この記事の結論
- ChatGPT(chatgpt.com)は、人が画面を開いて、会話しながらAIを使うサービスです。システムに組み込むAPI(OpenAI Platform)とは別の契約で、課金も管理も別々です。
- 使い始めは、①アカウントの作成、②言語の確認、③学習設定のオフ、④二要素認証、⑤プランの選択、の順です。個人プランは、会話がモデルの改善に使われ得る設定が既定です(公式ヘルプがこの既定を明記しているのは、Free・Plus・Proです。Goは、設定画面で確かめます)。仕事で使うなら、③を先に済ませます。
- プランの金額は、公式の案内では米ドルで示されています(Free 0ドル、Go 8ドル(米国の価格)、Plus 20ドル、Pro 100・200・500ドル、Business 1席あたり25ドル(年額払いは20ドル)から)。ただし、請求の通貨は、公式の説明が分かれています(Multicurrency billingのページには日本のJPY(円)が載り、日本の消費税のページは、米ドル建てと説明しています)。円の金額は、購入の画面で確かめます。広告は、日本のFreeとGoに表示されます。
- 2026年の変更で、古い記事の手順が使えない部分があります。エージェントモード(Workに置き換え)、専用ブラウザのAtlas(8月9日に停止)、Library(Pro・Business・EnterpriseではSpaceに置き換え)、カスタムGPT(2026年12月11日に終了予定)などです。
- 日本語のダウンロードページ(chatgpt.com/ja-JP/download/)には、WorkとCodexを使えるデスクトップ版の説明があります。一方、当事務所が確認できたMac・Windows向けのリンクは、旧アプリの「ChatGPT Classic」でした(2026年10月24日の確認。ボタンは読み込み後に表示されるため、押す前に名前を確かめます)。新しいデスクトップアプリの入手先として、公式ヘルプは chatgpt.com/features/desktop を案内しています。
- 入れない目安は、カード番号・マイナンバー・口座情報・顧問先の機密情報です。出力は第一稿として扱い、数値と出典は、原典で確かめます。
- 経理では、価格の表示は米ドルが基本で(円の請求については、公式の説明が分かれています)、消費税は10%、OpenAIのヘルプが案内する適格請求書発行事業者の登録番号はT3700150133253です。この番号の登録年月日は、国税庁の公表サイトでは令和8年(2026年)1月1日と表示されているため、2025年分の請求書は、番号を実物で確かめます。AppleやGoogle経由で購入した分は、OpenAIの請求書の画面に出ません。
「ChatGPTを仕事で使い始めたいが、どのプランを選び、どこを設定すればよいのか」「ネットの古い記事と、いまの画面が違う」。そんな方に向けて、ChatGPTの使い方を、登録からプランの選び方、画面の見方、基本の使い方、便利な機能、データの設定、経理の注意点まで、順番に解説します。
本記事は、会話でAIを使うChatGPT本体の使い方です。システムからAIを呼び出す管理画面、OpenAI Platformの使い方はこちらの記事で解説しています。同じ種類の管理画面は、Claude Consoleの使い方(仕組みはこちら)と、Google AI StudioとGemini APIの使い方の記事をご覧ください。
2026年10月24日時点の公式情報(OpenAIのヘルプセンター、リリースノート、公式サイトなど)にもとづいてまとめました。
※OpenAIの公式ヘルプには、画面の画像が少なく、その多くは、いまの画面と異なるものです。そのため本記事の図は、すべて当事務所が作成したイメージ図で、実際の画面とは、配置や名称が異なることがあります。メニューの名前は、公式ヘルプの英語表記で示し、日本語の表記は、公式の日本語ページで確認できたものを併記します(確認できなかったものは、英語表記からの訳で、画面の表示と異なる場合があります)。ウェブ版・アプリ・プラン・国によって、表示される項目が違う場合があります。
ChatGPTとは? 入口と3つのモード
ChatGPTは、OpenAIが提供する、会話でAIを使うサービスです。質問への回答、文章の下書き、資料の要約、表計算データの分析、画像の作成などを、会話の形で頼めます。入口は4つあり、どれも同じアカウントで使います。
3つのモードの使い分け
新しいデスクトップアプリは、Chat・Work・Codexの3つのモードで構成されます。ウェブ版では、対象の有料プランで、ChatとWorkを選べます(Codexは、デスクトップアプリのモードです)。Workは、無料版とGoを除く有料プランに順次提供されると、リリースノートに書かれています(EnterpriseとEduは、管理者が有効にします)。
| モード | できること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Chat | 会話で、調べもの・文章づくり・要約・分析などを頼みます | 日常の質問、文書の下書き、資料の読み込み |
| Work | 複数の手順がある長い作業を任せます。作業の途中で、承認を求められます。デスクトップアプリでは、実行の場所を、自分のパソコン(ローカル)かクラウドから選べます | 資料づくりなど、手順の多い作業 |
| Codex | コードの作業を任せます | プログラムの開発 |
※公式ヘルプ(WorkとCodexの案内、新しいデスクトップアプリの案内)をもとに、当事務所が整理しました。
ChatGPTとAPI(OpenAI Platform)は別です
ChatGPTの有料プランに入っていても、システムからAIを呼び出すAPIの利用料は別にかかります。OpenAIのヘルプも、ChatGPTとAPIは別に課金・管理されると説明しています。新しく作るAPIのアカウントは、前払いのクレジットで使います(以前からの、月払いのアカウントもあります)。くわしくは、OpenAI Platformの使い方の記事をご覧ください。
古い記事と違う点:2026年の主な変更
ネット上の古い解説には、いまは使えない機能や手順が残っています。2026年10月24日時点の公式の案内で確認できた、主な変更は次のとおりです。
| 項目 | 状況 | 補足 |
|---|---|---|
| エージェントモード(agent mode) | 公式ヘルプの冒頭で、利用できなくなったと書かれ、Workの利用が案内されています | 長い作業は、Workで頼みます |
| Atlas(専用ブラウザ) | 2026年8月9日に停止しました(日付は、2026年7月9日のリリースノートの予告にもとづきます) | 移行先として、公式ヘルプは、ブラウザを使う作業にはChatGPTのデスクトップアプリ、ブラウザ内の補助にはChromeの拡張機能を挙げています |
| Pulse | 2026年6月17日に、段階的な終了が案内されました(Proは14日間、利用できるとされました) | 先回りの更新は、サイドバーの「Scheduled」のタスクで頼みます |
| グループチャット | 2026年7月9日から、新規の作成と、招待リンクでの参加ができません | 既存のグループチャットは、当面は使えますが、のちに閲覧のみになると案内されています |
| Library | 対象のPro・Business・Enterpriseのアカウントでは、2026年9月29日からSpaceに置き換わりました(一部のワークスペースは準備中です) | FreeとGoのヘルプには、Libraryの記載があります。Projectsは別の機能で、残っています |
| カスタムGPT(GPTs) | 2026年12月11日に終了する予定です(アカウントやワークスペースによって、時期が異なることがあります。承認された延期があるEnterpriseは、2027年2月11日です) | 個人プランでは、新規の作成と公開が、すでにできません(くわしくは、機能の章で) |
| Canvas | 2026年5月28日に、GPT-5.5のInstantとThinkingから外されました | 文章とコードは、チャットの中のブロックで扱います。有料プランは、旧モデルが退役するまで、旧モデルでCanvasを使えると、リリースノートにあります。いま使えるかどうかは、画面で確かめます |
| Apps | 2026年7月9日に、アプリのディレクトリが「Plugins」のディレクトリに置き換わりました | 公式ヘルプの表記は「Plugins」です。設定画面に「Apps」と表示される場合があると、権限のヘルプにあります。古い記事には「Apps」と書かれています |
| Sora(動画生成) | アプリとウェブは2026年4月26日に終了しました。APIは、2026年9月24日に終了すると案内されていました(日付は過ぎています) | 公式ヘルプ(Soraの案内)の記載です |
| 旧モデル | GPT-4o・GPT-4.1・GPT-4.1 mini・o4-mini・GPT-5は、2026年2月13日にChatGPTから退役しました(Enterpriseなどには、2月19日や4月3日までの猶予がありました)。その後も、順次退役しています | 古い解説の「モデルを切り替える」手順は、そのまま使えません |
※日付は、公式のリリースノートとヘルプの記載にもとづきます。ヘルプ記事の多くは、更新日が「○日前」という相対表記のため、確認日を2026年10月24日としています。
登録とログイン、最初にやる5つの設定
登録は、chatgpt.com のログイン画面(chatgpt.com/auth/login)から行います。はじめに、登録の前に確認しておくことを整理します。
登録の前に確認すること
- 登録の方法は、メールアドレスとパスワード、または、Google・Microsoft・Appleのアカウントで続行する方法です。
- 電話番号だけで新規に登録する方法が、日本を含む13の国で提供されています。この方法では、あとからメールアドレスを追加でき、多要素認証は当初は使えず、有料プランにするには、メールアドレスの確認が必要と案内されています。
