ】」に関連する記事を5本選んでください。
新しい記事の構成案(見出し、各見出しの要点、根拠にする公的資料)を作り、WordPressに下書きとして保存してください。
公開はしないでください。
既存記事への内部リンクの追加案は、本文を書き換えずに一覧で提案してください。
06
デザイン

告知バナーを、いつものデザインツールで仕上げる

使うもの
Claude+Canva(またはAdobe for creativity)のコネクタ。画像から作るならChatGPT Images 2.5
流れ
素材と条件を渡す → 3案を作成 → 選んだ案をCanvaで編集できる形で保存
安全設定
ロゴや写真は、自社が権利を持つものだけを使う
完了の条件
日時・場所・申込方法の3点が正しく、ロゴが改変されていないこと
指示文の例(【 】は書き換え)
添付の会社案内とロゴを使い、無料相談会の告知バナー(1200×630)を3案作ってください。
入れる文字は「日時・場所・申込方法」の3点に絞り、事実と違う表現は入れないでください。
ロゴの色と形は変えないでください。
選んだ案は、Canvaで編集できる形で保存してください。
07
動画

台本から縦型動画まで、1つの会話で

使うもの
Claude(またはChatGPT)+HiggsfieldやRunwayのコネクタ(MCP)。Googleの環境ならGeminiアプリ・Google Vids
流れ
台本と絵コンテ → 人が承認 → コネクタ経由で動画モデルを選んで生成 → 書き出し・サイズ調整
安全設定
実在の人物や他社の権利物は使わない。消費するクレジットの上限を先に決める
完了の条件
使ったモデル、素材の出どころ、消費したクレジットの記録が残っていること
指示文の例(【 】は書き換え)
当社の採用説明用に、15秒の縦型動画(9:16)を作ります。
まず、3カット構成の台本と絵コンテ(各カットの秒数・映像・ナレーション)を表にしてください。
実在の人物、他社のロゴやキャラクターは使わないでください。
私が承認したら、画像から動画を作るのに向いたモデルで各カットを生成し、使ったモデル名と消費したクレジットを報告してください。
08
社内情報

ドライブを横断して、出典つきで答えさせる

使うもの
ChatGPT(社内情報の検索機能・Business以上)、Claude(Google Drive・Microsoft 365・Box・Notionのコネクタ)、Gemini(Google Workspace)
流れ
対象のフォルダを限定 → 質問 → 出典つきで回答 → 原本で確認
安全設定
顧問先別のフォルダなど、対象外の場所を指示で明示する。閲覧権限は元のサービスの設定を引き継ぐ
完了の条件
回答の要点すべてに、ファイル名と該当箇所が付いていること
指示文の例(【 】は書き換え)
共有ドライブの「社内規程」フォルダだけを対象に、出張旅費の精算ルールを要約してください。
回答の要点ごとに、根拠となるファイル名と該当箇所を示してください。
顧問先別のフォルダなど、対象外の場所は検索しないでください。

目的別のおすすめ構成と、明日からの始め方

おすすめ構成と月額の目安

図10目的別のおすすめ構成(月額の目安)

CASE A
個人・小規模で「まず1つ」
  • 文書・会計が中心なら
    Claude Pro(20ドル)
  • 画像やWeb公開もしたいなら
    ChatGPT Plus(20ドル)
  • Googleのサービス中心・動画も作るなら
    Google AI Pro(2,900円)
CASE B
士業・会計事務所(5名の例)
  • Claude Team Standard
    25ドル×5名(年払いなら20ドル×5名)
  • Google Workspace Business Standard
    1,600円×5名(年間契約・税別)
  • 会計ソフトのMCP
    マネーフォワードは追加料金なし
CASE C
制作・マーケティング担当
  • ChatGPT Plus(20ドル)
    画像の生成・編集、Sites
  • Google AI Pro(2,900円)
    Gemini Omni、Vids、ストレージ5TB
  • 必要に応じてClaude Pro(20ドル)
    台本・構成・資料づくり

料金は2026年10月10日時点の公式表示です(ドルは税別・月額、円はGoogleの日本向け表示)。為替や支払い方法によって、実際の請求額は変わります。Claudeの新しい画面(Coworkとの統合)は順次提供のため、プランによって届く時期が異なります。

明日から始める3ステップ

  1. 目的を1つに絞ります。いちばん時間を使っている業務を選び、法人向けプランか「学習に使わない」設定で始めます。
  2. コネクタは読み取りから始めます。試算表の取得やドライブの検索など、書き込まない作業で精度を確かめます。
  3. 手順をスキルにして、照合で締めます。うまくいった手順を書き残し、最後に件数と残高の照合を置いてから、定期実行に移します。

よくある質問

結局、いちばん賢いAIはどれですか?

