マネーフォワード クラウド請求書(請求書Plus・債権管理・債務支払との関係を含む)を使う担当者向けに、実務で引っかかりやすいポイントを症状から引けるようにまとめたガイドです。売上計上日の初期値が前月末になる、下書きのまま仕訳が連携される、登録済みの仕訳に請求書の修正が反映されない、入金明細と仕訳の誤った紐づけを解除できない、デジタルインボイスを取り消せないなど、原因と正しい操作を公式サポートへのリンクと画面画像つきで解説します。
登録番号と端数処理、売上計上日、定期請求、源泉徴収、デジタルインボイス、会計への仕訳連携と入金消込、修正と取り消しまで。請求業務で引っかかるポイントを整理しました。
1項目=1つのつまずき
見出しは「画面で起きていること」です。検索窓に症状の言葉(例:二重、差額、0円、反映されない)を入れると、該当する項目だけに絞り込めます。画面画像はクリックで拡大できます。
目印(タグ)
- 頻出
- 二重計上
- 残高・金額ズレ
- 制度改正
- 取り消せない操作
- 設定ミス
- プラン・権限
「頻出」は多くの人が引っかかる所、「取り消せない操作」は実行前に確認が必要な所です。タグのボタンで絞り込めます。
- 発行済みの請求書を直したのに、会計側の仕訳が変わらない/削除したのに仕訳が残っている第6章
- 入金明細と入金予定の仕訳の紐づけを間違えたが、直せない第6章
- 売上が2倍になっている(連携明細と入金予定の仕訳が別々に計上された)第6章
- デジタルインボイスを送信したら取り消せない、そもそも送信できない第5章
- 値引き・返品の請求書を作ったら、振込先が消えた・逆仕訳になった第4章
- 左メニューの「受信」タブが、そのうち使えなくなると聞いた第1章
- 「販売管理台帳」画面も、今後見られなくなるらしい第1章
- 郵送を依頼した請求書をキャンセルしたい、発送希望日を指定できない第5章
- 送信済みの請求書を修正したのに、取引先には古い内容のまま届いている第5章
- 発行済みの請求書を削除すると、消えるものと残るものがある第7章
- 支払った請求書の仕訳が、会計側で二重になる第8章
- 消費税の端数処理を決めずに使っていたら、請求書の消費税額や会計の仕訳の金額が合わない第2章
- 帳票設定を直したのに、すでに作った請求書や「毎月自動作成」のひな形が変わらない第2章
- 会計側の売掛金の補助科目が増えすぎる、または取引先名を変えても会計側の名前が変わらない第3章
- 「翌月繰越」の金額を入力したら、繰越残高が二重に積み上がった第4章
該当する項目がありません。言葉を短くするか、タグの選択を外してください。
製品の切り分け、初期設定、取引先と品目。
製品の位置づけ
「クラウド請求書」のほかに、「クラウド請求書Plus」「クラウド債権管理」「クラウド債務支払」「クラウドインボイス 受領プラン」など、似た製品名が並んでいて迷う方が多くいます。この章では、各製品がカバーする範囲と会計ソフトとの関係、そして無償利用状態や下位プランで起きやすい制限を整理します。
まず全体像:どの製品が何を担当するか
マネーフォワード クラウドの請求書まわりの製品は、発行する側(売り手)と受け取る側(買い手)に分かれています。どちらも、最終的にはマネーフォワード クラウド会計・確定申告(またはクラウド会計Plus)へ仕訳を連携できる設計です。
| 製品名 | 役割 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| クラウド請求書 | 見積書・納品書・請求書・領収書の作成、送付、入金ステータス管理 | 1枚ずつ帳票を作成し、会計にも連携したい事業者 |
| クラウド請求書Plus | 案件単位の売上計上と消込 | 案件やプロジェクト単位で売上を管理したい中堅以上の事業者 |
| クラウド債権管理 | 入金消込と督促に特化 | 取引先数が多く、消込・督促の業務量が多い事業者 |
| クラウド債務支払 | 買い手側の支払依頼・承認ワークフロー | 支払業務を複数人で承認して進めたい事業者 |
| クラウドインボイス 受領プラン | 取引先から受け取った請求書の受領・保管 | 受け取った請求書の登録番号確認や保管を効率化したい事業者 |
左メニューの構成も製品ごとに異なります。クラウド請求書は「見積書」「納品書」「請求書」「領収書」「販売管理台帳」「受信」「レポート」「履歴」「マスタ管理」というメニューです。クラウド請求書Plusは「案件・売上」「債権管理(レポート機能)」「消込業務」といった案件単位のメニューに変わり、クラウド債権管理は「請求」「入金」「消込」「管理帳票」「営業通知(有償オプション)」など消込・督促に特化したメニューになります。クラウド債務支払は「支払依頼申請」「経理業務」「Web送付機能」「ワークフロー設定」が中心で、クラウドインボイス 受領プランは「請求書・関係書類」「マスタ設定」「データ連携」が中心です。
会計側との組み合わせも製品ごとに決まっています。クラウド請求書は「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」と連携し、クラウド請求書Plusは「マネーフォワード クラウド会計Plus」と連携する設計です。契約前にどちらの会計ソフトと組み合わせる想定かを確認しておくと、あとから会計側を変更する手間を避けられます。クラウド債権管理・クラウド債務支払の会計との連携範囲は、公式ページで案内されている最新の内容を契約前に確認してください。
どの製品も、会計側の勘定科目に自動で仕訳を連携できる設計です。連携の詳しい仕組みは第6章「会計連携と入金消込」で扱います。
01-01左メニューの「受信」タブが、そのうち使えなくなると聞いた#
よくある症状
クラウド請求書の左メニューにある「受信」で、取引先から受け取った請求書を確認してきました。ところが、この機能が今後なくなるという情報を見かけて不安になっています。
原因
- 「受信」機能は、2026年10月頃に提供を終了する予定であることが公式のご案内に明記されています。2026年9月19日時点ではまだ利用できますが、終了時期が近づいています。
- 「受信」は取引先から受け取った請求書を確認する、買い手側の機能です。左メニューの「受信」>「請求書」から、取引先が送ってきた請求書のステータス確認やPDFの確認ができます。クラウド請求書はもともと発行側(売り手)向けの製品のため、受領側の機能は別の製品に集約される方向にあります。
正しい操作
- 受け取った請求書を日常的に確認・保管している場合は、「クラウド債務支払」や「クラウドインボイス 受領プラン」、証憑保管用の「クラウドBox」への移行を検討します。どれも買い手側の機能で、クラウド請求書とは別に契約が必要な製品です。
- 終了の具体的な日付や移行手順は、マネーフォワード クラウド請求書サポートサイトの最新のご案内で確認します。
- 「受信」で処理してきたデータのうち必要な範囲は、終了前に早めにダウンロード・保管しておきます。
注意
終了の予定時期は「2026年10月頃」とされており、正確な日付は公式ページで確認する必要があります。買い手側の請求書受領を日常的にクラウド請求書の「受信」で行っている事業者は、早めに移行先を決めておくと安心です。
01-02「販売管理台帳」画面も、今後見られなくなるらしい#
よくある症状
左メニューの「販売管理台帳」から売上の一覧を確認したり、請求書をまとめて作成したりしています。この画面についても終了の情報を見かけました。
原因
- 「販売管理台帳」画面も、「受信」機能と同じく2026年10月頃に提供を終了する予定です。
- 「販売管理台帳」には、各帳票の作成画面や「毎月自動作成」機能で作った帳票そのものは表示されません。この画面で対象期間を指定して取引を入力し、そこから請求書を一括作成する使い方ができる、独立した台帳です。終了後は、この台帳だけで管理していた取引の扱いを決めておく必要があります。
- 「販売管理台帳」は、個人はパーソナルプラスプラン、法人はビジネスプランのみで使える機能でもあり、対応プランでなければすでに利用できません。
正しい操作
- 「販売管理台帳」だけで管理している取引がないか、終了前に棚卸しします。
- 請求書のまとめ作成は、通常の「請求書一覧」画面からの「CSV一括追加」や、見積書・納品書からの変換への切り替えを検討します。
- 「売上レポート」など役割が近い他の画面が、契約中のプランで使えるかどうかもあわせて確認します。
01-03無償利用のまま使っていたら、会計に仕訳が来なくなった#
よくある症状
クラウド請求書を無償利用状態のまま使い続けていたところ、ある時期から、作成した請求書の仕訳がクラウド会計・確定申告の「請求書から入力」に出てこなくなりました。
原因
- クラウド請求書から会計へ連携できる仕訳の件数には、プランごとに会計年度あたりの上限があります。無償利用状態は50件まで、ひとり法人プランは500件までで、それ以外の有償プランは無制限です。
- 上限を超えると、それ以降に作成した請求書の仕訳は連携されず、通知メールが送信される仕様です。
- 無償利用状態や下位プランには、仕訳連携件数のほかにも、取引先の登録数、利用できるユーザー数、「毎月自動作成」や「売上レポート」が使えるプランの範囲、郵送代行やAPIの月間利用回数など、いくつもの上限があります。
正しい操作
- 会計への仕訳連携が急に止まった場合は、まず契約プランと、その会計年度に作成した請求書の件数を確認します。上限は会計年度単位でリセットされるため、年度が変われば新たに件数を数え直します。
- 上限を超えている場合は、プランのアップグレードを検討します。
- 取引先やユーザーの登録数で上限に達している場合も、不要な登録の整理かプラン変更のどちらかで対応します。
| 項目 | 無償利用状態 | 有償プランの主な目安 |
|---|---|---|
| 会計への仕訳連携 | 50件まで/会計年度 | ひとり法人プランは500件まで、それ以外は無制限 |
| 取引先の登録数 | 3件まで | パーソナルミニ・パーソナルは15件まで、上位プランは実質無制限 |
| 利用できるユーザー数 | 1アカウント | スモールビジネスは3アカウントまで(プランにより異なる) |
| 「毎月自動作成」 | 利用不可 | 個人はパーソナルプラスのみ、法人はひとり法人プラン以上 |
| 売上レポート | 利用不可 | 個人はパーソナルプラスのみ、法人はひとり法人プラン以上 |
| 郵送代行 | 利用不可 | 無償利用状態以外は利用可能 |
| APIリクエスト数 | 100件まで/月 | パーソナルプラス・ビジネスは無制限、それ以外は100件まで/月 |
数値は2026年9月19日時点の公式ページの記載によります。最新のプランごとの機能・上限は、契約前に公式のプラン比較ページで確認してください。
01-04クラウド請求書だけを契約している場合と、クラウド会計と連携している場合で何が変わるのか分からない#
よくある症状
クラウド請求書は単独でも契約できますが、マネーフォワード クラウド会計・確定申告とあわせて契約している事業者もあります。両方を契約すると具体的に何が変わるのか、整理できていません。
原因
- クラウド請求書は単体でも、見積書・納品書・請求書・領収書の作成、送付、入金ステータスの管理が行えます。会計ソフトを他社製品で使っている事業者や、税理士がまとめて記帳している事業者でも、発行業務だけの目的で単体契約できます。
- クラウド会計・確定申告もあわせて契約している場合は、請求書を保存した時点で「売掛発生の仕訳」と「入金予定の仕訳」が自動で会計側に連携されます。仕訳を手入力し直す手間が減る一方、連携のしくみを理解せずに運用すると、二重計上などのトラブルにつながります。
- 会計側との連携は、「帳票設定」の「会計連動」画面でオン・オフを切り替えられます。連携をオフにすれば、クラウド会計と契約していても、請求書側の仕訳連携だけを止めることができます。
正しい操作
- 会計への自動連携が不要な場合(すでに他のソフトで記帳している場合など)は、「帳票設定」>「会計連動」で「作成する」のチェックを外します。
- 会計への連携を使う場合は、売上計上日の初期値や消費税の端数処理など、連携前に決めておくべき設定を第2章「初期設定」で確認してから運用を始めます。
- 連携後の仕訳の扱いや入金消込の詳しい流れは、第6章「会計連携と入金消込」を参照します。
01-05「クラウド請求書Plus」など上位の製品に乗り換えたら、今のデータはそのまま引き継がれるのか#
よくある症状
取引先や案件が増えてきたため、「クラウド請求書Plus」や「クラウド債権管理」への乗り換えを検討しています。今使っている取引先マスタや過去の請求書がそのまま引き継がれるのか気になります。
原因
- 公式のガイドを見ると、クラウド請求書Plusはカテゴリ構成自体が異なり、「案件・売上」「債権管理(レポート機能)」「消込業務」といった案件単位の管理が前提の製品として案内されています。連携先も「クラウド会計Plus連携」「クラウド債権管理連携」「Salesforce連携」となっており、クラウド請求書とは別のガイド体系です。
- マネーフォワード クラウドの仕様ではありませんが、実務では、クラウド請求書とクラウド請求書Plus・クラウド債権管理の間で取引先マスタや過去の帳票を自動で引き継ぐ機能は案内されていないため、別々のデータベースを持つ製品として乗り換えを計画したほうが安全です。
正しい操作
- 乗り換えを検討する段階で、取引先マスタ・品目マスタ・過去の帳票のうち、どこまで新しい製品側に引き継ぐ必要があるかを洗い出します。
- 引き継ぎの具体的な方法(CSVでのエクスポート・インポートが使えるかなど)は、乗り換え前に公式サポートまたは営業窓口に確認します。
- 乗り換え後も一定期間は旧製品側のデータを参照できるようにしておくと、過去の帳票についての問い合わせに対応しやすくなります。