- 年齢は、利用規約で13歳以上とされ、18歳未満は、保護者の許可が必要です。
- 日本は、ChatGPTの対応国に含まれています。
- 登録しなくても、ログアウトのままで使えますが、1回に1つの会話だけです。会話は、保存も共有もできません(アカウントを作ると、直近の1件の会話だけが引き継がれます)。内容は、既定では学習に使われ得ます(ウェブでは、画面の右下の「?」から、別にオフにできます。その選択は、そのブラウザにだけ保存され、Cookieを消すなどすると、元に戻ります)。仕事では、ログインして使い、次の設定を済ませます。
登録の直後に表示される案内の画面や、初期の設定値については、公式の説明が見当たらなかったため、本記事では扱いません。画面の案内に従って進めてください。
最初にやる5つの設定
登録を終えたら、次の5つを、この順番で確認します。③の学習設定は、仕事の情報を入れる前に済ませます。
| 設定 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| ① アカウントの作成 | chatgpt.com のログイン画面 | 仕事で使うアカウントは、会社が管理できる形(会社のメールアドレスなど)で作ります。個人のアカウントを使う場合の注意は、経理の章で説明します |
| ② 言語 | Settings(設定)>General(一般)>Language。モバイルは、サイドバー>プロフィール>App>言語 | 「Auto-detect」(自動検出)か、日本語を選びます |
| ③ 学習のオフ | Settings>Data controls(データコントロール)>Improve the model for everyone(日本語の画面では「すべての人のためにモデルを改善する」) | オフにします。以降の新しい会話から効き、アカウント全体(ウェブとモバイル共通)に適用されます |
| ④ 二要素認証 | Settings>Security and login>Multi-factor authentication(多要素認証のヘルプでは、場所が「Security」と書かれています) | 認証アプリ・プッシュ通知・SMS(WhatsApp)・パスキーから選びます(パスキーには、セキュリティキーに保存できるものもあります)。選べる方法は、端末・国・プランで変わります |
| ⑤ プランの選択 | プロフィールのアイコン>Upgrade Plan(日本語は「プランをアップグレードする」) | 次の章で、プランの選び方を解説します |
※画面の名前は、公式ヘルプの英語表記です。日本語の表記は、公式の日本語ページで確認できたものを併記しています(一部は、英語表記からの訳で、画面の表示と異なる場合があります)。③の詳しい手順と例外は、後の「データの扱いと安全な設定」の章で説明します。
登録やログインでつまずいたとき
- 電話番号の認証は、通常は求められません。CodexやAPIのキーの初回の発行などで、求められることがあります。使えるのは携帯電話の番号で、IP電話(VoIP)は使えません。
- ログインの画面や、エラーの表示については、後の「つまずいたとき」の章にまとめました。
プランと料金:金額は米ドル表示、広告はFreeとGo
ChatGPTには、個人向けのFree・Go・Plus・Proと、組織向けのBusiness・Enterprise(教育機関向けのEduを含む)があります。金額は、公式の案内では米ドルで示されています。
- 有料プランの金額は、ユーザー1人あたりの月額で案内されています。
- Proは、月額が3段階(100ドル・200ドル・500ドル)あり、いずれも月額払いのみです(日本語のヘルプと、2026年9月29日のリリースノートにもとづきます。英語のヘルプは、100ドルと200ドルだけを載せています)。
- 年額払いがあるのは、BusinessとEnterpriseです。Go・Plus・Proに、年額払いはありません。
- 支払いは、クレジットカードとデビットカードです(iPhone・Androidのアプリ内の購入は、AppleやGoogleの決済です)。Enterpriseと、営業窓口を通す契約では、請求書払いなどを相談します。
- 請求の通貨は、公式の説明が分かれています。Multicurrency billingのページには、現地通貨で請求できる通貨として、日本の円(JPY)が載っています(対象は、標準の有料プランです)。一方、GoやPlusの日本語ヘルプは、すべての購入が米ドル建てと説明し、日本の消費税のページは、米ドル建てで、適格請求書に税額を円で表示すると説明しています。請求の通貨は、購入の画面と請求書で確かめてください。App StoreやGoogle Playの購読は、各ストアの現地通貨で請求されます。
円では、いくら?
円の金額は、料金のページが、金額を後から表示する形式とみられ、当事務所の調査では、公式の静的な資料から確認できませんでした。日本の通貨をJPYとする公式の記載はありますが、円の金額の一覧は、見つかりませんでした。そのため本記事では、公式の案内にある米ドルの金額だけを載せています。ニュース記事やスマホのストアの掲載価格はありますが、OpenAIへ直接購入する場合の公式の金額ではなく、税込か税抜かも分かりません。購入の画面で、金額と、税の表示を確かめてください。
プランの選び方
| 状況 | 選ぶプラン | 理由 |
|---|---|---|
| まず試したい | Free | 0ドルです。テキストのチャットは使えますが、画像・音声・ファイルなどに上限があり、広告が表示されます |
| 画像・音声・ファイルを、もう少し使いたい | Go | Freeより枠が増えますが、広告は表示されます |
| 仕事で毎日使い、広告を避けたい | Plus | 広告が表示されません。より高度な推論モデルが使え、WorkとCodexの枠が広がります |
| 大量の作業、難しい課題、長時間の作業が多い | Pro | 3段階の大きな利用枠があります。最上位のPro推論を、回数の上限つきで使えます |
| 複数人で使い、会話を既定で学習に使わせたくない | Business | 2席からです。管理者が、メンバーや設定を管理できます |
| 大規模な導入、管理、監査が必要 | Enterprise・Edu | 見積りです。営業窓口で相談します |
※当事務所の整理です。プランの内容や上限は変わるため、契約の前に、公式のプランのページで確かめてください。
広告:FreeとGoに表示されます
- 日本のFreeとGoでは、2026年8月11日から、広告が表示されています(OpenAIの更新ログ)。
- 広告の選定には、いまの会話の内容が使われます(「広告のパーソナライズ」と「過去のチャットとメモリ」は別のスイッチで、オンのときは、他のチャット・履歴・メモリも使われ得ます)。広告主には、チャット・履歴・メモリ・個人情報は渡されず、集計された結果だけが渡されると、OpenAIは説明しています。
- 健康、メンタルヘルス、政治の話題の周辺には、広告を出さないと説明されています。
- 設定は、Settings>Ad Controls(日本語は「広告の管理」)にあります。一時チャット(Temporary chat)には、広告は表示されません。
- Goには、広告を表示しないプランがありません。広告を避ける方法として、Plus以上への変更のほか、Freeで広告を非表示にする代わりに、利用上限が下がる選択肢があると、公式ヘルプは案内しています。
購入・変更・解約・請求書の画面
| 操作 | 場所 | 注意 |
|---|---|---|
| 購入・アップグレード | プロフィールのアイコン>Upgrade Plan(日本語は「プランをアップグレードする」)>Plus を入手(Goは Try Go。日本語は「Go を試す」) | アップグレードは、すぐに反映されます |
| プランの管理・ダウングレード | Settings>Account(Pro系は Settings>My Plan。日本語は「マイプラン」)。デスクトップアプリでの管理の場所は、公式の資料で確認できませんでした(EnterpriseとEduのWork・Codexの使用状況は、Settings>Usage and billing で見ます) | ダウングレードは、次の更新の時に反映されます |
| 解約(ウェブ) | Settings>Billing>Cancel plan>Cancel | 次の請求の24時間以上前に手続きします。期間の終わりまで使え、支払い済みの分は、自動では返金されません |
| 解約(iPhone・Android) | iPhone:設定>自分の名前>サブスクリプション。Android:Google Play | アプリを削除しても、解約にはなりません。AppleやGoogleで購入した分は、それぞれの画面で解約します |
| 請求書(Go・Plus・Pro) | Settings>Billing の Invoices(古い手順では、Settings>Account>Payment の「Manage」>Invoice History) | Apple・Google経由の購入は、この請求の画面に出ません(領収書は、AppleやGoogleから受け取ります) |
| 請求書(Business) | Workspace settings>Billing>Invoices | Ownerだけが見られます |
※画面の名前は、公式ヘルプの間でも、Settings>Billing、Settings>My Plan、Settings>Accountなど、表記が分かれています。実際の画面で確かめてください。
アカウントを削除しても、解約されるのは、ChatGPTで直接契約した分だけです。AppleやGoogle Playで購入した分は、別に解約が必要です。
アプリとブラウザ拡張:どれを入れるか
ChatGPTは、ブラウザ(chatgpt.com)だけでも使えます。パソコンの中のファイルに対して、Workの作業を任せたいときは、デスクトップアプリを使います。パソコン上で動くローカルのチャットでは、許可したフォルダやアプリを使えます。入手先には、いくつか注意点があります。
入手先の早見表