第三者の総合指標(Artificial Analysis、10月10日閲覧)では、Claude Opus 5.5が首位(58)です。一方、別の総合評価(Vals Index)と人の投票(Arena、暫定)では、限定提供のGemini 4 Argonが首位です。画像の生成ではOpenAIが首位で、分野によって入れ替わります。目的から選ぶのが近道です。

無料版で仕事に使ってもいいですか?

試すのはよいですが、顧客の情報は入れないでください。無料版は利用量の上限が小さく、ChatGPTの無料版とGoプランには広告が表示されます。個人向けプランは設定によって学習に使われるため、業務では法人向けプランが基本です。

ChatGPTで動画は作れますか?

2026年10月時点では、ChatGPT単体では作れません。Soraは、アプリが4月26日、APIが9月24日に終了しました。RunwayやHiggsfieldなどのプラグインを通じて、外部の動画モデルを使う形になります。

Claudeで画像は作れますか?

画像や動画を直接生成する機能はありません。Canva・Adobe・Figmaのコネクタでデザインツールを操作するか、図解をHTMLやSVGで作る使い方になります。

会計ソフトとつなげば、仕訳は自動で正しくなりますか?

なりません。AIが作るのはあくまで候補です。人の承認と、件数・残高の照合を経てはじめて完了です。マネーフォワードは操作一覧に削除がない一方、freeeには削除の操作もあるため、書き込みは「毎回確認」にしてください。

日本の税法の質問に、AIは正確に答えられますか?

当事務所が確認した範囲では、日本の税務に絞った最新世代の第三者評価は見当たりません。参考になる米国の法人税務の評価でも、首位のモデルの正答率は49.19%です。国税庁のタックスアンサーや条文で確かめ、最終判断は税理士にご相談ください。

MCP(コネクタ)は安全ですか?

規格そのものは業界団体が運営する公開仕様です。安全かどうかは、つなぐ先と権限の設定で決まります。公式のサーバーだけを使い、読み取りから始め、書き込みは承認制にしましょう。

Gemini 4はもう使えますか?

Gemini 4 Argonは9月30日に発表されましたが、10月10日時点では、審査を通ったサイバー防御の組織向けの限定提供です。Googleは、有料APIの利用者とGoogle AI Ultraの加入者から、できるだけ早く提供を始めるとしています。時期は示されていません。

3つとも契約するべきですか?

多くの場合、2つで足ります。たとえば、文書と会計はClaude、画像や動画はChatGPTかGeminiという分担です。Google WorkspaceのBusiness Standard以上を使っているなら、Geminiはすでに手元にあります。

まとめ

  • 総合力と文書・会計連携はClaude、画像とWeb公開はChatGPT、動画とGoogle連携はGeminiが軸です。
  • 動画AIの主要候補は、Gemini Omni・Seedance・Kling・MiniMax H3の4つです(Soraは終了)。
  • 3社とも「つなぐ・覚えさせる・任せる」がそろい、MCPで業務ソフトとつながります。
  • より安全な使い方は「読む→下書き→承認して書く→照合して完了」の4段階です。
  • 料金や機能は月単位で変わります。使う前に、各社の公式情報を確かめましょう。

会計ソフトとAIの組み合わせ方や、AIを前提にした経理体制づくりのご相談は、ジェイスタート会計事務所の無料相談からお気軽にどうぞ。

主な出典(2026年10月10日確認・クリックで開きます)

Anthropic(Claude)

OpenAI(ChatGPT)

Google(Gemini)

第三者評価

動画AI

コネクタ(MCP)

法令・ガイドライン

※本記事は2026年10月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。

※料金・機能・評価の数値は、2026年10月10日時点で各社の公式情報と第三者評価を確認したもので、予告なく変わります。記載のサービス名は各社の商標です。

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