- 取引先が多い、消込や督促の業務量が多いといった理由で乗り換えを検討している場合は、クラウド債権管理のように消込・督促に特化した製品を先に比較すると、本当にクラウド請求書Plusまで必要かを判断しやすくなります。
この章のチェックリスト
初期設定
クラウド請求書は、契約直後の「帳票設定」で決めた内容が、そのあとに作る請求書の見た目や金額の計算方法を左右します。登録番号・ロゴ・振込先・テンプレート・端数処理・採番ルールなど、設定を変えても過去に作った帳票にはさかのぼって反映されないものがほとんどです。この章では、初期設定でつまずきやすい点と、適格請求書として必要な記載事項を満たす設定を中心に扱います。
まず全体像:初期設定を行う順序の目安
「帳票設定」は、サービス画面右上の歯車アイコンから開きます。タブは「送付元情報」「一般」「明細」「メール」「会計連動」「その他」と、帳票の種類ごとの設定に分かれています。どのタブも、設定を変更した後に新しく作成する帳票にしか反映されない点は共通です。
会計との連携設定は第1章「製品の位置づけ」、取引先・品目の登録は第3章「取引先・品目」を参照してください。
02-01帳票設定を直したのに、すでに作った請求書や「毎月自動作成」のひな形が変わらない#
よくある症状
登録番号やロゴ、振込先、テンプレートなどを「帳票設定」で直しました。ところが、それより前に作成した請求書や「毎月自動作成」のひな形を開いても、古い内容のままです。
原因
- 「帳票設定」の変更は、変更した後に新しく作成する帳票にしか反映されません。送付元情報・登録番号・ロゴ・印影・振込先・テンプレート・消費税の表示方式・売上計上日など、帳票設定の主な項目に共通する仕組みです。
- 「毎月自動作成」のひな形も同じ扱いで、設定を変えただけではひな形の内容は更新されません。
- 請求書の作成画面にある「送付元情報を編集」は、その帳票だけを個別に直す機能で、「帳票設定」側の送付元情報には反映されません。また、この個別編集の内容によっては、その帳票が適格請求書として扱えなくなる場合があります。
正しい操作
- 作成済みの帳票を修正したい場合は、「帳票設定」を直すだけでなく、対象の帳票を個別に開いて修正するか、「複製」機能で作り直します。
- 「毎月自動作成」のひな形も、設定変更後は必ずひな形自体を開いて内容を更新します。
- 請求書作成画面で「送付元情報を編集」を使う場合は、その帳票だけの変更であることと、適格請求書の要件に影響しうることを理解したうえで使います。
| 設定項目 | 変更後に反映される範囲 |
|---|---|
| 送付元情報・登録番号 | 変更後に新しく作成する帳票のみ |
| ロゴ・印影 | 変更後に新しく作成する帳票のみ |
| 振込先 | 変更後に新しく作成する帳票のみ(デジタルインボイスは送信時点の情報を使用) |
| 標準テンプレート | 変更後に新しく作成する請求書のみ(見積書・納品書・領収書は標準テンプレートの設定自体が不可) |
| 売上計上日・消費税表示方式 | 変更後に新しく作成する帳票のみ |
02-02作った請求書が、適格請求書として認められる書き方になっているか確認したい#
よくある症状
インボイス制度に対応した請求書を発行したいのですが、「帳票設定」のどこを設定すれば適格請求書の記載事項を満たせるのか、全体像がつかめていません。
原因
- 適格請求書には、発行事業者の氏名・登録番号、取引年月日、税率ごとに区分した対価の額と消費税額、適用税率、交付先の氏名などの記載が必要です。クラウド請求書では、この多くが帳票設定と各マスタの入力内容から自動で組み立てられます。
- 登録番号は「帳票設定」>「送付元情報」で半角数字13桁を設定しますが、デフォルトで帳票に反映されるのは新形式テンプレートで作成した帳票だけです。旧形式テンプレートには反映されません。
- 税率ごとの消費税額の見え方は、「一般」画面の消費税の表示方式や「消費税の内訳欄表示」の設定によって変わります。品目ごとの税率は、取引先マスタではなく品目マスタの「消費税」欄(10%・軽減8%・8%・5%・免税・非課税・不課税)で決まります。
正しい操作
- 「帳票設定」>「送付元情報」で、「適格請求書発行事業者登録番号」の「設定する」にチェックが入り、半角数字13桁が登録されているかを確認します。
- 発行する帳票が新形式テンプレートになっているかを確認します。旧形式のままだと登録番号が表示されません。
- 品目マスタの消費税区分が、実際の取引の税率と一致しているかを確認します。複数税率の取引がある場合は「消費税の内訳欄表示」もあわせて確認します。
インボイス制度との関係
適格請求書の記載事項を満たすかどうかは税務上の要件であり、マネーフォワード クラウド請求書の設定を確認するだけで自動的に保証されるものではありません。不明な点は顧問の会計事務所や国税庁の案内であわせて確認してください。
02-03消費税の端数処理を決めずに使っていたら、請求書の消費税額や会計の仕訳の金額が合わない#
よくある症状
請求書の消費税額を明細ごとに手計算した金額と、実際に帳票に表示される消費税の合計額が数円ずれることがあります。会計側に連携された仕訳の金額も、あとから確認すると請求書の内容と一致しないことがあります。
原因
- 「帳票設定」の「一般」画面には、「明細ごとの端数処理」と「消費税の端数処理」という2つの設定があります。前者は明細行ごとに行う端数処理のデフォルトの処理方法、後者は帳票の合計額に対して行う端数処理のデフォルトの処理方法で、それぞれ別に「切り捨て」「切り上げ」「四捨五入」を選びます。
- 明細を1行ずつ端数処理してから合計した金額と、合計額に対してまとめて端数処理した金額は、計算する段階が違うため一致しないことがあります。
- クラウド会計・確定申告と連携している場合、仕訳の金額には請求書の「ご請求金額」(端数処理を終えた後の合計金額)がそのまま使われます。請求書を保存した時点で仕訳も作られるため、あとから端数処理の設定だけを変更しても、すでに作成済みの請求書や、それに連携済みの仕訳の金額は変わりません。
正しい操作
- 運用を始める前に、「帳票設定」>「一般」で「明細ごとの端数処理」と「消費税の端数処理」をそれぞれ確認し、自社の方針を決めます。
- 途中で端数処理の設定を変更する場合は、それより前に作成した請求書には反映されないことを踏まえ、必要であれば該当の請求書を個別に作り直します。
- 登録済み・実現済みの仕訳と請求書の金額が食い違っている場合は、請求書側を直しても仕訳には反映されないため、会計の「仕訳帳」画面で直接修正します。詳しくは第6章「会計連携と入金消込」を参照してください。
02-04振込先を登録し直したのに、請求書には古い口座や「タイトル」が表示される#
よくある症状
「帳票設定」で振込先を新しく登録し直しました。ところが、すでに作成した請求書や「毎月自動作成」のひな形を確認すると、古い振込先のままです。振込先に付けた「タイトル」も、請求書のどこにも表示されません。
原因
- 振込先の新規登録・編集・削除は、それより前に作成した請求書や「毎月自動作成」のひな形には反映されません。反映されるのは、変更後に新しく作成する帳票だけです。
- 振込先の「タイトル」は、複数の振込先を管理用に区別するための名称で、請求書には反映されません。請求書に印字されるのは「振込先」欄と「備考欄」に入力した内容だけです。
- デジタルインボイス(Peppol経由)で送信する場合だけは例外で、送信する時点で登録されている最新の口座情報が使われます。PDF・メール・郵送で送る場合とは挙動が異なります。
正しい操作
- 振込先を変更したら、作成済みで未送付の請求書は個別に開いて振込先を選び直します。
- 「毎月自動作成」のひな形も、振込先が変わった場合はひな形を開いて選び直します。
- 振込先の管理用の名前を伝えたい場合は「タイトル」ではなく「備考欄」に入力します。デジタルインボイスで送る帳票は、送信直前の口座情報が使われる点を踏まえ、送信前に振込先が最新かどうかを確認します。
02-05採番ルールを設定したのに、番号を任意の数字から始められない/削除した分だけ番号が飛ぶ#
よくある症状
請求書番号を決まった番号から始めたくて採番ルールを設定しました。ところが、意図した番号にならず、しかも一部の帳票を削除した後は番号が連続しなくなっています。
原因
- 採番ルールの「連番」などの変数は、削除した帳票の件数も含めた「事業者内で作成した帳票の総数プラス1」で計算されます。削除しても数え直されないため、削除した件数の分だけ番号が飛びます。
- 採番ルールを、任意の番号からスタートさせる機能はありません。
- 採番ルールを設定した直後のプレビュー画面には、実際の番号ではなくルールの文字列がそのまま表示されます。実際の番号は、帳票を保存した後に反映されます。
正しい操作
- 「帳票設定」>「請求書」タブの「請求書番号のルール」に、下の表の変数を組み合わせて入力します。ルールは半角・全角にかかわらず最大30字です。
- 保存前のプレビューに実際の番号が出ていなくても入力ミスとは限らないため、まず保存してから帳票番号を確認します。
- 任意の番号から始めたい、番号を飛ばしたくないといった要望がある場合は、採番ルールの仕組み上対応できないことを前提に、必要であれば旧番号との対応表を別途管理します。
| 変数 | 反映される内容 |
|---|---|
| ${年}/${月}/${日} | 作成した年・月・日 |
| ${顧客コード} | 取引先マスタに登録した顧客コード |
| ${連番} | 事業者内の帳票総数プラス1(削除した帳票も件数に含みます) |
| ${月連番} | その月の作成総数プラス1(月が変わると1に戻ります) |
| ${取引先連番} | 取引先ごとの作成総数プラス1 |
| ${取引先月連番} | その月・取引先ごとの作成総数プラス1(月が変わると1に戻ります) |
02-06ロゴ・印影を登録したのに、帳票に表示されない/位置がずれる#
よくある症状
「帳票設定」の「一般」でロゴ画像をアップロードしたのに、発行した請求書にロゴが出ません。表示されても、思っていた位置や大きさと違います。
原因
- ロゴは縦100px×横520px、印影は縦160px×横160pxが推奨サイズです。どちらもファイルサイズは512KBが上限で、形式はJPEG/PNG/GIFに限られます。
- 「一般」画面で画像データ自体を設定していない場合、個別の帳票側の「詳細設定」で「表示する」にしても表示されません。画像の登録が先です。
- ロゴ・印影の表示位置や大きさを、あとから調整する機能はありません。
正しい操作
- 「帳票設定」>「一般」の「画像を選択」からロゴ・印影をアップロードします。推奨サイズと512KBの上限、対応形式(JPEG/PNG/GIF)を確認してから行います。
- アップロード後に「ロゴを帳票に表示する」「印影を帳票に表示する」にチェックを入れ、「変更を保存」します。
- 表示位置や大きさは調整できないため、思った見た目にならない場合は、あらかじめ余白を調整した画像を用意し直します。
02-07PDFファイル名のルールを設定したのに、途中で切れる/記号が変わる#
よくある症状
帳票をPDFでダウンロードしたときのファイル名を、採番ルールと同じように変数で設定しました。実際にダウンロードすると、ファイル名が途中で切れていたり、入力していない記号に置き換わっていたりします。
原因
- PDFファイル名のルールは最大255字まで入力できますが、実際に生成される文字数が200字以上になる場合、201字目以降は反映されません。
- ファイル名として使えない記号(山括弧やコロン、二重引用符、スラッシュ、円マーク、縦棒、疑問符、アスタリスクなど)は、自動的に半角ハイフンに置き換えられます。
- ルールを設定していない場合は、帳票番号がそのままファイル名になります。
正しい操作
- 「PDFファイル名のルール」に、下の表の変数を組み合わせて入力します。取引先名など長くなりがちな変数を複数組み合わせるときは、合計の文字数が200字を超えないか確認します。
- 記号を含む取引先名・事業者名を使う場合は、ダウンロード後のファイル名で記号が置き換わっていても仕様どおりであることを踏まえます。
- 特にファイル名を指定する必要がなければ、ルールを未設定のままにして帳票番号をファイル名として使う運用でも問題ありません。
| 対象 | 使える変数 |
|---|---|
| 共通 | ${事業者名} ${取引先名} |
| 見積書 | ${見積書番号} ${発行日} |
| 納品書 | ${納品書番号} ${納品日} |
| 請求書 | ${請求書番号} ${請求日} |
| 領収書 | ${領収書番号} ${発行日} |
日付の形式は「yyyy_MM_dd」です。
この章のチェックリスト
取引先・品目
取引先と品目は、請求書を作成するたびに使う基本のマスタです。登録した内容がどこまで帳票や会計側に反映され、逆にどこが反映されないかを理解しておくと、あとから「情報が古いまま」「会計側の補助科目が増えすぎる」といったトラブルを防げます。この章では、取引先・品目マスタの登録と、会計側のマスタとの関係を中心に扱います。
まず全体像:マスタの登録から請求書作成まで
取引先・品目は、どちらも「マスタ管理」画面から登録し、請求書などの帳票を作成するときに選択して使います。会計・確定申告と連携している場合は、取引先ごとに売掛金の補助科目が自動で作られますが、この補助科目は取引先マスタと常に同じ内容を保ち続ける仕組みではありません。どちらのマスタもCSVによる一括登録・一括編集・一括削除に対応しているため、件数が多い事業者は個別登録よりCSVでの運用を検討すると手間を減らせます。
03-01取引先の住所や名前を直したのに、過去の請求書や「毎月自動作成」のひな形が古いまま#
よくある症状