| 入口 | 入手先・方法 | 注意 |
|---|---|---|
| ブラウザ(ウェブ) | chatgpt.com | インストールは不要です。対象の有料プランでは、ChatとWorkを選べます |
| 新しいデスクトップアプリ(Chat・Work・Codex) | learn.chatgpt.com/docs/app の案内から入手します。Macは、ダウンロードボタンが「Apple Silicon」向けの表記です(公式ヘルプのシステム要件には、IntelのMacも挙げられています)。Windowsは、Microsoft Store(製品ID 9PLM9XGG6VKS)。Linuxは、プレビュー版 | macOSは、公式ヘルプ(macOSアプリのシステム要件)に、macOS 14以降と書かれています(新しいアプリと旧アプリのどちらに当たるかは、明記されていません)。Windowsの最低バージョンは、公式の資料で確認できませんでした |
| 旧デスクトップアプリ「ChatGPT Classic」 | 日本語のダウンロードページ(chatgpt.com/ja-JP/download/)に、MacとWindows向けのリンクがあります(2026年10月24日の確認) | Work・Codexを使うなら、新しいアプリを入れます。ダウンロードのボタンは読み込み後に表示されるため、押す前に、名前が「ChatGPT Classic」ではないかを確かめます。英語のダウンロードページ(chatgpt.com/download/)は、リンク先が旧アプリを指していました |
| iPhone | App Store | iOS 18.0以上で、日本語に対応しています(App Storeの掲載) |
| Android | Google Play | 同じアカウントでログインします |
| ブラウザ拡張 | Chromeウェブストアなど。Chrome・Edge・Brave・Vivaldi・Operaに対応します。デスクトップアプリを最新にして、アプリの Settings>Computer Use から進みます | サイドチャットは、Operaを除く4つで使えます |
※公式ドキュメント(learn.chatgpt.com)、公式ヘルプ、公式のダウンロードページの記載をもとに、当事務所が整理しました。
Windowsでは、Microsoft Storeで探す方法のほか、コマンドで入れる方法も、公式のドキュメントに載っています。
winget install --id 9PLM9XGG6VKS -s msstore
入れる前の注意
- アプリは、公式の入手先(OpenAIの案内、Microsoft Store、App Store、Google Play、Chromeウェブストアなど)から入れます。名前が似た別のアプリや拡張が多いため、提供元がOpenAIであることを確かめます。
- 会社のパソコンに入れるときは、情報システムの担当者や、会社のルールを、先に確認します。企業向けの配布には、Windowsで、MSIX(x64・Arm64)の形式が案内されています。
- 専用ブラウザの「Atlas」は、2026年8月9日に停止しました(公式の予告にもとづきます)。移行先として、公式ヘルプは、ChatGPTのデスクトップアプリとChromeの拡張機能を挙げています。
- 当事務所では、これらのアプリの入手やインストールの操作は行っておらず、公式の資料にもとづいて説明しています。
画面の見方
ChatGPTの画面は、左のサイドバー、中央の会話の領域、下の入力欄で構成されます。次の図は、公式の説明にある項目をもとに、当事務所が作成したイメージ図です。
画面の項目と、公式の表記
| 用途 | 英語の表記(公式) | 日本語の表記(公式ページで確認できたもの) |
|---|---|---|
| 設定 | Settings>General/Personalization/Data controls/Security and login/Plugins/Notifications/Usage/Account | 設定>パーソナライズ/データコントロール/アカウント/マイプラン/使用状況 |
| サイドバー | New chat、Quick chat、Search、Projects、Plugins、Scheduled、Sites、Library/Space、Recents(チャットの一覧) | 最近(チャットの一覧)。ほかは、日本語の公式ページでは、確認できず |
| モードの切り替え | ChatGPT/Codex、その中で Chat/Work | 日本語ページでも英字表記(左上のメニューでChatGPT/Codex、ページ上部の切り替えでChat/Work。モバイルは、画面上部のドロップダウン) |
| 入力欄のツール | 「+」、View all tools>Search。Deep researchは、「+」のツールのメニュー・サイドバー・入力欄の /Deepresearch から。Think(Free・Go。モバイルの「+」メニューでは「Think harder」) | 日本語の公式ページでは、確認できず |
| モデル | Instant/Medium/High/Extra High/Pro/Think | モデルの選択のメニュー |
| プロジェクト | New project、Project settings、Memory(Default/Project-only)、Share | 日本語の公式ページでは、確認できず |
| メモリ | Settings>Personalization>Memory(Reference saved memories/Reference chat history) | 設定>パーソナライズ>メモリ(日本語ページの表記は、「メモリを有効にする」「保存済みメモリ」) |
| 一時チャット | Temporary chat | 一時チャット(パーソナライズあり/なし) |
| 広告 | Settings>Ad Controls | 広告の管理 |
| 音声 | Voice(Settings>Voice:Live/Advanced/Standard) | 設定>音声(モード名は、Live/Advanced/Standardのまま) |
| 画像 | Images(More>Images) | 画像(その他>画像) |
※新しいデスクトップアプリの設定の画面は、ウェブ版と構成が異なります(General、Profile、Keyboard Shortcuts、Notifications、Appearance、Browser、Computer Use、Personalization、Memories、Archived chatsなど)。日本語の画面の正式な名称は、公式の日本語ページで確認できたものだけを載せています。
入力欄と回答のボタン
- 入力欄の「+」から、ファイルの追加と、ツールの呼び出しができます。
- 「+」から、ツールの一覧(View all tools)を開き、Search(検索)などを選べます。Deep researchやThinkも、「+」のメニューなどから選べます(場所は、画面やプランで異なります)。画像は、会話で頼むか、More>Images から作ります。
- 音声(Voice)のアイコンで、声で話しかけられます。
- 回答の下には、Try again、Copy、Good response、Bad response、Read aloud、Shareなどのボタンが表示されます(Android版のFAQでの表記です。内容は、メッセージや状況で変わります)。
- Good response・Bad response(サムズアップ・ダウン)で送ったフィードバックは、学習をオフにしていても、会話全体が学習に使われ得ます。仕事の会話では、使わない運用が無難です(くわしくは、データの章で)。
基本の使い方
指示(プロンプト)の書き方:4つの要素
OpenAIの公式ドキュメント(Prompting)は、指示に、Goal(ChatGPTに何をしてほしいか)・Context(役に立つ情報や資料)・Output(形式・長さ・詳しさ)・Boundaries(変えてはいけないこと、してはいけないこと、事前に確認してほしいこと)を、必要なものだけ書くとよいと案内しています。以下では、この4つを、目的・背景・望む出力・境界と呼びます。大きな課題は分けて頼み、迷うときは選択肢を求め、優先順位を伝えるコツは、当事務所の工夫です(公式の案内ではありません)。
経理の作業を例にすると、次のようになります(当事務所の作例で、架空のデータです)。
目的月次の経費の確認のために、勘定科目の候補を出してください。
背景従業員5人の小売業の会社で、経理を1人で担当しています。
望む出力次の3つの取引について、科目の候補を2つまで、表で出してください。表の列は、取引・科目の候補・理由(1行)です。
境界分からない点は推測せず、「要確認」と書いてください。税の区分は、判断しないでください。
データ10月5日 電力会社 18,700円/10月8日 文具店 3,300円/10月12日 宅配業者 1,980円
返ってきた科目は、候補のひとつです。会社の科目の体系や、税の区分は、会社のルールと顧問税理士の判断に合わせて、確定します。
- 大きな課題は、分けて、1回に1つずつ頼みます。
- 迷うときは、「選択肢を3つ挙げて」と頼み、優先順位も伝えます。
- 繰り返す好みは、個人設定(Custom Instructions)に書きます。その作業だけのことは、指示に書きます。
- 途中で直したいときは、同じ会話の中で、直したい点を具体的に伝えます。
ファイルを読み込ませる・分析する
入力欄の「+」から、文書や表計算のファイルを追加して、要約や分析を頼めます。公式ヘルプの上限は、次のとおりです。
| 項目 | 上限(公式ヘルプ) |
|---|---|
| 1ファイルの大きさ | 512MB |
| 文書 | 最大200万トークン |
| 表計算ファイル | 約50MB |
| 画像 | 20MB |
| 送れる数 | 公式ヘルプに「3時間あたり80ファイル」「Freeは1日3ファイル」とありますが、英語版の「80ファイル」は、退役したモデル(GPT-4o)の上限として書かれています。実際の上限は、画面の通知に従ってください |
※2026年10月24日時点の公式ヘルプです。音声ファイルだけの上限は、公式ヘルプに記載がありません。上限は変わることがあります。
- 貼り付けたテキストが1万字を超えると、自動で添付ファイルとして扱われます。始まった日は、プランで異なります(Plus・Pro・Businessは2026年3月25日で、当時は5千字超でした。2026年6月22日に1万字へ上がりました。Free・Goは2026年6月22日、Enterprise・Eduは2026年8月4日です)。
- データ分析は、Excel(xlsx)・CSV・PDFなどに対応します。グラフは、静止画で作られます(一部のグラフは、インタラクティブな表示に切り替えられます)。
- 保存できる合計は、公式ヘルプの英語版(1人あたり10GB)と日本語版(1人あたり25GB)で数値が異なります。Libraryの保存容量は、プランごとに異なります(Free 500MB、Go 4GB、Plus・Business 20GB、Pro 100GB)。
- スキャンした書類や、画像の中の表から数値を読み取る処理は、不確実だと、公式ヘルプが注意しています。元の資料と、1つずつ突き合わせます。
検索(ウェブ検索)と出典
- 検索は、自動で行われるほか、View all tools>Search、または「/」から指定できます。
- 回答には、Sources(情報源)のボタンと、引用のリンクが付きます。リンク先を開いて、書かれている内容を確かめます。
- 検索は、全プランで使えます(ログアウトでも)。検索も、利用上限に数えられます。位置情報の共有は、既定でオフです。
- サイドバーの検索は、過去のチャット・プロジェクト・ファイルも対象になります(2026年7月14日から)。
画像の作成と編集
- チャットで依頼するか、More>Images(日本語は「その他>画像」)から、画像を作れます。2026年9月8日に、Images 2.5が公開されました。
- 作った画像は、エディターで、範囲の選択、縦横比の変更、元に戻す・やり直し、保存ができます。Templates(テンプレート)は、Workのモードでは使えません。
- 画像は、全プランで使えます。「Images with thinking」は、Plus・Pro・Businessで使えます(Enterprise・Eduは近日)。
- 選択した範囲の外が、変わることもあります。画像には、C2PAのメタデータと、見えない透かし(SynthID)が入り、OpenAIのツールで作られたかどうかの手がかりになります。ただし、メタデータは消えることがあり、信号が見つからなくても、OpenAIが作っていないとは言い切れません。
- 上限の数値は、公式ヘルプにありません。日本語の文字の描画精度についても、公式の保証はありません(Images 2.0の発表には、多言語の文字描画の改善と、日本語を含む作例があります)。文字を入れる画像は、仕上がりを確かめてから使います。
音声で話す
- 入力欄のVoiceのアイコンから、声で会話できます。Settings>Voice で、Live・Advanced・Standardを選びます。日本語の音声があります。
- 24時間あたりの利用時間の目安は、Go・Plusが3時間、Pro(100ドル)が15時間、Pro(200ドル)は実質無制限、Business Standardが3時間、Premiumが15時間です(Goは、音声のヘルプとリリースノートの記載です。Goのヘルプには、Freeと同じ上限という記載もあります)。Freeは限られています。
会話の共有・履歴・削除
- 共有は、Share>Create link で、リンクを作ります。個人アカウントのリンクは、リンクを知っている人なら誰でも見られます。管理は、Settings>Data controls>Shared links>Manage です。
- 履歴は、会話の「…」から、Delete(削除)かArchive(アーカイブ)を選びます。すべての会話の削除は、Settings>Data controls から行います。
- 履歴に残さず、学習にも使わせたくないときは、一時チャット(Temporary chat)を使います。一時チャットのままなら、履歴に残らず、学習に使われず、メモリの作成や更新もされません。既存のメモリも使わせたくないときは、始める前に「パーソナライズなし」を選びます(始めた後は、変えられません)。保存すると、通常のチャットになります。
モデルの選び方
入力欄の近くのモデル選択のメニューで、答え方の深さを選びます。公式ヘルプの表記では、Instant・Medium・High・Extra High・Proがあり、Free・Goでは「Think」を選べます(Freeのウェブは順次の提供です。モバイルでは、「+」メニューの「Think harder」から選ぶと、Goの案内にあります)。「Auto」という名前の選択肢は、公式ヘルプに載っていません。Plus・Proで、InstantからThinkingに自動で切り替わる機能は、2026年9月14日に廃止されました。
公式ヘルプの案内をもとにすると、日常の質問はInstant、じっくり考えさせたい課題はMedium(標準の思考)かHigh(長めの思考)、最高レベルの思考が必要なときはExtra High、難しい課題や長時間の作業にはProを選びます。Free・Goは、難しい質問のときに「Think」を選びます。
どのプランで、どこまで使えるか
| プラン | Chatで選べるもの |
|---|---|
| Free・Go | 標準の軽量モデル(Luna)と、「Think」 |
| Plus | Instant・Medium・High。Astra搭載の最上位は、WorkとCodexで使えます(利用の枠は、Chatとは別です) |
| Pro・Business・Enterprise | Plusに加えて、Extra HighとPro。Astra搭載の「Pro」は、Pro(100ドル・200ドル)・Business・Enterpriseで使えます |
※公式ヘルプのモデルの案内をもとに、当事務所が整理しました。公式の資料の間でも、モデルの名前や版番号の表記が食い違っているため、本記事では版番号を固定していません。画面のモデル選択のメニューの表示に従ってください。
Proモデルの回数の上限(目安)
Proの推論モデルには、回数の上限があります。上限の数値は、公式ヘルプに載っていないか、資料によって異なります。残りの回数と、リセットの時刻は、画面で確かめます。
上限に達すると、そのモデルは、次のリセットまで、使えなくなることがあります。リセットの時刻は、表示される場合に、画面に出ます。サポートに連絡しても、上限はリセットされません(ChatGPT Proのプランの案内)。Businessでは、使用量の上限に達したとき、Ownerが共有のクレジットを追加できると、Premium席の発表にあります。
退役したモデル
古い解説に出てくるモデルは、次の日付で退役しています。
| モデル | 退役した日 |
|---|---|
| GPT-4o・GPT-4.1・GPT-4.1 mini・o4-mini・GPT-5 | 2026年2月13日 |
| GPT-5.1系 | 2026年3月11日 |
| GPT-5.2 | 2026年6月12日 |
| GPT-4.5 | 2026年6月26日 |
| o3 | 2026年8月26日 |
※公式ヘルプ(退役したモデルの案内)とリリースノートにもとづく、ChatGPTでの退役日です。APIは、別に案内されています。Enterpriseなどには、例外がありました。GPT-5.2・GPT-4.5・o3の日付は、リリースノートの記載です。
仕事で役立つ機能
仕事で使うと便利な機能を、始め方と上限とあわせて整理します。対象のプランは、次の図のとおりです。
Projects:仕事ごとに、資料と指示をまとめる
- サイドバーの「New project」で作ります。プロジェクトに、ファイルと指示を入れておくと、そのプロジェクトの会話で使われます。
- プロジェクトの指示は、全体のカスタム指示(個人設定)より優先されます。
- 入れられるファイルの数は、Freeが5件、Go・Plusが25件、Pro・Business・Enterprise・Eduが40件です。
- メモリは、既定(Default)か、プロジェクト専用(Project-only)かを選べます(作成時に選び、後から変更できます)。共有したプロジェクトは、常にプロジェクト専用です。共有は、招待した人だけか、リンクを知っている全員かを選びます。
- 顧問先ごと、案件ごとにプロジェクトを分けると、資料と指示が混ざりません。ただし、顧問先の情報を入れてよいかどうかは、契約と守秘義務で先に判断します(データの章を参照)。
Custom Instructionsとメモリ:好みを覚えさせる
- Custom Instructions(カスタム指示)は、Settings>Personalization>Custom Instructions にあります。文字数の上限は、Free・Goが1,500字、有料プランとBusinessが5,000字です。
- メモリは、Settings>Personalization>Memory で管理します。過去のチャットを参照する設定、保存したメモリの参照、メモリの概要の確認と削除ができます。
- チャットを削除しても、保存されたメモリは残ります。メモリを消すときは、メモリの管理画面で行います。すべて消すときは、「メモリを削除してオフにする」(英語は「Delete and turn off memory」)を使います。
- Businessでは、Ownerが機能の可否を決められ、メンバーも、自分でオフにできます。
- 顧問先の情報や個人情報が、メモリに残らないよう、仕事の会話では、メモリをオフにするか、一時チャットを使うと安心です。
Deep research:時間をかけて調べて、報告書にする
- 入力欄の「+」から、Deep researchを選びます(「/Deepresearch」でも呼び出せます)。最初に、調査の計画が示され、編集できます。