取引先の引っ越しや社名変更にあわせて、「マスタ管理」>「取引先」で情報を更新しました。ところが、それより前に作った請求書や「毎月自動作成」のひな形を確認すると、住所や名前が古いままです。
原因
- 取引先情報の編集は、すでに作成済みの帳票や「毎月自動作成」のひな形の内容には反映されません。反映されるのは、編集後に新しく作成する帳票だけです。
- クラウド会計・確定申告側に自動生成される補助科目の名称にも、取引先情報の変更は反映されません。
正しい操作
- 古い情報のまま残っている請求書・ひな形は、それぞれ開いて「取引先」欄で同じ取引先を選び直してから保存します。選び直すことで、最新の取引先情報が読み込まれます。
- まだ送付していない帳票は、この方法で最新の情報に更新してから送付します。
- 会計側の補助科目名を合わせたい場合は、会計側で別途、補助科目名を修正します。
03-02会計側の売掛金の補助科目が増えすぎる、または取引先名を変えても会計側の名前が変わらない#
よくある症状
クラウド会計・確定申告の勘定科目「売掛金」の補助科目に、取引先と同じ名前がどんどん増えていきます。逆に、取引先名を変更しても、会計側の補助科目名はそのままです。
原因
- クラウド請求書の取引先マスタと、クラウド会計・確定申告の取引先(補助科目)は共通のマスタではありません。クラウド請求書の取引先は、会計側では「売掛金」勘定科目の補助科目として自動的に作られる関係にとどまります。
- 「帳票設定」>「会計連動」の「取引先名に応じた補助科目」で「作成する」のチェックを外すと、新しい取引先を登録しても補助科目は作られなくなります。ただし、この設定は取引先ごとに個別に選ぶことはできません。
- クラウド会計・確定申告の利用を始める前から登録していた取引先については、補助科目は自動で作られません。あとから同じ取引先で請求書を作成しても、過去に登録済みだった取引先の補助科目は自動生成の対象になりません。
正しい操作
- 補助科目を増やしたくない場合は、「帳票設定」>「会計連動」で「取引先名に応じた補助科目」の「作成する」のチェックを外します(全取引先が対象になります)。
- 取引先名の変更を会計側にも反映したい場合は、会計側の該当する補助科目名を手動で修正します。
- 補助科目が重複している、または名寄せが必要な場合は、会計側で統合や整理を行います。クラウド請求書側の操作だけでは解消できません。
03-03取引先に設定したCCメールアドレスに届かない/部門ごとに担当者を登録したい#
よくある症状
取引先の詳細画面で「CCメールアドレス」を設定したのに、請求書をメール送信してもCC先に届きません。また、同じ取引先の中で部署ごとに担当者を分けて登録したいと考えています。
原因
- 「無償利用状態」および「トライアル利用状態」の事業者は、CCメールアドレスを設定していても、メール送信時にはCC欄へ送信されません。
- 取引先には、担当者部門・担当者役職・担当者氏名を含め、複数の部門を登録できます。CCメールアドレスは1つの取引先につき10件まで、それぞれ255字以内で登録できます。
正しい操作
- CC送信が反映されない場合は、まず契約プランが「無償利用状態」「トライアル利用状態」ではないかを確認します。
- 部署ごとに窓口を分けたい場合は、1つの取引先の中に複数の部門情報を登録して使い分けます。
- 登録できる項目数・文字数の上限(CCは10件・各255字など)を踏まえて、必要な情報を整理してから登録します。
コツ
取引先マスタには「Peppol ID」の登録欄もあります。デジタルインボイスで送付する予定がある取引先は、あわせて登録しておくと安心です。未登録のまま送信しようとすると「Peppol IDが登録されていません。」と表示されます。送付方法の詳細は第5章「送付・共有とステータス」を参照してください。
| 項目 | 文字数などの上限 |
|---|---|
| 取引先名 | 100字以内(必須) |
| 取引先名カナ | 350字以内 |
| メールアドレス | 255字以内 |
| CCメールアドレス | 10件まで(各255字以内) |
| 担当者部門・役職・氏名 | 各35字以内(複数部門を登録可能) |
| 住所1・住所2 | 各80字以内 |
| メモ | 500字以内 |
上限を超える内容は登録できません。長い正式名称などは、上限内に収まるよう社内で省略ルールを決めておくと運用しやすくなります。
03-04取引先に支払い期限を設定しようとすると、エラーになって保存できない#
よくある症状
取引先の登録画面で「支払い期限」を設定しようとしたところ、保存しようとするとエラーが表示されて登録できません。
原因
- 支払い期限は「支払い期限(月)」「支払い期限(日)」「土日祝日」の3項目がセットの設定です。「土日祝日」は「前営業日にずらす」「変更しない」「翌営業日にずらす」のいずれかを選びます。
- この3項目のうち一部だけを入力し、残りが未入力のまま保存しようとすると、入力漏れとしてエラーになります。
正しい操作
- 支払い期限を設定する場合は、「支払い期限(月)」「支払い期限(日)」「土日祝日」の3項目をまとめて入力します。
- 取引先ごとに支払い期限を決めていない場合は、3項目とも未入力のままにしておけばエラーにはなりません。
- 請求書ごとに個別の支払い期限を指定したい場合は、取引先マスタではなく帳票の作成画面側で入力します。
03-05請求書作成画面の「取引先」欄に、登録したはずの取引先が出てこない#
よくある症状
「マスタ管理」で取引先を登録したのに、請求書を作る画面の「取引先」欄のプルダウンを開いても一覧に出てきません。
原因
- 「取引先」欄のプルダウンに表示されるのは、「マスタ管理」>「取引先」画面に直近で登録された100件までです。取引先の登録数が多い事業者では、登録が古い取引先が一覧に出てこなくなることがあります。
正しい操作
- 目的の取引先が出てこない場合は、プルダウン内の検索欄に取引先名を直接入力して絞り込みます。
- 取引先が100件を超えている事業者は、使っていない取引先の削除や整理もあわせて検討します。件数が多いほど、直近100件に入らない取引先が生まれやすくなります。
- 新しく取引先を登録し直すと直近扱いになり一覧に出やすくなりますが、登録の重複には注意します。
03-06「入金済み」の取引先を削除したら、レポートに「削除済み」と表示された#
よくある症状
使わなくなった取引先を「マスタ管理」から削除しました。あとで「売上レポート」や「回収消込表」を確認すると、取引先名の欄が「削除済み」という表示になっている請求書があります。
原因
- 「入金済み」のステータスが設定された請求書に紐づく取引先を削除すると、取引先別の「売上レポート」と「回収消込表」では、その取引先名が「削除済み」と表示される仕様です。
- 取引先を削除しても、その取引先で作成済みの帳票そのものが削除されるわけではありません。
正しい操作
- 取引先を削除する前に、その取引先に「入金済み」の請求書がないかを確認します。レポート上の表示を保ちたい場合は削除を見送ります。
- すでに「削除済み」と表示されている場合、この表示を元の取引先名に戻す操作方法は公式には案内されていません。表示を戻したい場合や過去の帳票の取り扱いに迷う場合は、公式サポートに確認します。
- 帳票自体は残っているため、内容を確認したい場合は請求書一覧や履歴から検索します。
03-07品目に勘定科目を設定したい/品目のCSV一括編集がエラーになる#
よくある症状
品目マスタで、会計に連携する際の勘定科目を指定しようとしましたが、そのような設定項目が見当たりません。また、ダウンロードした品目のCSVを編集してアップロードすると、エラーになって取り込めません。
原因
- 品目マスタで設定できるのは、品目名・単価・数量・単位・品目詳細・消費税区分(源泉徴収は個人事業者のみ表示)で、勘定科目の項目はありません。会計に連携される際の勘定科目は「売上高」で固定され、税区分は品目に設定した消費税率によって決まります。
- 品目のCSVをダウンロードすると「固有識別子」という列がありますが、この列の値を変更するとアップロード時にエラーになります。
- 法人の事業者がCSVをアップロードする場合、「源泉徴収」列には「含まない」と入力する必要があります。源泉徴収は個人事業者向けの項目のためです。
正しい操作
- 勘定科目を品目ごとに変えたい場合は、クラウド請求書の設定だけでは対応できないため、会計側で税区分や科目の扱いを調整する運用を検討します。
- 品目のCSVを編集する際は、「固有識別子」列の値を変更しないようにします。
- 法人の事業者は、CSVの「源泉徴収」列に「含まない」と入力してからアップロードします。
| 項目 | 内容・上限 |
|---|---|
| 品目 | 450字以内(必須) |
| 品目コード | 30字以内 |
| 単価・数量 | 各10,000,000,000以下 |
| 品目詳細 | 200字以内 |
| 消費税 | 10%・軽減8%・8%・5%・免税・非課税・不課税から選択(必須) |
| 源泉徴収 | 個人事業者のみ表示 |
03-08取引先が4件目から登録できない#
よくある症状
取引先を新しく登録しようとしたら、これ以上登録できない旨の表示が出て追加できません。
原因
- 取引先の登録数には、契約プランごとの上限があります。無償利用状態は3件まで、パーソナルミニ・パーソナルは15件までで、上限を超えると帳票作成時にもその取引先を選択できません。
- パーソナルプラス・ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスは100万件までのため、実務上は上限を意識する必要はほとんどありません。
正しい操作
- 取引先が登録できない場合は、まず契約プランでの上限件数を確認します。
- 使っていない取引先があれば削除して件数を空けます。
- 恒常的に上限に達する場合は、プランのアップグレードを検討します。
この章のチェックリスト
請求書の作り方と、送付・共有・ステータス。
請求書の作成
この章では、請求書を作成するときに引っかかりやすい設定や操作をまとめます。1枚ずつ作成するほか、見積書・納品書からの変換、「毎月自動作成」による定期請求、CSVでの一括作成など、作成方法によって初期値や反映されるタイミングが異なります。特に売上計上日・源泉徴収・値引きや返品の書き方は、会計側の仕訳や消費税の金額に直結するため、作成前に仕組みを理解しておくことが重要です。
まず全体像:作成方法をどう選ぶか
請求書の作成方法は主に4通りあります。どれを選ぶかによって、あとから直せる項目や注意点が変わります。
| 作成方法 | 向いている場面 | 作成時に注意する点 |
|---|---|---|
| 1枚ずつ作成 | 都度、個別の請求書を作る | 「詳細設定」タブで売上計上日や源泉徴収などを確認します |
| 複製/変換 | 見積書・納品書や過去の請求書をもとにする | 納品日など一部の項目は変換先に引き継がれません |
| 毎月自動作成(ひな形) | 毎月同じ内容を繰り返し請求する | 作成されるだけで、送付までは自動化されません |
| CSV一括作成 | 多くの取引先へまとめて作成する | 推奨文字数を超えるとサービス画面で編集できなくなります |
どの方法で作成しても、保存した時点でクラウド会計・確定申告への仕訳連携が始まります。連携の詳しい仕組みは第6章「会計連携と入金消込」を参照してください。
04-01請求書の「売上計上日」が、指定していないのに前月末になっている#
よくある症状
新しく作成した請求書を確認すると、「売上計上日」が請求書の作成日でも請求日でもなく、前の月の末日になっています。月をまたいで請求書を作成したときに、会計側の仕訳の日付がずれる原因になります。
原因
- 「売上計上日」の初期設定は「前月末」です。選べる項目は「請求書作成日」「請求日」「当月末」「前月末」「前々月末」の5つです。
- この設定は「帳票設定」の「会計連動」画面で切り替えられますが、切り替えても、それより前に作成した請求書には反映されません。反映されるのは、設定を変更した後に新しく作成する請求書だけです。
- 「毎月自動作成」のひな形には、この設定変更が反映されません。
正しい操作
- 「帳票設定」>「会計連動」画面を開き、「売上計上日」の選択肢を自社の運用に合わせて変更します。
- すでに作成済みの請求書は設定変更が反映されないため、直したい場合はその請求書の「詳細設定」タブで「売上計上日」を個別に入力し直します。
- 請求書を複製して作る場合は、複製元の「詳細設定」の内容をそのまま引き継ぎます。複製後は売上計上日が意図した日付になっているかを確認します。
注意
月末近くに翌月分の請求書を作る場合や、月初に前月分をまとめて作る場合は、売上計上日が意図した月にならないことがあります。初期設定のまま運用を始める前に、「会計連動」画面で自社の方針を決めてください。会計側の仕訳への反映は第6章「会計連携と入金消込」で扱います。
04-02「毎月自動作成」のひな形を作った当日は、請求書が作成されない#
よくある症状
「毎月自動作成」でひな形を作成しました。ところが、作成した当日になっても請求書ができていません。さらに、作成された請求書を確認すると、取引先には何も届いていない状態でした。
原因
- ひな形の作成日と、スケジュールの「作成日」が同じ日にあたる場合、その日には請求書が作成されません。開始日は当日より後に設定する必要があります。
- 「請求日」には「作成日」と同じ日付が必ず入る仕組みで、作成日と別の日付は選べません。「納品日」も「指定なし」か「請求日と同日」のどちらかしか選べません。
- 「毎月自動作成」は、設定したスケジュールに沿って請求書のデータを作るだけの機能です。作成した請求書をメールや郵送で自動的に取引先へ送る機能ではありません。作成直後の請求書は、ほかの方法で作った請求書と同じく、送付するまで「未設定」のステータスのままです。
正しい操作