- 調査には、時間がかかります(所要時間の目安は、公式ヘルプにありません)。進み具合は画面で見られ、途中で止めることもできます。結果は、Markdown・Word・PDFなどで書き出せます。
- 使える回数の数値は、公式の資料に載っておらず、残りの回数は、画面に表示されます(30日でリセット)。
- 出典のリンクを開いて、原典で確認します。税法・通達・料金などは、国税庁や公式サイトで確かめます。
Scheduled:定期的な作業を頼む
- サイドバーの「Scheduled」から管理します。チャットで頼むと、作成されます(例:毎週月曜の朝に、先週の動きをまとめる)。
- 有効にできる件数は、Free・Goが3件、Plusが5件、Business・Eduが10件、Pro・Enterpriseが15件です(Freeの件数と頻度は、リリースノート(2026年8月25日)にもとづき、ヘルプの記事には、Freeの件数がありません)。
- 実行の頻度は、Freeが1日1回まで、有料プランが毎時までです。出来事(Gmail・Slack・GitHubなど)をきっかけに動くタスクは、リリースノート(2026年8月25日)で、PlusとProが作成できるとされています(FreeとGoは作成できません)。ヘルプの記事は、Webhookに対応していないと書いていて、記載が食い違っています。
- Pulseは、段階的に終了し、先回りの更新は、Scheduledのタスクに移ります。
WorkとCodex:長い作業を任せる
- Workは、複数の手順がある長い作業を任せる機能です。作業の途中で、承認を求められます。目標を伝えると、計画を示し、足りない情報を質問してから進めると、OpenAIのニュースレターに説明があります。
- 実行の場所は、デスクトップアプリで、ローカル(自分のパソコン上)かクラウドを選べます。クラウドは、パソコンに依存しない作業向けで、定期的な作業は、パソコンが起動していなくても動くと、公式の資料にあります。ただし、クラウドのコンテナは、パソコンのファイルやツールには触れません。
- 使えるプランは、ウェブとモバイルが有料プラン(FreeとGoを除く)、デスクトップは全プランです(Freeは限定的です。提供は順次で、プランとワークスペースの条件によります)。
- Codexは、コードの作業向けの機能で、全プランで使えます(クラウドでの実行は、FreeとGoを除きます)。利用の枠は、プランによって、5時間ごと、週ごとの枠があり、Workなどと共有されます。
- パソコンの中のファイルを使う作業は、必要なものだけを許可します。次のPluginsの権限も、同じ考え方です。
Plugins:外部のサービスをつなぐ
- サイドバーの「Plugins」(または chatgpt.com/plugins)で、プラグインを選び、「Install plugin」(日本語は「プラグインをインストール」)を選びます。連携が必要なときは、「Connect」(「接続」)を選びます。呼び出しは、「@プラグイン名」か、「+」から選んで行います。
- 名称は、以前の「Apps」から「Plugins」に変わりました(2026年7月9日に、ディレクトリが置き換わりました)。古い記事には「Apps」と書かれています。
- 権限は、4段階から選びます。Always ask(毎回確認)、Allow read actions(読み取りを許可)、Allow low-risk actions(低リスクの操作を許可)、Allow all actions(すべて許可。高リスク。個別のアプリで選べる場合があります)です。どれが既定かは、公式ヘルプに書かれていません。メッセージの送信、ファイルの編集・削除、共有やセキュリティの設定変更、購入などが、変更を伴う操作にあたります。
- Businessでは、プラグインは既定で有効で、管理者が、ワークスペース全体の利用可否を変えられます。Enterprise・Eduは、新しいワークスペースでは、選ばれた一部のアプリが有効な状態で始まります(既存のワークスペースの設定は変わらず、Healthcareは対象外です)。それ以外の既定は、公式の資料で説明が異なります(Work向けの資料は、既定でオフと説明しています)。管理者の設定画面で確かめてください。Plus・Proは、個人ごとに接続します。
- つなぐ前に、どの権限を渡すかを、会社のルールで決めておきます。
Slides・Space・Sites
- Slides(2026年10月16日に提供開始):Pro・Business・Enterpriseで使えます。Workで依頼するか、Space>Create>Slide で作ります。PowerPointやGoogleスライドなどに書き出せます。
- Space:ページ・スライド・ファイルなどを置く場所で、Libraryの後継です。表計算は、ヘルプでは「近日」、Work向けの資料では提供中とあり、食い違っています。Pro・Business・Enterpriseで使えます。ウェブとデスクトップで作成・編集でき、モバイルは、閲覧と共有のみです。
- Sites:Workでサイトを作り、「Deploy」で公開用のURLを作ります。見られる範囲は「Share」で選び、「Save」で保存します。使えるのは、Plus・Pro、そしてワークスペース(Businessは既定でオン、Enterpriseは管理者の設定によります)で、Free・Goは使えません。外部への公開は、Enterpriseでは既定でオフと説明されています(Businessの既定値は、公式の資料に記載がありません)。
- Sitesの公開の範囲は、新しいサイトでは、既定で「Owner and workspace admins」です。「Anyone on the internet」にするには、公開が許可されている必要があります。すべてのデプロイのURLが、本番のURLとして扱われます。カード情報や健康情報は処理できません。削除すると、復元できません。
Study modeとロックしたチャット
- Study mode(学習モード):「+」>Study から始めます。機能のページには「設定から study を選ぶ」とあり、案内が食い違うため、画面で確かめてください。全プランで使えます。一時チャット・カスタムGPT・Projectsの中では使えません。
- ロックしたチャット(Locked chats):会話の「…」>Lock chat で、4桁のPINを設定して、ロックします(2026年10月20日の機能)。PINを再設定すると、ロックした内容は削除され、サポートでも復元できません。
dots:常時稼働のエージェント
dots(2026年9月29日に発表)は、専用のクラウドPCで動く、常時稼働のエージェントです。対象は、Pro(18歳以上)とBusiness Premiumです。Enterprise(EduとHealthcareを含む)は、管理者が有効にした場合のベータです。Proは、EEA(欧州経済領域)・スイス・英国を除く市場で、順次提供されると、公式ヘルプに書かれています。日本は、除外の対象に挙がっていません(国名では書かれていません)。順次の提供のため、画面に表示されるかどうかで確かめてください。
カスタムGPT(GPTs):2026年12月11日に終了予定
- カスタムGPTは、2026年12月11日に終了する予定です(アカウントやワークスペースによって、時期が異なることがあります。Enterpriseで承認された延長は、2027年2月11日まで)。
- 個人プラン(Free・Go・Plus・Pro)では、新規の作成と公開が、すでにできません。
- 移行は、My GPTs>Migrate to plugin から行えます(アカウントによっては、まだ使えない場合があります)。移行されるのは、公開済みの最新版で、カスタムアクション、共有の設定、モデルの指定は、引き継がれません。
- 使っているカスタムGPTがある場合は、指示文と、使っている資料を、早めに控えておきます。
なお、公式ヘルプには、HealthとFinancesという機能もありますが、どちらも米国のみの機能とされています。日本での提供は、確認できていません。
経理・事務所での使い方の例
会計事務所や、会社の経理部門での使い方を、5つの例で紹介します。例は、当事務所の作例で、架空のデータです。実際の資料を入れる前に、後の「データの扱いと安全な設定」の章で、確認事項を見てください。
例1:勘定科目の候補を出す
前の章の例のように、取引の一覧を渡して、科目の候補と理由を表にしてもらいます。候補は、あくまで下書きです。
- 科目の体系(会社の科目一覧)を、指示に貼り付けると、候補が会社の体系に近づきます。
- 税の区分や、領収書の内容による判断は、人が行います。分からない取引は、「要確認」と書かせて、確認の対象にします。
- 会計ソフトに、取引の自動仕訳の機能がある場合は、その結果と見比べると、違いに気づけます。
例2:契約書や規程の要約
長い契約書や社内の規程を読み込ませて、要点を整理してもらいます。
- 要約では、論点の見落としや、言い回しの変化が起きることがあります。重要な条項は、原文を読みます。
- 顧問先や取引先の契約書は、その契約の守秘義務を先に確認します。そのうえで、学習の設定をオフにし、一時チャットか、Businessのワークスペースを使います。
例3:表計算データの確認
CSVやExcelのファイルを渡して、月ごとの集計、重複の抽出、2つの表の突き合わせなどを頼みます。
指示添付の2つの表は、10月分の売上一覧と、入金の一覧です。取引先ごとに、売上の合計と入金の合計を出し、差額がある取引先を、差額の大きい順に表にしてください。計算の根拠として、使った列の名前も書いてください。
- 結果の合計は、Excelの関数などで、検算します。
- スキャンした書類や、画像の中の表は、数値の読み取りが不確実です。CSVやExcelの形で渡します。
例4:お客様への案内文の下書き
目的決算に必要な資料の提出をお願いする、案内メールの下書きを作ってください。
背景3月決算の小売業のお客様です。担当者は、経理を1人で担当しています。
望む出力件名と本文。資料の名前と、提出の期限は、箇条書きにしてください。
境界具体的な社名・金額・日付は入れず、「○○」と書いてください。やさしい言葉づかいで、300字程度にしてください。
下書きは、そのまま送らず、送る人が読んで直します。社名・金額・日付は、人が入れます。
例5:制度や税務の調べもの
- 検索(Search)やDeep researchで、出典つきの調べものを頼めます。
- 出典のリンクを開いて、書かれている内容と、日付(いつ時点の情報か)を確認します。税率・法令の施行日・通達は、国税庁やe-Govなどの一次の資料で確かめます。
- 個別の税務判断(この取引は課税か、など)は、ChatGPTの回答だけで決めず、税理士などの専門家に確認します。
出力を確かめる5つのルール
- 数値:電卓やExcelで、検算します。ChatGPTの計算結果は、そのまま使いません
- 日付・税率・法令:国税庁やe-Govなどの、一次の資料で確かめます
- 出典:リンクを開いて、書かれている内容を確認します。リンクが開けない、または内容が違うときは、使いません
- 固有名詞・金額・登録番号:入力した資料や、原本と、突き合わせます。登録番号は、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトで検索し、名称と登録年月日も確認します
- 記録:使った指示と、確認した結果を、社内の決まった場所に保存します
データの扱いと安全な設定
ChatGPTに入れた内容が、どう扱われるかは、プランによって違います。まず、全体像を整理します。
プラン別の取扱い
| 項目 | 個人プラン(Free・Go・Plus・Pro) | Business・Enterprise・Edu |
|---|---|---|
| 会話の学習への利用 | 既定で、使われ得ます(オン)。設定でオフにできます | 既定では使われません(オプトインした場合のみ) |
| 管理者による閲覧 | なし | Business:OpenAIの公式ページ(Enterpriseのプライバシー)に、管理者が会話を閲覧・エクスポート・削除できると書かれています。一方、ヘルプには、既定では、管理者もOwnerも、メンバーの非公開のチャットはすべては見られないと書かれていて、公式の資料の間で、記載が分かれています。ヘルプで手順を確認できたのは、Ownerによるデータのエクスポートです。Enterprise・Edu:管理者が、Compliance APIで、会話とGPTの監査ログを確認できます |
| データのエクスポート | Settings>Data controls>Export data から | Business・Enterpriseは、自分ではできません |
| アカウントの削除 | Settings>Account>Delete account から | Business・Enterprise・Eduは、自分では削除できません |
| 共有リンク | リンクを知っている人なら、誰でも見られます | ワークスペースの対象のメンバーだけが見られます |
※公式ヘルプとOpenAIの公式ページ(Enterpriseのプライバシー)の記載をもとに、当事務所が整理しました。管理者ができる範囲は、契約や管理者の設定で異なります。学習の既定を、公式ヘルプが明記しているのは、Free・Plus・Proです。Goは、記載が見当たらないため、設定画面で確かめてください。
学習をオフにする手順
- プロフィールのアイコンから、Settings(設定)を開きます。
- Data controls(データコントロール)を開きます。
- 「Improve the model for everyone」(日本語は「すべての人のためにモデルを改善する」)を、オフにします。
- 別の方法として、OpenAIのPrivacy Portalの「Do not train on my content」から依頼することもできます。
オフの設定は、以降の新しい会話から効きます。アカウント全体に適用され、ウェブとモバイルで共通です。個人プランでは、この設定(またはPrivacy Portalの依頼)で、Codexのタスクも、学習に使われなくなります。ただし、Codexの環境全体を学習に使うかどうか(Include environments)は、Codexの設定で、別に切り替えます。音声モードには、学習にデータを共有するかどうかを選ぶ、別の設定があります。
オフにしても残る例外と、注意点
- Good response・Bad response(サムズアップ・ダウン)でフィードバックを送ると、学習をオフにしていても、その会話全体が学習に使われ得ます。仕事の会話では、使わない運用が無難です。
- ログアウトで使うときは、既定で、会話が学習に使われ得ます。ウェブでは、画面の右下の「?」から、別にオフにできますが、その選択は、そのブラウザにだけ保存されます。アカウントでオフにした設定が、ログアウトの利用に及ぶかは、公式の資料に記載がありません。
- 共有リンクは、学習の設定とは、別の話です。個人のアカウントで、共有リンクを作ると、リンクを知っている人は、誰でも会話を見られます。
- 人による確認:不正利用の調査、サポート、法令への対応のほか、学習をオフにしていなければ、モデルの改善のために、認可された職員や委託先が、会話を見ることがあります。
一時チャット(Temporary chat)
- 一時チャットのままなら、履歴に残らず、学習に使われず、メモリの作成や更新もされません。広告も表示されません。ファイルは、Libraryに保存されません。
- 始める前に、パーソナライズ(個人設定の反映)の有無を選びます。既定は「なし」で、始めたあとには、変えられません(2026年8月27日以降)。「あり」を選ぶと、既存のメモリ・カスタム指示・プラグインが使われます。
- チャットを保存すると、通常のチャットになり、アップロードしたファイルが、保存されることがあります。
- 安全上の目的で、最長30日間、コピーが保持されることがあります。
削除・保存期間・エクスポート
- 会話を削除すると、画面からは、すぐに消えます。システムからの完全な削除は、30日以内です(匿名化されたデータ、セキュリティ、法的な義務などは例外です)。アーカイブは、保持の期間を変えません。
- 全データのエクスポートは、Settings>Data controls>Export data から依頼します。ZIPで届き、準備に最大7日かかり、ダウンロードのリンクは24時間有効です。
- メモリを削除したときのログは、最長30日間、保持されることがあります。
Privacy Centerとデータの保存場所
- 2026年9月21日に、Privacy centerの提供が始まりました(Free・Go・Plus・Pro・Business。リリースノートの日付です)。順次の提供のため、アカウントやアプリのバージョンによっては、まだ表示されません。ウェブでは、アカウントのメニュー>Help>Privacy center から開けます。Enterprise・Edu・Healthcareは、対象外です。
- データの保存場所を指定する「データレジデンシー」では、保存の対象の国に日本が含まれます。ただし、ヘルプが対象として説明しているのは、Enterprise・Eduです。無償ですが、営業窓口を通じて申し込みます。推論の処理場所に日本はなく、欧州・米国・UAEのみです。
- Businessのリリースノート(2026年4月22日)には、「対象となる」Businessのワークスペースで、同期するすべてのアプリのデータを、日本に置けるようになったと書かれています(それまでは、Google DriveとGitHubだけでした)。「対象となる」条件は、公式の資料に記載がありません。Sitesは、米国・EUのワークスペースでは、新しいSiteに地域の指定が使われますが、日本など、ほかの地域のワークスペースでは、保存とホスティングに、地域の指定が適用されません。
入れてはいけない情報と、入れる前の確認
- OpenAIのヘルプは、クレジットカードの番号・CVV・PINなどのカード情報を、会話・ファイル・GPTに入力しないよう案内しています。
- 当事務所の目安として、マイナンバー、銀行口座の番号と暗証番号、パスワードやAPIキー、顧問先の機密情報(個人名、取引の明細など)も入れません。必要な場合は、匿名にして、架空の値に置き換えます。
- OpenAIの公式ヘルプは、出力を第一稿として扱い、引用・データ・技術的な情報・外部の資料への言及は、確かめるよう案内しています。OpenAIの公式ガイド(Academy)は、重要な事実を、信頼できる情報源で確かめること、組織のAIのルールを優先すること、法律・医療・金融は、専門家の確認を受けることを案内しています。
仕事で使い始める前に、次の5点を確認します。
- 契約:顧問先との契約や守秘義務で、AIの利用が許されているか
- 学習:個人プランなら、学習をオフにしたか。Businessなら、既定の扱いを確認したか
- アカウント:会社が管理できるアカウントか(個人のアカウントを、仕事に使っていないか)
- 共有:共有リンクを、作っていないか。作った場合は、管理の画面から削除したか
- ルール:入れてよい情報と、入れてはいけない情報を、社内で文書にしたか
組織で使う:Businessの始め方
複数人で使うなら、Businessが基本の選択肢です。会話は既定で学習に使われず、管理者が、メンバーや設定を管理できます。始め方は、次のとおりです。
- ChatGPTにサインインし、プランの選択で「Business」を選びます。
- 席の数、請求の頻度(月額か年額)、支払い方法を選びます。
- 手続きが終わったら、メンバーを招待します(Workspace settings>Members>Invite member)。
席は、最低2席から、最大200席までです(StandardとPremiumの合計)。200席の上限は、2026年8月24日以降に作成したワークスペースの場合で、それより前に作成したワークスペースは、以前の上限のままです。作成した人が、Ownerになります。StandardとPremiumは、混在できます。招待は、CSVかメールで行いますが、招待しただけでは、席は確保されません。
ロールと管理画面
- ロールは、Owner・Admin・Analytics Viewer・Memberの4つです。