- ひな形を作成するときは、「作成スケジュール」画面で開始日・周期・終了日を設定してから「設定を保存」します。開始日は「明日」ボタンなどを使い、当日より後の日付にします。
- 請求日や納品日を任意の日付にしたい場合は、自動作成された請求書を後から開いて編集します。
- 作成された請求書は、通常の請求書と同じように一覧から「メール」「郵送」「デジタルインボイス」などを選んで送付します。件数が多いときは第5章「送付・共有とステータス」の一括メール送信の項目を参照してください。
コツ
件名や備考に入れた「##請求年##」のような文字列がそのまま表示される場合は、「##」を半角で入力しているかを確認してください。西暦への変換には対応していますが、和暦には対応していません。この自動変換は「毎月自動作成」のひな形専用の機能です。
04-03個人事業者への請求書で、源泉徴収税額が思った金額と違う(または表示されない)#
よくある症状
個人の取引先に外注費などを請求する場面で、源泉徴収税額を差し引いた金額を請求書に載せたいのに、源泉徴収の欄が出てこない、または金額が想定と違っています。
原因
- 源泉徴収の計算は、事業者区分が「個人」の場合だけ使える機能です。法人の事業者では源泉徴収の項目自体が表示されません。
- 源泉徴収を計算したい品目ごとに、明細行の「源泉徴収」にチェックを入れる必要があります。チェックを入れ忘れた品目は計算の対象になりません。
- 税率は「詳細設定」の「源泉徴収率」で設定します(初期値10.21%)。計算方法は、小計の金額によって2種類に分かれます。
正しい操作
- 請求書の「詳細設定」で源泉徴収率を確認します。税込み金額で計算するか、税抜き金額で計算するかも選べます。
- 源泉徴収の対象にする品目ごとに、明細行の「源泉徴収」にチェックが入っているかを確認します。
- 計算式は下の表のとおりです。小計が100万円を超える品目がある請求書では、超えた部分の税率が2倍になる点に注意します。
| 小計の金額 | 源泉徴収税額の計算式(税率10.21%の場合) |
|---|---|
| 100万円以下 | 小計×10.21% |
| 100万円超 | (小計-100万円)×20.42%+(100万円×10.21%) |
源泉徴収率を初期値以外に変更している場合は、表の10.21%を変更後の税率に、20.42%をその2倍の税率に置き換えて計算します。
04-04値引き・返品の請求書を作ったら、振込先が消えた・逆仕訳になった#
よくある症状
取引先への値引きや返品を反映した請求書(適格返還請求書)を作成したところ、いつもの請求書にはあるはずの「振込先」や「支払い期限」の欄が表示されません。会計に連携された仕訳を確認すると、通常の請求書とは貸借が逆になっていました。
原因
- 値引き・返品の請求書は、「テンプレート切り替え」タブで「適格返還請求書」テンプレートを選んで作成します。このテンプレートを使うと、「支払い期限」と「振込先」は表示されない仕様です。
- 金額をマイナスで入力して作成すると、会計に連携される仕訳も貸借が反転した「逆仕訳」になります。
- 適格請求書と適格返還請求書を1枚にまとめる書き方のうち、対応しているのは、値引き後の金額だけを記載する方法だけです。値引き前・値引き後の金額をそれぞれ並べて記載する方法には対応していません。
正しい操作
- 値引き・返品の請求書を作るときは、「テンプレート切り替え」タブで「適格返還請求書」を選びます。振込先や支払い期限が表示されないのは仕様であることを踏まえ、必要であれば別の手段で取引先に案内します。
- 会計側の仕訳が逆仕訳で連携されることを前提に、経理担当者と共有しておきます。
- 値引き前後の金額を両方記載したい場合は、このテンプレートでは対応していないため、別の書き方を検討します。
インボイス制度との関係
値引きや返品を行った場合、適格請求書発行事業者には適格返還請求書を交付する義務があります。マネーフォワード クラウドの仕様ではありませんが、値引き・返品が発生したらそのつど作成する運用にしておくと、交付漏れを防ぎやすくなります。
04-05見積書・納品書から請求書に変換したら、納品日や納品書番号が消えた#
よくある症状
見積書や納品書を「複製 / 変換」機能で請求書に変換しました。変換後の請求書を確認すると、明細行に入力していたはずの納品日や納品書番号が入っていません。
原因
- 帳票の変換には決まった組み合わせがあります。見積書からは納品書・請求書・発注書・検収書へ、納品書からは請求書・検収書へ、請求書からは領収書・納品書・「毎月自動作成」のひな形へ変換できます。
- 変換後の納品書には、明細ごとの納品日や納品書番号が自動では入りません。請求書の時点で入力していた内容のうち、これらの項目は変換の際に引き継がれない扱いです。
- 旧形式の納品書・領収書・請求書や、アップロードした請求書は複製できません。
正しい操作
- 変換したい組み合わせが対応しているかを、下の表で確認してから「複製 / 変換」を使います。
- 納品日や納品書番号など、変換先に引き継がれない項目は、変換後の帳票を開いて個別に入力し直します。
- 旧形式の帳票は複製できないため、新形式に作り直してから複製・変換します。
| 変換元 | 変換先 |
|---|---|
| 見積書 | 納品書、請求書、発注書、検収書 |
| 納品書 | 請求書、検収書 |
| 請求書 | 領収書、納品書、毎月自動作成のひな形 |
| アップロード請求書・領収書 | 対象外 |
請求書から納品書への変換はできますが、納品日や納品書番号は引き継がれません。変換後に入力し直してください。
04-06合算請求書の消費税額や品目が、元の納品書の内容と合わない#
よくある症状
複数の納品書をまとめて1枚の合算請求書を作成しました。ところが、消費税額が各納品書の消費税を単純に足した金額と一致しません。同じ品目のはずなのに、明細が分かれて表示されていることもあります。
原因
- 各納品書の消費税をそのまま足し合わせるのではなく、合算後の小計金額をもとに消費税をあらためて計算し直す仕様です。端数の丸め方が変わるため、単純に足した金額とは一致しないことがあります。
- 同一の品目であっても自動では1行にまとめられません。品目は納品日の昇順、同じ日付なら作成日の昇順で表示されます。
- 合算請求書は取引先ごとにまとめる仕様で、部門ごとに分けて合算することはできません。合算の操作には「請求書編集」権限が必要です。
正しい操作
- 合算前に、各納品書の消費税額を単純に足した金額と、合算後に再計算される金額は一致しない前提で確認します。
- 同じ品目をまとめて1行で見せたい場合は、合算後に明細を手動で整理します。
- 取引先ごとに合算されるため、部門別に請求書を分けたい場合は、部門ごとに納品書を分けて作成してから合算します。合算の操作ができない場合は、担当者の権限に「請求書編集」が含まれているかを確認します。
04-07「翌月繰越」の金額を入力したら、繰越残高が二重に積み上がった#
よくある症状
入金確認の画面で差額を「翌月繰越」に転記しました。ところが、同じ請求書で繰越の設定を繰り返しているうちに、取引先の繰越残高が実際より多い金額になっています。
原因
- 同じ請求書に対して「翌月繰越」の設定を繰り返すと、繰越額はリセットされず、設定のたびに上乗せされていく仕様です。
- 「入金情報の確認」画面の「入金不足」に自動で表示される金額は、そのまま「翌月繰越」に転記する前提の数字です。金額だけでなく、プラス・マイナスの符号も表示されたとおりに転記する必要があります。
- 繰越残高を請求書に表示するには、繰越欄付きのテンプレート(「シンプル(繰越欄付)」)を選んでいる必要があります。
正しい操作
- 同じ請求書に対して「翌月繰越」を何度も設定していないかを確認します。積み上がってしまった場合は、取引先の「繰越残高額」タブから金額を編集して修正します。
- 「入金不足」の金額を「翌月繰越」に転記するときは、表示されている符号を変えずにそのまま入力します。
- 繰越残高を請求書に載せたい場合は、テンプレートが繰越欄付きになっているかを確認します。
04-08CSVで一括作成した請求書を、サービス画面であとから編集できない#
よくある症状
「CSV一括追加」で何十件もの請求書をまとめて作成しました。作成された請求書の一部を修正しようとしても、サービス画面から編集できません。
原因
- CSVの各項目には推奨される文字数の上限があります。上限を超えて入力した項目があると、作成後にサービス画面側で編集できなくなります。
- 旧形式のテンプレートはCSVアップロードで使用できません。CSVアップロードで作成した帳票をまとめて一括編集することもできません。
- CSVアップロードで作成した請求書は、メール通知の停止や通知先の設定もできません。
正しい操作
- CSV一括作成の前に、「サンプルCSV」タブから形式(縦並び・横並び)と文字コードを選んでダウンロードし、各項目の推奨文字数を確認します。
- アップロード後は、対象の請求書を開いて内容が正しく反映されているか、編集できる状態かを確認します。
- 取引先名・部門名の表記を、既存の取引先マスタと事前にそろえておきます。
注意
アップロードするCSVの取引先名・部門名が、すでに登録済みの取引先と同じ表記になっていると、その取引先の登録内容がCSVの内容で上書きされます。アップロード前に表記が揃っているかを確認してください。
この章のチェックリスト
送付・共有とステータス
この章では、作成した請求書を取引先に届けるときに引っかかりやすい操作と、送付後のステータスの見方をまとめます。メール・郵送代行・デジタルインボイスは、それぞれ取り消しや訂正のできる範囲が大きく異なり、特にデジタルインボイスは送信そのものを取り消す方法がありません。控えの保存についても、電子帳簿保存法にどう対応しているかをあわせて確認します。
まず全体像:送付方法によって取り消しやすさが違う
請求書は「メール」「郵送」「PDF」「デジタルインボイス」の4通りの方法で送付できます。取引先への届き方だけでなく、送信後に取り消せるかどうかが方法ごとに大きく異なるため、送る前に確認しておくことが重要です。
| 送付方法 | 向いている場面 | 送信後の取り消し・訂正 |
|---|---|---|
| メール | すぐに届けたい、取引先にPDFを直接確認してほしい | 編集しても内容は反映されません。直す場合は再送信が必要です |
| 郵送代行 | 書面での送付を求められる取引先 | 「郵送」ボタンをクリックしてから3時間以内だけキャンセルできます |
| デジタルインボイス | Peppol IDを登録済みの取引先とデータでやり取りしたい | 送信を取り消す方法はありません |
| PDF出力 | 自社でダウンロードして手渡しする、他のシステムで使う | ダウンロードのたびにクラウドBoxへ保存されることがあります |
どの方法で送っても、記録は「履歴」>「送付履歴」画面に残ります。ステータスの見方は次の項目で説明します。
05-01請求書をメールで送信しようとすると、送信できない#
よくある症状
「請求書の送付」画面で宛先や本文を入力し「送信する」を押しても、送信が完了しません。エラーが表示されることもあれば、原因が分からないまま進めなくなることもあります。
原因
- 本文にはじめから入っている「(送付先ではこちらにダウンロード用URLが表示されます)」という一文を編集または削除すると、メールを送信できなくなります。
- TOとCCに同じメールアドレスを入力した場合も送信できません。
正しい操作
- 本文を確認し、「(送付先ではこちらにダウンロード用URLが表示されます)」の一文を消していないか確認します。消してしまった場合は元の文言に戻します。
- TOとCCに入力したメールアドレスが重複していないかを確認します。
- それでも送信できない場合は、件名や本文が空になっていないかもあわせて確認します。
コツ
まとめて多くの取引先に送る場合は、1件ずつ送るより一括送信が効率的です。件数の上限や個別編集の制限はこの章の「一括メール送信」の項目で確認してください。
05-02送付ステータスが「受領済み」になったが、入金されていない#
よくある症状
請求書一覧のステータスが「受領済み」に変わっていたので入金があったのかと思ったら、実際には入金されていませんでした。取引先に確認すると「まだ内容を見ていない」と言われることもあります。
原因
- 「受領済み」は取引先が帳票を開いて確認したことを示すステータスで、入金の有無とは関係ありません。
- 「受領済み」に変わるタイミングは、「カード決済」機能を利用しているかどうかで異なります。カード決済機能を使っている場合、取引先がPDFをダウンロードする前に決済されると、ステータスが変わらないまま請求書にロックがかかることがあります。
- メールの送付ステータスは「送付済み」「受領済み」「削除済み」の3種類だけです。入金済みかどうかを表す手動ステータスとは別の仕組みです。
正しい操作
- 「受領済み」は開封確認だと理解し、入金の事実確認には使いません。
- 入金の有無は、入金明細との消込や「履歴」>「入金履歴」画面で確認します。仕訳との紐づけの詳しい仕組みは第6章「会計連携と入金消込」で扱います。
- 請求書自体の入金状況を手元で管理したい場合は、手動ステータス(未入金/入金済み)を使い分けます。
| 送付方法 | 主なステータス |
|---|---|
| メール | 送付済み/受領済み/削除済み |
| 郵送代行 | 郵送依頼中/取り消し/郵送依頼済み/発送済み/エラー/不達/削除済み |
| デジタルインボイス | 送付済み/エラー/削除済み |
これらは送付方法ごとに自動で切り替わるステータスです。請求書の「未入金/入金済み」などの手動ステータスとは別に表示されます。
05-03送信済みの請求書を修正したのに、取引先には古い内容のまま届いている#
よくある症状