- 管理画面(Admin Console)は、chatgpt.com/admin、または admin.openai.com から開きます。
- SSO(シングルサインオン)は、ワークスペースのOwnerが設定します(SAMLかOIDC)。Workspace settings>Identity & access>Identity & provisioning を開き、先にVerified Domainsでドメインを認証してから、Single Sign-On (SSO) の「Set up SSO」を選びます。メニュー名の「&」は、画面では半角の記号です。設定が読み取り専用の場合や、「Cloud Console」と表示される場合は、グローバル管理者が、Admin Consoleで管理します。
- クレジットを購入できるのは、Ownerだけです。既定では、席やユーザーごとの月間の上限は、設定されていません(OwnerとAdminが設定できます)。自動での追加購入(Automatic reload)の月間上限を空欄にすると、毎月の購入に、上限がなくなります。購入したクレジットの有効期間は、12か月です。
- プラグインは、Businessでは既定で有効で、管理者が、ワークスペース全体の利用可否を変えられます。
- Sitesも、Businessでは既定で有効で、Ownerと管理者は、無効にできます。サイトの外部への公開は、Enterpriseでは既定でオフと説明されていますが、Businessの既定値は、公式の資料に記載がありません。
- 共有リンクを、会社全体でまとめて無効にするスイッチは、Businessにはありません(Enterprise・Eduにはあります)。
- 個人のワークスペースとの統合は、元に戻せません。
- 非営利団体には、BusinessやEnterpriseを、最大75%割引で使える制度(OpenAI for Nonprofits)があると、公式のプランのページに書かれています。対象の国や団体は、公式の案内で確認してください。
経理担当者向け:支払い・請求書・消費税・記帳の実務
ここでは、経理担当者が押さえておきたい点を、支払い・請求書・消費税・記帳に分けてまとめます。なお、本章は一般的な解説で、個別の処理は、顧問税理士と決めて、毎期続けて適用してください。
支払いと請求書
- 価格の表示通貨は、公式の資料で書き方が分かれています。Multicurrency billingのページには日本のJPY(円)が載り、日本の消費税のページには、価格を米ドルで表示し続けられると書かれています。購入の画面で、通貨と金額を確かめます。支払いは、クレジットカードまたはデビットカードです(iPhone・Androidのアプリ内の購入は、AppleやGoogleの決済です。Enterpriseと、営業窓口を通す契約では、請求書払いなどを相談します)。日本の顧客の適格請求書には、消費税額が円で表示されると、OpenAIのヘルプは説明しています。米ドル建ての場合、カード明細の円の金額は、換算のレートで決まるため、実際の明細で確かめます。
- 請求書は、画面から取得します。Go・Plus・Proは、Settings>Billing の Invoices から開きます(古い手順では、Settings>Account>Payment の「Manage」から、請求ポータルの Invoice History を開きます。画面の表記は変わることがあるため、見当たらないときは、SettingsのBillingとAccountの両方を確かめます)。Businessは、Workspace settings>Billing>Invoices で、Ownerだけが見られます。
- AppleのApp StoreやGoogle Playで購入した分は、OpenAIの請求の画面に出ません。AppleやGoogleからは、領収書(購入の履歴)を受け取ります。発行元・登録番号・税の扱いが、OpenAIから直接購入した場合と異なり得るため、適格請求書にあたるかも含めて、書類の実物で確かめます。
- 請求書や領収書は、画面やメールで受け取る電子データです。電子帳簿保存法の電子取引にあたるため、データのまま保存するのが原則です。ファイル名のつけ方や、検索の要件などは、顧問税理士と決めておきましょう。
消費税(インボイス)
- OpenAIのヘルプによると、OpenAIから直接購入する日本の顧客には、10%の消費税が課されます。請求する会社は、米国のOpenAI OpCo, LLCです。
- OpenAIは、適格請求書発行事業者の登録番号として T3700150133253 を案内し、価格を米ドルで表示し続けられること、適格請求書には、消費税額が円で表示されることを説明しています。
- 登録年月日は、国税庁の公表サイトで確かめます。OpenAIのヘルプは、消費税を2025年1月1日以降の請求分からと説明していますが、適格請求書発行事業者としての登録年月日は書いていません。国税庁の公表サイトでは、T3700150133253(OpenAI OpCo, LLC)の登録年月日は、令和8年(2026年)1月1日と表示されています(2026年10月24日に当事務所が確認。確認時の画面を保存しておくことをおすすめします)。
- 2025年中の請求は、T3700150133253の登録年月日(令和8年1月1日)より前の取引にあたります。同じ公表サイトには、OpenAI, LLC が T4700150127989 で、令和7年(2025年)1月1日から登録されているとも表示されています。ただし、この番号には失効年月日として令和9年(2027年)1月1日も表示されています(いずれも2026年10月24日に当事務所が確認)。2025年分の請求書や領収書は、発行した法人名と登録番号を実物で確かめ、公表サイトの登録年月日・失効年月日と取引の日付を照合します。仕入税額控除(登録前の期間の扱いを含む)は、顧問税理士に確認してください。
- 課税事業者は、帳簿と適格請求書等の両方を保存するなど、要件を満たせば、仕入税額控除の対象になります(簡易課税や、インボイス登録に伴う負担軽減の特例を使っている場合は、計算方法が異なります)。領収書や請求書は、登録番号と消費税額のほか、取引年月日、取引内容、税率ごとの金額、宛名が載っているかを、実物で確かめてから処理しましょう。記載がない場合の扱いは、顧問税理士にご確認ください。
- OpenAIのヘルプには、適格請求書を入手する手順や、請求元の住所の記載が見当たりませんでした。書類の実物で確かめます。なお、請求元の住所は、適格請求書の必須の記載事項ではありません。
- Enterpriseなどの個別の契約では、OpenAIのヘルプによると、消費税は課されず、リバースチャージ方式が一般に適用されます。この方式では、課税事業者が、自分で消費税を計算して、申告・納付します(特定課税仕入れ)。ただし、一般課税で課税売上割合が95%以上の課税期間と、簡易課税の課税期間は、当分の間、特定課税仕入れがなかったものとされます。免税事業者は、申告の必要がありません。つまり、申告が必要になるのは、一般課税で課税売上割合が95%未満の課税期間です。自社がどれにあたるかは、顧問税理士に確認してください。
記帳のポイント
- 勘定科目に決まりはありません。通信費・支払手数料・ソフトウェア利用料などから、社内で1つに決め、毎期続けて使います。
- 月額払いのプランは、毎月の利用料として、費用に計上します(課税仕入れ10%)。
- 年額払い(BusinessやEnterpriseなど)は、1年分を前払いするため、前払費用として計上し、期間に応じて費用にするのが原則です。次の要件を満たす場合は、支払時に全額を費用にできる特例(短期前払費用)があります。継続的な役務の提供を受ける契約に基づく支払いであること、支払日から1年以内に提供を受ける役務であること、毎期継続して適用すること、収益に対応する費用でないこと、です(法人は法人税基本通達2-2-14、個人は所得税基本通達37-30の2)。どちらを使うかは、顧問税理士と決めて、毎期続けます。
- Businessのクレジット(上限に達したあとも続けて使うために購入する前払いの枠で、有効期間は12か月)は、APIクレジットと同じ考え方で、購入時は前払金とし、使った分を費用に振り替えるのが基本です。くわしくは、OpenAI Platformの使い方の記事の経理の章をご覧ください。
- 席ごとの費用を、部門や人ごとに配賦したいときは、請求書の席数をもとにする方法を、先に決めておきます。
- カード明細を会計ソフトに連携しているなら、領収書から別に仕訳を起こさず、連携明細の側で科目と税区分を決めます(二重計上の防止)。
- 領収書の消費税額(円)と、カード明細の円の金額は、換算レートの違いで一致しないことがあります。処理の方法を、社内で統一しておきましょう。
年額払いの処理の一例を、架空の金額で示します。
支払4月1日に、Businessの年額払いの1年分(5席)を、合計198,000円(税込)で支払いました。
原則の処理前払費用として計上し、毎月、198,000円÷12=16,500円(税込)を、費用に振り替えます。課税仕入れは、役務の提供を受ける月ごとに、16,500円(うち消費税1,500円)です。
特例を使う場合短期前払費用の要件を満たし、毎期継続して適用するなら、支払時に198,000円(うち消費税18,000円)を、費用にできます。消費税も、支払時の課税期間の課税仕入れになります(消費税基本通達11-3-8)。
※計算の一例です。どちらの処理を使うか、為替の換算をどうするかは、顧問税理士と決めて、毎期続けて適用してください。
個人のアカウントを、仕事に使う場合のリスク
- 個人プランは、会話が学習に使われ得る設定が既定です(公式ヘルプが明記しているのは、Free・Plus・Proです。Goは、設定画面で確かめます)。会社の情報を入れる前に、学習のオフを確認します。