取引先に送信した後で請求書の金額や品目に誤りが見つかったので、その場で内容を編集しました。ところが、取引先が開いているのは編集前の内容のままです。逆に、送信した請求書を削除すると、取引先が開いたときに「既に削除されているか、有効期限がきれています。」と表示されます。
原因
- 請求書を編集しても、取引先に見えるのは送信した時点の内容のままです。編集後の内容は自動では反映されません。
- 送信済みの請求書を削除すると、取引先はPDFをダウンロードできなくなります。
正しい操作
- 送信後に内容を直したい場合は、編集するだけでなく、あらためて「メール」「郵送」「デジタルインボイス」のいずれかで再送信します。
- すでに送付済みの請求書を削除する前に、取引先が内容を確認済みかどうかを確かめます。
- 金額を直して出し直す方法(再発行)と、値引き・返品として別に処理する方法(適格返還請求書)のどちらが適切かは第7章「修正・取消・再発行」で判断します。
05-04ダウンロードURLの期限が切れる、クラウドBoxに同じ請求書が何度も保存される#
よくある症状
取引先に送ったダウンロード用URLを開いてもらったら期限切れで見られなかった、または設定した日数を変えたのに反映されません。別の悩みとして、マネーフォワード クラウドBoxを確認すると、同じ内容の請求書が何件も保存されています。
原因
- 「帳票ダウンロード可能日数」の初期値は45日です。1〜9999日の範囲で変更できますが、変更したあとでも、それより前に送信した帳票には新しい日数は反映されません。各種帳票で一律の設定で、帳票の種類ごとに変えることはできません。
- 「帳票のPDFダウンロード」画面にある「マネーフォワード クラウドBoxに新しく保存する」は初期値でチェックが入っています。チェックを入れたまま何度もダウンロードすると、その都度クラウドBoxに同じ内容の帳票が保存されます。一括メール送信でも、同じ帳票を複数回送信するとクラウドBoxへの保存も複数回になります。
- 「添付ファイル」タブで添付したファイルは、クラウドBoxには連携されません。
正しい操作
- ダウンロードURLが期限切れになった場合は、日数の設定を見直したうえで、対象の請求書を再送信します。
- クラウドBoxへの重複保存を避けたい場合は、PDFダウンロードや一括メール送信のたびに「マネーフォワード クラウドBoxに新しく保存する」のチェック状態を確認します。
- クラウドBoxに保存したいファイルが添付ファイルだけの場合は、別途クラウドBox側でアップロードします。
注意
添付ファイルは、アップロードしてから180日で無効になります(ファイル名は表示され続けます)。「カード決済」「郵送代行」「デジタルインボイス」で送信する場合、添付ファイルは送られません。添付ファイルの追加は有償契約でのみ利用できます。
05-05郵送を依頼した請求書をキャンセルしたい、発送希望日を指定できない#
よくある症状
「郵送」ボタンを押した後で宛先や内容の誤りに気づき、キャンセルしようとしましたができませんでした。また、発送希望日を入力しようとしても、選べる日付が限られています。
原因
- キャンセルできるのは、ステータスが「郵送依頼中」で、かつ「郵送」ボタンをクリックしてから3時間以内だけです。「郵送依頼済み」になった後はキャンセルできません。
- 請求書のデータそのものを削除しても、郵送の依頼自体をキャンセルしていなければ、依頼した時点の内容で発送されます。
- 発送希望日は3営業日以降の日付しか指定できず、土日祝日は選べません。指定できるのは最大30日先までです。
- 郵送は普通郵便で発送されるため、配達状況の確認や追跡はできません。宛先の誤りなどで「不達」になった場合も、発送日から30日を過ぎると不達ステータスは反映されません。
正しい操作
- 郵送を依頼した直後に誤りに気づいた場合は、3時間以内に「送付履歴」画面からキャンセルします。
- 3時間を過ぎて「郵送依頼済み」になっている場合はキャンセルできないため、内容の誤りは取引先への連絡など別の方法で補います。請求書のデータだけを削除しても発送は止まりません。
- 発送希望日を指定する場合は、3営業日以降・土日祝日を除いた日付から、30日以内の範囲で選びます。
注意
郵送代行はトライアル利用状態では使えません。また、5万円以上の領収書を郵送する場合は収入印紙が必要になることがありますが、郵送代行では貼付されません。事前に自社で用意してください。
05-06発行した請求書の控えを、電子帳簿保存法にあわせてどう保存すればよいか分からない#
よくある症状
取引先に送った請求書や領収書の控えを、電子帳簿保存法の要件を満たす形で残しておきたいのに、何を設定すればよいのか分かりません。税務調査などに備えて、社内の保存ルールも整えたいと考えています。
原因
- クラウド請求書は、証憑専用のストレージサービスである「マネーフォワード クラウドBox」と連携することで、電子帳簿保存法に対応する仕組みです。保存の対象になる帳票は見積書・納品書・請求書・領収書です。
- 適格請求書発行事業者には、交付した適格請求書の写しと電磁的記録を保存する義務があります。自社が一貫してコンピューターで作成した書類は、電子帳簿保存法にもとづいて保存できます。
- 「電子帳簿等保存」の区分に対応するには、国税関係帳簿にかかる電子計算機処理に関する事務手続きを明らかにした書類をあわせて作成しておく必要があります。
- クラウドBoxに保存できるファイル数は、契約しているプランによって上限がある場合があります。
正しい操作
- PDFダウンロードやメール送信の際は、クラウドBoxへの保存チェックを有効にしたまま送付し、控えを残します。
- 電子帳簿等保存の区分に対応させたい場合は、事務手続きを明らかにした書類をあわせて社内で用意します。
- クラウドBoxの保存件数に上限があるプランを利用している場合は、保存状況を定期的に確認します。
制度
適格請求書の写しの保存義務は、インボイス制度にもとづくものです。マネーフォワード クラウドの仕様ではありませんが、実務では、クラウドBoxとは別に、保存期間や確認の責任者を社内の文書管理ルールに明記しておくと運用がぶれにくくなります。
05-07「一括メール送信」で送れない請求書がある、件名や本文を個別に変えられない#
よくある症状
複数の請求書をまとめて取引先に送ろうと「一括メール送信」を使ったところ、選択できる件数に制限がありました。また、帳票ごとに件名や本文の内容を変えたいのですが、その方法が見当たりません。
原因
- 一度に選択して送信できる帳票数は、最大100件までです。
- 一括メール送信では、定型文の件名や本文をまとめて設定するだけで、帳票ごとに個別編集することはできません。
- メール送信は、無償利用状態では月30件までという上限があります。件数の多い一括送信をする前に、その月にすでに送信した件数を確認しておく必要があります。
正しい操作
- 対象が100件を超える場合は、複数回に分けて一括メール送信を行います。
- 取引先ごとに件名や本文を変えたい場合は、その帳票だけ一覧から個別に開いて「メール」から送信します。
- 無償利用状態で件数の上限に達しそうな場合は、契約プランの見直しを検討します。
05-08デジタルインボイスを送信したら取り消せない、そもそも送信できない#
よくある症状
請求書をデジタルインボイスとして送信した後、取引先のPeppol IDを間違えていたことに気づきました。取り消したいのですが方法が見当たりません。逆に、送信しようとしても「Peppol IDが登録されていません。」と表示されて先に進めないこともあります。
原因
- デジタルインボイスは送信そのものをキャンセルできません。送信後に帳票データを削除しても、取引先にすでに届いたデータは取り消せません。
- 送信するには、新形式テンプレートであること、消費税の表示方式が「外税」であること、納品日が入力されていること、登録番号が半角数字13桁であること、取引先のPeppol IDが登録済みであることなど、複数の条件をすべて満たす必要があります。ファイルの添付はできず、繰越欄付きのテンプレートにも対応していません。
- 送信される取引先情報は、「マスタ管理」の「取引先」画面に登録されている内容です。請求書作成画面の「取引先詳細」で内容を変更しても、その変更はデジタルインボイスには反映されません。個人事業者が源泉徴収を設定している場合は、差し引く前の金額が請求金額として送信されます。源泉徴収の計算方法は第4章「請求書の作成」の源泉徴収の項目を参照してください。
正しい操作
- 送信前に、宛先となる取引先のPeppol IDに誤りがないかを必ず確認します。誤って送信した場合、取り消す手段はないため、取引先へ直接連絡して対応します。
- 送信できないときは、新形式テンプレートかどうか、消費税表示が「外税」になっているか、納品日が入力されているかを順に確認します。
- 取引先情報を直近で変更した場合は、「取引先詳細」ではなく「マスタ管理」側の取引先情報を修正してから送信します。
この章のチェックリスト
仕訳連携と入金消込、修正と取り消し、受取請求書、権限。
会計連携と入金消込
請求書を保存すると、その時点でクラウド会計・確定申告への仕訳連携が始まります。請求書のステータスが「下書き」でも仕訳は先に動くため、会計側の仕訳の状態を理解しないまま請求書だけを直すと、二重計上や消込の食い違いが起きやすくなります。この章では、仕訳連携の仕組みと、入金消込でつまずきやすい所をまとめます。
まず全体像:売掛発生から入金消込までの流れ
クラウド請求書とクラウド会計・確定申告の間には、大きく分けて4つの段階があります。どの段階にいるかで、請求書側の修正が仕訳に反映されるかどうかが変わります。
請求書側の売上計上日の設定は第4章「請求書の作成」で扱っています。買い手側(受け取った請求書)の会計連携は第8章「受け取った請求書」で扱います。
06-01「下書き」のままの請求書なのに、もう会計側に仕訳が出ている#
よくある症状
作成した請求書のステータスは「未設定」のままなのに、クラウド会計・確定申告の「請求書から入力」を確認すると、その請求書の仕訳候補がすでに出ています。仕訳帳にも「未実現」の仕訳が並んでいます。
原因
- 「売掛発生の仕訳」と「入金予定の仕訳」は、請求書を送付したときではなく、保存した時点で会計側に連携される仕組みです。請求書のステータスが「下書き」のままでも、仕訳は先に動きます。
- 連携するかどうかは帳票ごとに切り替えられますが、初期設定では両方の仕訳が作成される状態になっています。
- 翌月繰越の金額を設定している請求書では、会計側に送られる仕訳の金額が繰越後(差引後)の金額になります。請求書の合計欄に表示されている金額とは異なる点に注意が必要です。
正しい操作
- 社内の承認が済むまで会計側に仕訳を出したくない場合は、「帳票設定」>「会計連動」画面で「請求書に対応した売掛発生の仕訳」「請求書に対応した入金予定の仕訳」の「作成する」のチェックを外します。
- 個々の請求書だけ連携を止めたい場合は、その請求書の「詳細設定」タブで同じ項目のチェックを外します。
- 翌月繰越を設定している請求書は、会計側に連携される金額が繰越後の金額になっている点を踏まえて、仕訳の金額を確認します。
06-02発行済みの請求書を直したのに、会計側の仕訳が変わらない/削除したのに仕訳が残っている#
よくある症状
金額を間違えていた請求書を編集した、または請求書を削除しました。ところが、クラウド会計・確定申告側の仕訳を確認すると、内容が直す前のまま残っています。
原因
- 会計側に連携される仕訳には、売掛発生・入金予定それぞれに2つの状態があります。売掛発生は「仕訳候補」(まだ登録していない状態)と「登録済み仕訳」、入金予定は「未実現」と「実現済み」です。
- 仕訳候補や未実現仕訳の段階であれば、請求書を編集・削除すると仕訳にも反映されます。
- いったん「登録」または「実現」まで進んだ仕訳は、その後に請求書を編集・削除しても連動しません。登録済み仕訳は請求書を削除しても消えず、実現済み仕訳も同様です。
正しい操作
- 対象の仕訳が下の表のどの状態にあるかを、「請求書から入力」画面(仕訳候補・未実現の一覧)と「仕訳帳」画面(登録済み・実現済み)で確認します。
- 仕訳候補や未実現仕訳の段階であれば、請求書を直すだけで仕訳にも反映されます。
- 登録済み仕訳・実現済み仕訳まで進んでいる場合は、請求書側を直しても意味がないため、「仕訳帳」画面でその仕訳を直接修正します。
| 仕訳の状態 | 請求書を編集した場合 | 請求書を削除した場合 |
|---|---|---|
| 売掛発生:仕訳候補 | 仕訳に反映されます | 仕訳も削除されます |
| 売掛発生:登録済み仕訳 | 反映されません | 削除されません |
| 入金予定:未実現仕訳 | 仕訳に反映されます | 仕訳も削除されます |
| 入金予定:実現済み仕訳 | 反映されません | 削除されません |
「登録済み」「実現済み」の仕訳を直したい場合は、請求書側ではなく「仕訳帳」画面でその仕訳を直接編集・削除します。
06-03売上が2倍になっている(連携明細と入金予定の仕訳が別々に計上された)#
よくある症状
決算前に売上高を確認すると、請求書ベースの合計より大きくなっています。仕訳帳を見ると、同じ取引先・同じ金額の仕訳が2本登録されていました。
原因
- 請求書を保存した時点で「売掛発生の仕訳」が登録されているのに、入金時に銀行明細から改めて「売上」などの科目で仕訳を作ってしまうと、同じ売上が二重に計上されます。
- 「入金予定の仕訳」を「実現」で確定させたうえで、同じ入金の銀行明細を別の仕訳としても登録してしまうケースも同じ原因です。
- 根本の原因は、入金予定の仕訳と、銀行から取得した入金明細を「別のもの」として、それぞれ単独で処理してしまうことです。
正しい操作
- 入金があったら、まず会計の「連携サービスから入力」画面を開き、銀行から取得した入金明細を確認します。