- 会社は、個人アカウントの会話を、閲覧・エクスポート・削除できません。担当者が退職すると、会話や設定が、会社の手を離れます。Businessについては、OpenAIの公式ページ(Enterpriseのプライバシー)に、管理者が会話を閲覧・エクスポート・削除できると書かれています。一方、ヘルプには、既定では、管理者もOwnerも、メンバーの非公開のチャットはすべては見られず、Ownerが、メンバーのデータをエクスポートできる場合がある、と書かれています。会社がどこまで確認できるかは、契約の前に、公式の案内と設定で確かめます。
- 請求書・領収書が、個人のアカウントに紐づきます。精算の証憑の保存や、登録番号・税額の確認が、個人任せになります。
- 仕事で複数人が使うなら、会社の契約(Businessなど)にして、Ownerが、請求書の取得と席の購入を行い、管理者が、メンバーの招待と設定の管理を行う形が、運用しやすくなります。
毎月の確認リスト
- 契約者:会社名義の契約か。個人のアカウントを、立て替えで使っていないか
- 請求書:登録番号・税額・宛名が載っているか。電子データのまま保存したか
- 購入の経路:OpenAIから直接か、Apple・Google経由か(経路ごとに、証憑の入手先が違います)
- 科目と税区分:社内で決めた、1つの科目と区分に統一したか
- プランと席:使っていない席や、不要になったプランがないか。解約の期限(次の請求の24時間以上前)は大丈夫か
つまずいたとき:エラーと対処
よくある表示と、公式ヘルプの対処を、まとめます。
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| 「Something went wrong」などのエラー | ページを更新し、新しいチャットで試します。改善しないときは、ステータスページ(status.openai.com)で障害の有無を確かめ、キャッシュとCookieの削除、シークレットウィンドウ、拡張機能・VPN・セキュアDNSの停止、別のネットワークへの切り替えを順に試します |
| ネットワーク・websocketのエラー | VPNやプロキシを止め、セキュリティフィルターも止めて、別のブラウザやシークレットウィンドウ、別のネットワークや端末で試します |
| 「problem preparing your chat」 | ブラウザの拡張機能が原因のことがあります。拡張機能を止めて、試します |
| 「suspicious activity」 | VPNやプロキシを止め、ブラウザや端末を再起動し、シークレットウィンドウで試します。アカウントを共有していないかを確かめ、パスワードを変更します。自動化ツールを使っていないのに改善しないときは、サポートに連絡します |
| 「Thinking…」のまま止まる | ページを更新し、新しいチャットで試します。障害の可能性は、status.openai.com で確認します |
| 生成したファイルのダウンロードのエラー | 生成されたファイルは、早く期限が切れます。もう一度作ってもらい、すぐに保存します |
| 「Phone number required」(Windows・macOSのアプリ) | 電話番号の登録が必要な場合があります。使えるのは携帯電話の番号で、IP電話は使えません |
| モデルが選べない | ワークスペースの権限、利用の上限、セキュリティによる制限を、確認します |
| 上限に達した | そのモデルは、次のリセットまで、使えないことがあります。リセットの時刻は、表示される場合に、画面に出ます。サポートは、上限をリセットしません |
※公式ヘルプ(エラーの案内、サポートへの連絡、モデルが使えないとき、ChatGPT Proのプランの案内)をもとに、当事務所が整理しました。
障害の情報は、status.openai.com で確認できます。サポートへの連絡は、help.openai.com の右下のチャットから行います(最初はAIのアシスタントで、必要に応じて、担当者につながります)。
よくある質問
Q. 無料のままで、どこまで使えますか?
公式のプランのページでは、Freeは、テキストのチャットが無制限(悪用対策あり)で、アップロード・画像・音声・Deep research・メモリ・Codexには上限があると説明されています。ファイルは、1日3件までです。広告が表示されます。仕事で毎日使うなら、広告のないPlus以上と、学習の設定の確認を、おすすめします。
Q. 日本円では、いくらですか?
公式ヘルプで金額が確認できたのは、米ドルだけです(図3)。日本の通貨をJPYとする記載もあるため、円の金額は、購入の画面で、税の表示とあわせて確かめてください。
Q. ChatGPT Plusに入れば、APIも使えますか?
別の契約です。APIは、OpenAI Platformで、前払いのクレジットを購入して使います。くわしくは、OpenAI Platformの使い方の記事をご覧ください。
Q. 入力した内容は、AIの学習に使われますか?
個人プランは、既定で、使われ得ます(公式ヘルプが明記しているのは、Free・Plus・Proです。Goは、設定画面で確かめます)。Settings>Data controls(日本語の画面では、設定の「データコントロール」)の「Improve the model for everyone」(日本語の画面では「すべての人のためにモデルを改善する」)をオフにすると、以降の新しい会話は、使われなくなります。ただし、サムズアップ・ダウンで送ったフィードバックの会話は、使われ得ます。Business・Enterprise・Eduは、既定では使われません。
Q. 顧問先の資料を入れても、大丈夫ですか?
一律には言えません。顧問先との契約や守秘義務で、AIの利用が許されているかを、先に確認します。許される場合でも、学習をオフにし、Businessなど、会社が管理できる契約を使い、個人名や口座番号は匿名にします。マイナンバーやカード番号は、入れません。
Q. 退職した従業員の会話は、会社で見られますか?
個人のアカウントでは、会社は見られません。Businessでは、OpenAIの公式ページ(Enterpriseのプライバシー)に、管理者が会話を閲覧・エクスポート・削除できると書かれていますが、ヘルプには、既定では、管理者もOwnerも、メンバーの非公開のチャットはすべては見られないと書かれていて、公式の資料の間で、記載が分かれています。契約の前に、公式の案内と設定で確かめます。
Q. カスタムGPTは、使えなくなりますか?
2026年12月11日に終了する予定です(アカウントやワークスペースによって、時期が異なることがあります。Enterpriseで承認された延長は、2027年2月11日まで)。移行は、My GPTs>Migrate to plugin から行えます(アカウントによっては、まだ使えない場合があります)。移行されるのは、公開済みの最新版で、カスタムアクション・共有の設定・モデルの指定は、引き継がれません。
Q. 「エージェント」や「Atlas」が見当たりません。
エージェントモードは、公式ヘルプの冒頭で、利用できなくなったと書かれ、Workの利用が案内されています(同じページに、「利用できる」という古い記載も残っています)。専用ブラウザのAtlasは、2026年8月9日に停止しました(公式の予告にもとづきます)。代わりに、ChatGPTのデスクトップアプリとブラウザ拡張が案内されています。
Q. 請求書は、どこで取得しますか?(AppleやGoogleは領収書)
Go・Plus・Proは、Settings>Billing の Invoices から開きます(古い手順では、Settings>Account>Payment の「Manage」>Invoice History です)。Businessは、Workspace settings>Billing>Invoices(Ownerのみ)です。AppleやGoogle経由で購入した分は、OpenAIの請求の画面に出ないため、AppleやGoogleから領収書を受け取ります。
Q. 解約したのに、請求されました。
契約した場所(ウェブ・Apple・Google)で、解約する必要があります。アプリを削除しても、解約にはなりません。次の請求の24時間以上前に、手続きします。アカウントを削除しても、解約されるのは、ChatGPTで直接契約した分だけです。AppleやGoogle Playで購入した分は、別に解約します。
Q. 日本語で使えますか?
使えます。日本は、対応国に含まれています。言語は、Settings>General>Language で、「Auto-detect」(自動検出)か、日本語を選びます。音声にも、日本語があります。
まとめ
- ChatGPTは、会話でAIを使うサービスです。システムに組み込むAPI(OpenAI Platform)とは別の契約で、課金も別です。
- 最初に、言語の確認、学習設定のオフ、二要素認証、プランの選択を済ませます。個人プラン(Free・Plus・Pro)は、学習が既定でオンです(Goは、設定画面で確かめます)。
- プランの金額は、公式ヘルプでは米ドルで示されています(日本の通貨をJPYとする記載もあります)。広告は、日本のFreeとGoに表示されます。円の金額は、購入の画面で確かめます。
- 2026年の変更で、エージェントモード、Atlas、Library(Pro・Business・Enterprise)、カスタムGPTの扱いが変わりました。日本語のダウンロードページには、旧アプリ「ChatGPT Classic」へのリンクがあります。
- カード番号、マイナンバー、口座情報、顧問先の機密情報は入れません。出力は第一稿として、数値と出典を原典で確かめます。
- 経理では、請求書の登録番号と消費税額を実物で確かめ、AppleやGoogle経由の購入は証憑の入手先が別になる点に注意します。仕事で複数人が使うなら、会社の契約にします。
生成AIを経理・会計の業務にどう組み込むか、費用の処理や、情報の取り扱いのルールづくりも含めて相談したい方は、ジェイスタート会計事務所へお気軽にお問い合わせください。
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出典(OpenAI公式・国税庁ほか・2026年10月24日確認)
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