- その入金明細は、単独で「売上」などの仕訳として登録するのではなく、対応する「入金予定の仕訳」に紐づけて「実現」させます。
- 決算前には、売掛金の相手科目とは別に、同じ取引先・同じ金額の仕訳が重複していないかを仕訳帳で確認します。
NG:入金予定の仕訳とは別に、銀行明細から新しく仕訳を登録する
- 入金予定の仕訳が「未実現」のまま残る、または実現済みなのに別の仕訳が並存します
- 同じ入金が2本の仕訳として計上されます
OK:銀行明細を入金予定の仕訳に紐づけて「実現」させる
- 売掛金の消込として1本の仕訳で完結します
- 入金予定の仕訳の状態も「実現済み」に整理されます
06-04入金明細と入金予定の仕訳の紐づけを間違えたが、直せない#
よくある症状
銀行から取得した入金明細を、本来とは違う入金予定の仕訳に紐づけてしまいました。紐づけを解除しようとしましたが、元に戻す操作が見当たりません。
原因
- 入金明細と入金予定の仕訳の紐づけには、あとから解除して元に戻すための操作が用意されていません。いったん組んだ組み合わせを、あとから別の仕訳に入れ替えることはできません。
- 紐づけの単位は、明細1件につき仕訳1件に固定されています。1件の入金明細に対して複数の仕訳をまとめて割り当てる操作は想定されていません。振込手数料が差し引かれた入金や、複数の請求書分がまとめて振り込まれた入金のように、本来は複数の仕訳にまたがる入金では、この一対一の制約が壁になります。
正しい操作
- 紐づける前に、入金明細の金額と、紐づけようとしている入金予定の仕訳の金額が一致しているかを必ず確認します。
- 誤って紐づけてしまった場合、紐づけ自体を解除する操作は用意されていません。「仕訳帳」画面でその仕訳(すでに実現済みの状態です)を開き、金額や相手科目を実態に合わせて修正します。これはマネーフォワード クラウドの仕様ではなく、実務上の対応です。
- 一部入金や振込手数料の差引きなど、1つの明細に対して差額の調整が必要なケースは、この章の「振込手数料が引かれた入金や、分割で入金された請求書の消込」の手順で先に差額を整理してから紐づけます。
注意
「1つの明細に紐づけられる仕訳は1つだけ」という制約は、分割入金や合算振込の処理でつまずきやすい所です。まとまった金額で振り込まれることが分かっている取引先については、あらかじめ振込方法を確認しておくと、紐づけの手戻りを防ぎやすくなります。
06-05振込手数料が引かれた入金や、分割で入金された請求書の消込#
よくある症状
請求書の金額より少ない金額しか入金されていません。取引先が振込手数料を差し引いたと思われますが、「入金情報の確認」画面に差額を入力する欄がそもそも表示されません。
原因
- 差額を入力する欄を使うには、事前に「帳票設定」>「その他」画面の「入金確認機能」で「入金額/差額内訳入力フォームを利用する」にチェックを入れておく必要があります。
- 実際の入金額が請求金額と一致しない状態のまま「入金情報の確認」画面で消し込みを行っても、その差額は「回収消込表」の集計対象にはなりません。
- 差額を「支払手数料」などの科目に振り替える機能は、クラウド請求書側にはありません。手数料相当額の仕訳は会計側で作成する必要があります。これはマネーフォワード クラウドの仕様ではなく、実務上の対応です。
正しい操作
- 「帳票設定」>「その他」画面で「入金額/差額内訳入力フォームを利用する」にチェックが入っているかを確認します。
- 入金があった請求書を開き、「入金情報の確認」画面で「入金日」「入金額」を入力します。差額(手数料相当額など)はこの画面で確認できます。
- 差額を翌月に繰り越す場合は、画面に表示された「入金不足」の金額を、符号を変えずにそのまま「翌月繰越」へ転記します。
- 手数料相当額を「支払手数料」などの科目に計上する仕訳は、会計側で別途作成します。債権債務の消込全般についてはクラウド会計 実務ガイドの第6章「債権債務と入出金の消込」もあわせて確認してください。
06-06請求書を作ったのに会計側に仕訳が来ない/請求書情報から仕訳を開けない#
よくある症状
請求書を保存したのに、会計の「請求書から入力」に仕訳候補が出てきません。または、請求書の「請求書情報」画面を開いても、発生仕訳や入金仕訳へのリンクが機能しません。
原因
- 会計側の「仕訳入力の期間制限」画面で制限日付を設定していると、その日付より前の仕訳はクラウド請求書から連携されなくなります。
- 「帳票設定」>「会計連動」で「作成する」のチェックが外れている場合も、仕訳は作成されません。
- 連携できる仕訳の件数には上限があります。無償利用状態は会計年度あたり50件まで、ひとり法人プランは500件までで、超えた分は連携されずに通知メールが送られます。
- 会計側の「請求書情報」画面は、クラウド会計・確定申告のメンバーだけに開放されています。請求書側の担当者であっても、会計側にアカウントがなければ内容を見ることはできません。
- 会計期間の外側の日付(請求日・売上計上日・支払期限)を持つ請求書は、そもそも会計側の画面に載ってきません。発生仕訳No.・入金仕訳No.のリンクをクリックしても、遷移先の仕訳が見つからない状態になります。
正しい操作
- まず「帳票設定」>「会計連動」で「作成する」のチェックが外れていないかを確認します。
- 担当者がクラウド会計・確定申告にもメンバーとして登録されているかを確認します。
- 会計側で「仕訳入力の期間制限」の制限日付、および表示している会計年度を確認します。「事業者・年度の管理」画面で、請求書の売上計上日に合う年度に切り替えます。
- それでも解決しない場合は、無償利用状態やひとり法人プランの連携可能件数の上限に達していないかを確認します。
06-07会計側で入金処理をしたのに、請求書の「入金履歴」に反映されない#
よくある症状
会計の仕訳帳で入金予定の仕訳を実現済みにしました。ところが、クラウド請求書側の「履歴」>「入金履歴」画面を開いても、その入金が表示されません。
原因
- クラウド会計・確定申告で入金予定の仕訳を実現させても、その操作だけではクラウド請求書側の「入金履歴」画面には反映されません。
- 請求書の入金ステータスは自動的に「入金済」に変わりますが、「入金履歴」画面に表示させるには、請求書側で改めて「入金日」を入力する操作が必要です。
- 帳票のステータスが「未設定」「未入金」のまま変わっていない場合や、そもそも「入金確認機能」のチェックを入れていない場合は、入金履歴の一覧に表示される対象になりません。
正しい操作
- 会計側で実現させた請求書を確認し、ステータスが「入金済」に変わっているかを確認します。
- 「入金履歴」に表示させたい場合は、対象の請求書を開き「入金情報の確認」画面から「入金日」を入力して消し込みます。
- 表示されない請求書がある場合は、「帳票設定」>「その他」画面の「入金確認機能」のチェックと、その請求書のステータスが「未設定」「未入金」のままになっていないかを確認します。
コツ
会計での消込と、請求書側の入金履歴は別々に記録される仕組みです。月次の締め作業では、どちらか一方だけで完結させず、両方を確認する運用にしておくと、レポート上の未入金件数がずれにくくなります。
この章のチェックリスト
修正・取消・再発行
発行した後の請求書を直したい、消したい、出し直したいときに、何ができて何ができないかをまとめます。会計側にすでに連携されている仕訳の状態によって反映のされ方が変わるため、第6章「会計連携と入金消込」とあわせて確認してください。
07-01発行済みの請求書を編集・削除しても、会計側の仕訳に反映されないことがある#
よくある症状
請求書の金額を訂正しました。または請求書を削除しました。しかし、クラウド会計・確定申告側の仕訳を確認すると、訂正前の内容のまま残っています。
原因
- 反映されるかどうかは、対応する会計側の仕訳が「仕訳候補・未実現仕訳」の段階か、「登録済み・実現済み」まで進んでいるかによって変わります。
- 登録済み・実現済みまで進んだ仕訳は、請求書側を編集・削除しても連動しません。
- 状態ごとの詳しい対応は第6章「発行済みの請求書を直したのに、会計側の仕訳が変わらない」で扱っています。
正しい操作
- 訂正・削除する前に、対応する仕訳が仕訳帳で「登録済み」「実現済み」になっていないかを確認します。
- すでに登録済み・実現済みであれば、請求書側を直すのではなく、会計の「仕訳帳」画面でその仕訳を直接修正します。
- まだ仕訳候補・未実現の段階であれば、請求書を直すだけで仕訳にも反映されます。
07-02送信済みの請求書を編集しても、取引先に届いた内容は変わらない#
よくある症状
メールで送付した後に金額の誤りに気づき、請求書を編集して保存しました。しかし、取引先から「送られてきた内容と違う」と連絡がありました。
原因
- 請求書を送信した後で編集しても、取引先の手元に届いているのは送信した当時の内容です。編集後の内容は自動では届きません。
- 郵送済みの帳票も同じです。帳票のデータをあとから削除しても、郵送の依頼そのものを取り消していない限り、発送処理は依頼した当時の内容のまま進みます。
- デジタルインボイスは送信そのものを取り消す操作がなく、送信後に帳票データを削除しても、取引先に届いたデータは取り消せません。
正しい操作
- 送信済みの請求書を訂正したい場合は、編集して保存するだけで終わらせず、改めてメール送信や郵送を行います(=再発行)。
- 郵送依頼中の場合は、郵送ボタンをクリックしてから3時間以内であればキャンセルできます。それ以降は取り消せません。
- デジタルインボイスは送信前の最終確認を徹底します。送信後の誤りは、この章の「訂正して出し直したいとき」の方法で別途対応します。
07-03帳票にロックがかかって編集・削除できない/ロックを解除できない#
よくある症状
請求書を直そうとしたら、右上に鍵のアイコンが表示されていて編集できません。あるいは、鍵のアイコンを操作しても「OFF」に切り替わりません。
原因
- 「帳票設定」>「その他」画面の「ロック」で、メール送信時・郵送時・PDFダウンロード時のいずれかに自動でロックする設定にしていると、送付やダウンロードのたびに帳票がロックされます。
- 取引先が「カード決済」機能を使って決済を済ませた請求書には、システム側が自動でロックをかけます。この自動ロックは、担当者側の操作では外せない仕様です。
- ロックの解除には「帳票のロック」権限が必要です。この権限を設定するときは、対象帳票の編集権限もあわせてチェックしておく必要があります。
正しい操作
- 鍵のアイコンから「OFF」を選べる場合は、ロックを解除してから編集します。
- 「OFF」にできない場合は、カード決済によるロックでないかを確認します。カード決済によるロックは解除できないため、内容を訂正したいときは複製して作り直します。
- 自動ロックの条件を見直したい場合は、「帳票設定」>「その他」画面の「ロック」設定を確認します。特定のメンバーだけロックを解除できるようにしたい場合は、「帳票のロック」権限と帳票の編集権限をあわせて設定します。
07-04発行済みの請求書を削除すると、消えるものと残るものがある#
よくある症状
発行済みの請求書を削除したところ、取引先から「PDFが開けない」と連絡がありました。一方で、削除したはずの請求書が「回収消込表」にはまだ表示されています。
原因
- 削除すると、取引先に送ったダウンロードURLからはPDFを取得できなくなります。取引先がそのURLを開くと「既に削除されているか、有効期限がきれています。」と表示されます。
- 「入金済み」ステータスが設定された請求書を削除すると、システム上に入金の履歴が残るため、「回収消込表」には「削除済み」として表示され続けます。削除する前にステータスを「未設定」または「未入金」へ戻しておく必要があります。
- 取引先によるクレジットカード決済がすでに済んでいる請求書は、削除の対象から外れます。
正しい操作
- 削除する前に、入金済みのステータスになっていないかを確認します。入金済みの場合は、先にステータスを「未設定」または「未入金」へ戻してから削除します。
- 郵送済み・デジタルインボイス送信済みの帳票は、削除してもすでに届いた内容は取り消せないことを踏まえ、取引先への連絡を別途行います。
- カード決済が完了している請求書は削除できないため、内容を訂正したい場合は複製して新しい帳票を作成します。
07-05訂正して出し直したいとき、削除・返還インボイス・再発行のどれを選ぶか#
よくある症状
請求書の内容を間違えたことに気づきました。取り消し(いわゆる赤伝)のような専用機能を探しましたが見当たりません。
原因
- クラウド請求書には、発行済みの請求書を取り消す専用機能はありません。訂正したい場合は、状況に応じて次の3つの方法から選ぶことになります。これはマネーフォワード クラウドの仕様ではなく、実務上の整理です。
- 適格請求書発行事業者は、いったん交付した適格請求書について、その写しを保存しておく義務を負っています。取引先にまだ届いていない下書き段階の誤りなら削除で問題ありませんが、すでに交付済みのものを安易に削除すると、この写しが残らなくなります。
正しい操作
- まず取引先に届いているかどうかを確認します。まだ届いていなければ、削除して作り直しても問題ありません。
- すでに届いている場合は、下の表を目安に「適格返還請求書で値引き・返品として処理する」か「正しい内容で再発行する」かを選びます。
- 会計側にすでに登録済み・実現済みの仕訳がある場合は、選んだ方法にかかわらず、仕訳帳での確認・修正もあわせて行います。
| 選択肢 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 削除する | 取引先にまだ届いていない、下書き段階の誤り | 交付済みのものを削除すると写しが残りません。入金済みの場合はレポートに「削除済み」も残ります |
| 適格返還請求書を作成する | すでに交付済みで、値引きや返品として処理したい場合 | 金額をマイナスで作成すると逆仕訳が連携されます。振込先・支払い期限は表示されません |
| 正しい内容で再発行する | 内容を差し替えて、改めて正しい請求書を届けたい場合 | 番号は削除した分も含めて数えたうえで常に増えていく仕組みのため、再発行のたびに番号が飛びます。若い番号に戻ることはありません |
どの方法を選んでも、取引先への連絡(訂正の経緯の説明)はクラウド請求書の機能の外で別途行う必要があります。
07-06誰が・いつ・何を操作したかを確認したい#
よくある症状
請求書が削除されていることに気づきましたが、いつ、誰が削除したのか分かりません。見積書から変換した請求書について、変換元もたどれません。
原因
- 「いつ・誰が・何をしたか」の記録は、左メニュー「履歴」>「作業履歴」画面に時系列で並びます。帳票削除や取引先情報の編集など、操作内容とユーザー名がセットで残る仕組みです。帳票を開いたときの「履歴」タブでも、同じ記録を対象を絞って確認できます。
- ただし、削除されたデータそのものは参照できないため、作業履歴にリンクは表示されません。メール送付やデジタルインボイス送付の記録は、別画面の「送付履歴」で確認します。
- 変換元・変換先の帳票を突き合わせたい場合は、帳票の「関連書類」タブを使います。変換元の納品書からは変換先の請求書番号が、変換先の請求書からは変換元の納品書番号がリンク表示されます。このタブに任意のファイルを追加する機能はありません。
正しい操作
- 操作の記録をたどりたいときは、まず左メニュー「履歴」>「作業履歴」画面を確認します。
- 特定の帳票について調べたいときは、その帳票を開いて「履歴」タブを確認します。
- 見積書・納品書からの変換関係を確認したいときは、帳票の「関連書類」タブを開きます。
07-07郵送がエラーになった原因が分からない#
よくある症状
郵送を依頼した請求書のステータスが「エラー」になりました。何が原因なのか、一覧の表示だけでは分かりません。
原因
- 送付履歴の一覧では、エラーの具体的な内容はステータスの表示だけでは分かりません。
- ステータスの「?」マークにカーソルを合わせると、エラーの内容がポップアップで表示される仕組みです。
正しい操作
- 左メニュー「履歴」>「送付履歴」画面を開き、エラーになっている帳票を探します。
- ステータスの「?」にカーソルを合わせて、エラーの内容を確認します。
- 表示された内容(宛先住所の不備など)に沿って請求書を編集し、郵送を改めて依頼します。
07-08複数の請求書をまとめて操作したいが、ステータスだけ一括で変えられない#
よくある症状
入金済みの請求書が何件もたまったので、一覧からまとめてステータスを変更しようとしましたが、一括で変える操作が見つかりません。
原因
- 帳票を複数選んでも、ステータスだけをまとめて切り替える機能はありません。変更したい帳票は1件ずつ開いて、個別に操作する必要があります。
- 一覧画面の「選択した●件を一括操作する」からは、一括メール送信・一括郵送・CSVダウンロード・一括ロック(一括ロック解除)・一括削除などが行えます。ただし、これらの一括操作とステータスの一括変更は別の機能です。
正しい操作
- ステータスをまとめて変えたい場合でも、1件ずつ開いて変更する前提で作業時間を見積もります。
- 一括ロックや一括削除など一覧から選んで行える操作と、個別にしか行えないステータス変更を混同しないよう、担当者間で認識をそろえます。
- 件数が多く負担が大きい場合は、CSVダウンロードで対象を洗い出したうえで、優先順位をつけて個別に処理します。
この章のチェックリスト
受け取った請求書
取引先から届いた請求書を、買い手側としてどう受け取り、支払いや会計とどうつなぐかをまとめます。マネーフォワード クラウドには似た名前の製品や機能がいくつもあり、しかも売り手側のクラウド請求書にある「受信」機能は終了が予定されているため、まず全体像を整理してから、つまずきやすい点を見ていきます。
まず全体像:受け取った請求書はどこで扱うか
「受け取った請求書」に関わる機能・製品は、少なくとも4つあります。どれを使うかによって、できることと会計側との関係が変わります。
| 機能/製品 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| クラウド請求書の「受信」 | メールで届いた請求書をクラウドBoxに保存する | 2026年10月頃に提供終了予定 |
| クラウド債務支払 | 支払依頼の申請・承認などのワークフロー | クラウド請求書やクラウド会計・確定申告とは別の製品 |
| クラウドインボイス 受領プラン | 請求書・関係書類の受領に特化 | 支払いのワークフロー機能はなし |
| クラウド会計・確定申告の「債務管理」 | 買掛金の計上と決済登録 | 銀行連携と組み合わせると仕訳が二重になりやすくなります(本章で扱います) |
「受信」機能は2026年10月頃に終了が予定されているため、これから受領の仕組みを新しく作る場合は、クラウド債務支払かクラウドインボイス 受領プランを軸に検討します。会計側の債権債務・消込全般についてはクラウド会計 実務ガイドの第6章「債権債務と入出金の消込」もあわせてご覧ください。
08-01「受信」機能を新しい業務フローに組み込んでよいか#
よくある症状
取引先からの請求書を、クラウド請求書の「受信」機能で受け取る運用を検討しています。
原因
- クラウド請求書の「受信」機能については、2026年10月頃をめどに提供を終了する予定であることが、公式ガイドの概要部分で案内されています。
- 終了後は、買い手側の請求書の受領は、クラウド債務支払・クラウドインボイス 受領プラン・クラウドBoxのいずれかに移行する前提になります。
正しい操作
- これから受領の仕組みを新しく作る場合は、「受信」機能を起点にせず、クラウド債務支払かクラウドインボイス 受領プランを軸に検討します。
- すでに「受信」機能を使っている場合は、2026年10月頃の終了に向けて、保存済みのデータの扱いと移行先を早めに確認します。
- 電子帳簿保存法への対応は、いずれの経路でもクラウドBoxとの連携が前提になっている点を確認します。
08-02受信した請求書を取り消したい/間違った事業者で受信してしまった#
よくある症状
受信メールのURLを開いて手続きを進めたところ、別の事業者で請求書を受信してしまいました。取り消してやり直したいと考えています。
原因
- 請求書は、受信の操作を実行した時点で確定します。あとから取り消したり、最初からやり直したりする手段は用意されていません。
- 請求書を受信できるのは、ログイン中の事業者と請求書の宛先が一致している場合です。複数の事業者を切り替えて使っている担当者は、ログイン中の事業者を確認しないまま受信してしまいやすい所です。
- 受信済みの請求書であっても、クレジットカード決済まで完了しているものは削除の対象にできません。
正しい操作
- 受信メールのURLを開いたら、手続きを進める前に、請求書の宛先とログイン中の事業者名が一致しているかを画面で確認します。
- 一致していない場合は、いったん手続きを中断し、正しい事業者に切り替えてから改めて受信します。
- 誤って受信してしまった場合は取り消せないため、経理担当者間で情報を共有し、正しい事業者側で改めて原本を入手する、または手動で記録を残す運用にします。カード決済が完了している場合は削除もできないため、記録として残す前提で扱います。
08-03支払った請求書の仕訳が、会計側で二重になる#
よくある症状
クラウド会計・確定申告の「債務管理」で支払いを記録しています。ところが、決算前に確認すると、同じ支払いの仕訳が2本登録されていました。
原因
- クラウド会計・確定申告で銀行口座をデータ連携している場合、「連携サービスから入力」から登録する仕訳と、「債務管理」の「決済登録」から登録する仕訳が重複してしまいます。銀行明細と決済登録の両方から、同じ支払いを仕訳にしてしまうことが原因です。
- 「債務管理」機能は、クラウド会計を「ビジネスプラン」で利用している場合、またはクラウド確定申告を「パーソナルプラン」以上で利用している場合に使える機能です。スモールビジネスプラン・ひとり法人プランでは利用できません。
正しい操作
- 「債務管理」の「決済登録」を使う場合は、対応する銀行明細を「連携サービスから入力」で別途仕訳登録しないよう、担当者間でルールを決めます。
- 決算前には、買掛金や支払手数料などの相手科目で、同じ取引先・同じ金額の仕訳が重複していないかを確認します。
- 「債務管理」を利用できるプランかどうかをあわせて確認します。対象外のプランでは、支払いの管理を別の方法で行う必要があります。
NG:決済登録で仕訳を登録したうえ、同じ支払いの銀行明細も別に仕訳登録する
- 同じ支払いが2本の仕訳として計上されます
OK:決済登録で仕訳を登録したら、対応する銀行明細は「対象外」にする
- 支払いの仕訳が1本で完結します
08-04クラウド債務支払・クラウド経費から、会計に仕訳が連携されない#
よくある症状
クラウド債務支払やクラウド経費で支払い・精算の処理を終えました。しかし、クラウド会計・確定申告を確認しても仕訳が反映されていません。
原因
- 各サービス側で連携の設定をしていないと、仕訳は連携されません。クラウド債務支払は「管理設定」>「債務機能設定」>「基本設定」、クラウド経費は「管理設定」>「経費機能設定」>「基本設定」で、それぞれ「会計サービス連携」の連携先を選び、「仕訳の連携」を「連携する」に変更する必要があります。
- 仕訳が連携されるタイミングは、サービスごとの設定によって異なります。
正しい操作
- クラウド債務支払・クラウド経費それぞれの「管理設定」画面を開き、会計サービス連携の連携先が正しく選ばれているかを確認します。
- 「仕訳の連携」が「連携する」になっているかを確認します。初期設定のままでは連携されない場合があります。
- 連携のタイミング(都度、まとめてなど)はサービスの設定によって変わるため、いつ会計側に反映されるかを事前に確認しておきます。
コツ
クラウド会計・確定申告の「債務管理」機能と、単体製品の「クラウド債務支払」は名前が紛らわしいですが別の機能・製品です。違いは公式サイトにも専用のFAQ「クラウド会計・確定申告の『債務管理』機能とクラウド債務支払の『支払依頼』機能の違い」が用意されているので、迷ったら参照してください。
08-05AIアップロードで取り込んだ請求書が、思ったように使えない#
よくある症状
受け取った請求書のPDFを「請求書のアップロード」でAIに読み取らせました。ところが、内容を後で送付しようとしたら操作できない項目が多く、読み取りにも時間がかかりました。
原因
- AIアップロードで取り込んだ請求書は、複製・郵送・メール送信・他の帳票への変換ができません。クラウドBoxへの連携もできません。
- アップロードできるのはPDF形式のみで、サイズは最大2MB、ページ数は最大10ページ、1回のアップロードにつき1件までです。読み取りが完了するまでページ数によっては10分程度かかることがあり、10分を過ぎても完了しない場合はアップロードできません。
- AIによる読み取りの精度は完璧ではなく、項目の読み違いが起こりうる仕組みです。登録番号や金額など、読み取り結果は保存前に画面で必ず確認する必要があります。
- 月ごとにアップロードできる件数の上限が設けられています。現時点では無料ですが、将来的に有償化を検討する可能性があると案内されています。
正しい操作
- アップロードする前に、PDFの形式・サイズ(2MB以内)・ページ数(10ページ以内)を確認します。
- 読み取り完了後は、プレビュー画面でAIが読み取った項目、特に登録番号や金額に誤りがないかを確認し、必要な箇所は手動で修正します。
- 郵送やメール送信、他の帳票への変換が必要な請求書は、AIアップロードではなく通常の作成方法を検討します。
08-06受信メールを開いてもダウンロードできない#
よくある症状
取引先から届いた受信通知メールのURLを開きましたが、請求書のPDFがダウンロードできません。
原因
- 受信通知メールの本文にアクセスキーの記載があるときは、ダウンロード前にそのキーを入力する必要があります。
- ダウンロード可能な日数には初期設定で45日という期限があります。日数を変更しても、すでに送信済みのメールには反映されません。期限が切れると開けなくなります。
正しい操作
- メール本文にアクセスキーの記載がないかを確認し、記載があれば入力します。
- 受信したメールの日付を確認します。45日以上前のメールであれば、期限切れの可能性があります。
- 期限切れの場合は、取引先に依頼して請求書を再送信してもらいます。
08-07受け取った請求書を、電子帳簿保存法の要件に沿って保存したい#
よくある症状
取引先から受け取った請求書を、電子帳簿保存法の要件に沿ってどう保存すればよいのか分かりません。
原因
- クラウド請求書の電子帳簿保存法への対応は、証憑専用のストレージサービスである「クラウドBox」との連携が前提になっています。保存できる帳票は見積書・納品書・請求書・領収書です。
- 公式のガイドには「請求書発行者側の場合」と「請求書受領者側の場合」の2つの運用パターンが案内されています。受け取った請求書を保存する場合は、受領者側のパターンに沿って運用します。
- 「電子帳簿等保存」の区分に対応するには、国税関係帳簿に係る電子計算機処理に関する事務手続を明らかにした書類の作成が必要です。
正しい操作
- 受け取った請求書は、受信・AIアップロードのいずれの経路でも、クラウドBoxに保存される設定になっているかを確認します。
- 電子帳簿保存法のガイドにある「請求書受領者側の場合」の案内に沿って、保存の運用を確認します。
- 「電子帳簿等保存」の区分で対応する場合は、事務手続を明らかにした書類もあわせて整備します。
この章のチェックリスト
権限・インポート・アプリ
複数のメンバーでクラウド請求書を使うときの権限設定、CSVでの一括登録、スマートフォン版でできることをまとめます。会計事務所の職員が複数の事業者を担当する場合や、経理担当者が権限を設計し直す場合に関わる内容です。
09-01新しいメンバーを追加できない/ユーザー名やメールアドレスを変更できない#
よくある症状
「ユーザーの追加・管理」画面でメンバーを追加しようとしましたが、プルダウンに追加したい人が出てきません。あるいは、登録済みのユーザー名やメールアドレスを直そうとしましたが、変更できる項目が見当たりません。
原因
- クラウド請求書に追加できるユーザーは、管理コンソール(biz-admin)にあらかじめ登録されている人だけです。プルダウンに出てこない場合、管理コンソール側にまだ登録されていません。
- ユーザー名やメールアドレスの変更は、「ユーザーの追加・管理」画面では行えない仕組みです。変更したいときは、ユーザー名なら管理コンソールの「ユーザー」画面、メールアドレスなら「利用設定」画面を使います。
正しい操作
- プルダウンに出てこない場合は、「ユーザーの追加」画面にある「管理コンソール」のリンクから先にユーザーを登録します。
- 登録後、クラウド請求書の「ユーザーの追加」画面を再読み込みしてから、プルダウンで選択します。
- ユーザー名やメールアドレスを直したいときは、変更先の画面(管理コンソール、または「利用設定」画面)を間違えないようにします。
09-02ユーザーを削除できない/権限をすべて外して保存できない#
よくある症状
退職した担当者のユーザーを削除しようとしましたが、削除の操作がうまくいきません。あるいは、権限のチェックを全部外して保存しようとしましたが、保存できません。
原因
- 削除しようとしているユーザーが、マネーフォワード クラウド共通の「支払方法」画面でクレジットカードの登録者として紐づいている場合、その紐づけが残ったままでは削除の対象にできません。
- 権限の保存には、最低1つのチェックが入っていることが条件になっています。全項目のチェックを外した状態のまま保存しようとすると、この条件を満たさず保存できません。
正しい操作
- 削除できない場合は、そのユーザーがクレジットカードの登録者になっていないかを確認します。登録者になっている場合は、先に別のユーザーへ変更してから削除します。
- 権限を大きく制限したい場合でも、最低1つは権限を残した状態で保存します。閲覧だけにしたい場合は「閲覧専用」のテンプレートを使います。
09-03権限を絞ったら、特定の操作だけできなくなった#
よくある症状
あるメンバーの権限を絞ったところ、見積書は編集できるのに請求書への変換ボタンが出ない、ロック権限を付けたのにロックできない、合算請求書が作れないなど、狙った操作だけができません。
原因
- 個別の権限は「取引先編集」「見積書編集」「納品書編集」「請求書編集」「領収書編集」「品目編集」「帳票郵送」「帳票メール送信」「デジタルインボイス送信」「帳票のロック」「事業者設定」「帳票設定」「レポート閲覧」「ユーザー管理と閲覧」「(カード)決済履歴閲覧」に分かれています。
- 一部の操作は、1つの権限だけでは足りず、複数の権限を組み合わせて初めて行えます。代表的な組み合わせは下の表のとおりです。
正しい操作
- 操作ができないメンバーがいたら、まず下の表で必要な権限の組み合わせを確認します。
- 「ユーザーの追加・管理」画面でそのメンバーの権限を開き、不足している権限にチェックを入れます。
- 権限を追加しても改善しない場合は、対象の帳票そのものの編集権限が外れていないかもあわせて確認します。
| やりたいこと | 必要な権限 | 備考 |
|---|---|---|
| 見積書・納品書を他の帳票に変換する | 変換元の編集権限+変換先の編集権限 | 「見積書編集」「納品書編集」だけでは変換できません |
| 帳票にロックをかける/外す | 帳票のロック+対象帳票の編集権限 | ロック権限だけでは操作できません |
| 合算請求書を作成する | 請求書編集 | 権限がないと一括操作メニューに出ません |
| 帳票ごとに送付元情報を編集する | 事業者設定 | 帳票の編集権限とは別に必要です |
| 添付ファイルを追加・削除する | 対象帳票の編集権限 | 閲覧権限だけでは追加・削除できません |
| デジタルインボイスを送信する | デジタルインボイス送信 | 権限がないとボタン自体が表示されません |
権限を絞るときは、目的の操作に必要な権限をこの表で確認してからチェックを入れると、あとから「ボタンが出ない」という問い合わせを防ぎやすくなります。
09-04閲覧専用のつもりが入金処理はできてしまう/逆に一般権限なのにボタンが消える#
よくある症状
「レポート閲覧」の権限だけを付けたメンバーに、入金処理までできてしまいました。逆に、閲覧権限しかないメンバーの画面では、編集や送付のボタンがそもそも表示されません。
原因
- 権限のグループ名は「レポート、カード決済」となっていますが、実際にはこの権限に入金処理の実行まで含まれています。閲覧専用のつもりで付けた権限でも、入金の登録・修正まで操作できてしまう組み合わせです。
- 一方、閲覧権限のみのユーザーの画面では、帳票の「編集」「複製/変換」「削除」「郵送」「デジタルインボイス」「メール送信」の各ボタンは表示されません。
正しい操作
- 入金処理をさせたくないメンバーには、「レポート閲覧」権限を付けるかどうかを慎重に判断します。
- 入金処理も含めて完全に閲覧だけにしたい場合は、「権限一覧」画面で「レポート閲覧」を含めて必要な権限だけに絞り込みます。
- 権限の設計を見直すときは、「権限一覧」画面でメンバーごとの設定を一覧で確認してから変更します。
09-05CSVで一括登録・一括編集するとエラーになる/取引先マスタが書き換わる#
よくある症状
帳票や取引先をCSVでまとめて登録しようとしましたが、アップロードがエラーになります。あるいは、アップロード後に取引先マスタの内容が意図せず変わっていました。
原因
- 旧形式テンプレートの帳票はCSVアップロードに対応していません。
- サンプルCSVのA列「csv_type(変更不可)」を編集してしまっている、各項目が推奨文字数を超えている(取引先名称100字、件名200字、請求書番号30字、但し書き2,000字、メモ450字、タグ255字、品名450字、備考2,000字、振込先250字など)、品目の消費税率が未入力、個人事業主で源泉徴収欄が未入力、明細の項目名を初期値から変更している、といった原因でエラーになります。
- CSV内の取引先名・部門名が、登録済みの取引先と同じ表記になっていると、その取引先の登録内容がCSVの内容で上書きされます。
- アップロード完了メールは、アップロードしたユーザー宛に届く仕組みで、停止や送信先の変更はできません。
正しい操作
- アップロード前に「サンプルCSV」タブから最新の形式をダウンロードし、csv_type列を編集していないか、各項目が推奨文字数以内かを確認します。
- 取引先名・部門名は、既存の取引先マスタの表記と完全に一致しているかを確認してからアップロードします。一致していないと新規の取引先として扱われ、一致していると上書きされます。
- アップロード後は、対象の帳票や取引先の内容を一覧で確認し、意図しない上書きが起きていないかを確認します。CSVダウンロードで文字化けする場合は、「品目の形式」と「文字コード」の指定を見直します。
09-06スマートフォン版でできること・できないこと#
よくある症状
外出先でスマートフォンから請求書を作成しようとしましたが、作成のボタンが見当たりません。
原因
- スマートフォン版の公式ガイドに記載されているのは、閲覧・検索・事業者の切り替え・PC版への切り替え・ログアウトです。請求書の作成・編集・送付についての記載はありません。スマートフォン版は、外出先で状況を確認するための画面という位置づけです。
- 支払期限の表示にも、PC版とは違う挙動があります。支払期限が過ぎていて入金ステータスが「未設定」または「未入金」の場合は赤字で表示されますが、「入金済」の場合は支払期限自体が表示されません。
正しい操作
- 請求書の作成・編集・送付が必要な操作は、PC版で行います。
- 外出先で入金状況や支払期限を確認したいときは、スマートフォン版の「絞り込み検索」を使って対象の請求書を探します。
- 「モバイル版で開く」のバナーから、スマートフォン版とPC版を切り替えられることを担当者に周知しておきます。
09-07無償・トライアル利用でメール送信やファイル添付が急に使えなくなった#
よくある症状
無償利用状態やトライアル利用状態で使っているところ、これまで使えていたメール送信やファイル添付が、急にできなくなった、または制限がかかりました。
原因
- 無償利用状態でのメール送信には、もともと月30件までという上限があります。ファイル添付も、無償利用状態では新規のファイル添付ができない仕様です。
- 執筆時点(2026年9月19日)の「使い方ガイド」トップには、無償利用状態やトライアル利用状態でのメール送信機能やファイル添付機能について、一部制限に関するお知らせが掲載されています。内容は今後変わる可能性があるため、最新の状況は公式サイトの「重要なお知らせ」欄で確認してください。
正しい操作
- 無償利用状態・トライアル利用状態でメール送信やファイル添付が使えない場合は、まず月間の上限に達していないかを確認します。
- プランによる制限を超えて使いたい場合は、有償プランへの切り替えを検討します。
- 一時的な制限やお知らせの可能性もあるため、「使い方ガイド」トップの「重要なお知らせ」欄で最新の状況を確認します。
制度・案内の時期
ここで触れた「重要なお知らせ」は2026年9月17日・18日付で掲載されていたものです。マネーフォワード クラウドの仕様として恒久的に定まった制限ではなく、時期によって内容が変わる案内である点に注意してください。
この章のチェックリスト
公式ヘルプ・出典
このページで参照した公式サポートのページ(57本・章ごと)
第1章 製品の位置づけ
- control/pc02.html
- document02/do04.html
- li01
- user02/05.html
- 「会計連動」画面の使い方
- プランごとに利用できる機能を教えてください。
- マネーフォワード クラウド請求書のサポートページ
第2章 初期設定
- PDFファイル名のルールを設定する方法
- doc09
- li01
- user02/05.html
- 「一般」画面の使い方
- ロゴ・印影の設定方法
- 各種帳票の採番ルールを設定する方法
- 品目の設定方法
- 帳票テンプレートの切り替え方法
- 振込先口座の設定方法
- 適格請求書発行事業者登録番号の設定方法
第3章 取引先・品目
第4章 請求書の作成
- do13
- do24
- pc03
- 「会計連動」画面の使い方
- ひな形を登録する方法(毎月自動作成)
- 取引先ごとに繰越残高を設定する方法
- 合算請求書の作成方法
- 帳票の複製・変換方法
- 帳票をCSVアップロードする方法
- 源泉徴収税を計算できますか?
- 適格返還請求書の作成方法
第5章 送付・共有とステータス
- do13
- doc09
- 「一括メール送信」機能の使い方
- 「帳票ダウンロード可能日数」を設定する方法
- 「送付履歴」画面の使い方
- 「郵送代行」機能の使い方
- インボイス制度への対応について
- プランごとに利用できる機能を教えてください。
- 帳票にファイルを添付する方法
- 帳票をPDF出力する方法
- 帳票をメール送信する方法
- 電子帳簿保存法への対応について
第6章 会計連携と入金消込
第7章 修正・取消・再発行
- doc09
- hi01
- li01
- pc07
- r02
- user02/04
- 「その他」画面の使い方
- 「帳票ロック」機能の使い方
- 「送付履歴」画面の使い方
- 「関連書類」画面の使い方
- インボイス制度への対応について
- 各種帳票の採番ルールを設定する方法
- 帳票の作成・編集・削除方法
- 帳票をCSVダウンロードする方法
- 帳票をメール送信する方法
- 適格返還請求書の作成方法
第8章 受け取った請求書
- AIを利用して請求書をアップロードする方法
- control/pc02.html
- dep05
- j38
- 「債務管理」機能の使い方
- 「帳票ダウンロード可能日数」を設定する方法
- 「連携サービスから入力」画面の使い方
- クラウド会計・確定申告の「債務管理」機能とクラウド債務支払の「支払依頼」機能の違い
- 電子帳簿保存法への対応について
第9章 権限・インポート・アプリ
このページについて(情報の基準日・出典・免責)
- 内容は2026年9月19日時点の公式サポート情報と法令に基づきます。画面・仕様・プランは変更されることがあるため、操作の前にリンク先の公式ページで最新の内容を確認してください。
- 本ページは、ジェイスタート会計事務所が独自に作成した解説です。株式会社マネーフォワードの公式ページではなく、同社の監修・承認を受けたものではありません。
- 画面画像は、各画像の下に記載した公式サポートのページから、解説に必要な範囲で引用しています(画像の加工はしていません)。画像と記事の著作権は株式会社マネーフォワードに帰属します。
- 「マネーフォワード クラウド」「マネーフォワード クラウド会計」「マネーフォワード クラウド給与」「マネーフォワード クラウド請求書」は、株式会社マネーフォワードの商標または登録商標です。
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