経営計画の作り方|融資・補助金に強い計画を札幌の税理士が解説

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経営計画というと、立派な冊子や精緻な5カ年計画を想像して腰が引ける方が多いのですが、中小企業に必要なのはそれではありません。結論から言うと、経営計画とは「数字の根拠を持った1年の作戦書」であり、実務では①銀行融資、②補助金申請、③社内の目標共有という3つの場面で直接お金と行動に効きます。A4数枚で十分です。この記事では、創業融資・補助金の計画づくりを日常的に支援する札幌の税理士・公認会計士事務所が、使える経営計画の中身、作り方4ステップ、続けるための運用を解説します。

目次

経営計画が「効く」3つの場面

第一に融資です。金融機関は決算書(過去)と経営計画(未来)のセットで返済能力を判断します。根拠ある計画は金利・枠・スピードに実際に影響します(創業融資の記事で解説した「根拠式」はそのまま既存企業の計画にも使えます)。第二に補助金です。事業計画の評価で採否が決まる以上、計画づくりの巧拙が採択率に直結します。第三に社内共有です。「今年はこの数字をこの打ち手で獲る」が1枚で共有されている会社は、月次のレビュー(管理会計の記事)が機能します。逆に、誰にも見せない計画は作る意味がほぼありません。

中身はこれだけ:A4数枚の構成

パート書くこと分量
現状整理直近3期の数字の要約と、強み・課題を各3つ1枚
数値計画売上(根拠式つき)・粗利・固定費・利益・返済1枚
行動計画数字を実現する打ち手を四半期ごとに(担当つき)1枚
資金計画月次の資金繰り見込み(投資・借入・返済を含む)1枚

※2026年6月12日時点・当事務所の標準構成。肝は数値計画の根拠式です。「売上5,000万円(前年比10%増)」ではなく、「客数×単価×頻度のどれを・どの打ち手で・どれだけ動かすか」まで分解します。根拠のない右肩上がりは、銀行にも社員にも一瞬で見抜かれます。

作り方の4ステップ

経営計画の作り方4ステップ:過去3期の数字を読む、来期の数字を根拠式で組む、打ち手を四半期に割る、月次レビューで回す
計画づくりの標準手順(※2026年6月12日時点)

ステップ1は過去を読むことです。直近3期の売上・粗利率・固定費の推移から、自社の「実力線」を把握します。ステップ2は数字を組むことです。実力線をベースに、根拠式で来期の売上を積み上げ、粗利・固定費・利益・返済原資まで通します。損益分岐点(固定費÷粗利率)を必ず併記し、「最低ライン」と「目標ライン」の2本立てにすると実用的です。ステップ3は打ち手を四半期に割ることです。年間の打ち手を4つの四半期に配置し、担当者を付けます。ステップ4は回すことです。月次で計画と実績の差を確認し、四半期ごとに打ち手を入れ替える——計画は「作る」より「直しながら使う」ものです。

やりがちな失敗と対策

失敗1は希望的観測の数字です。前年割れの実力線なのに「来期は20%増」と書けば、計画全体の信用が崩れます。挑戦目標は行動計画に書き、数値計画は実力ベースで組むのが原則です。失敗2は固定費の見落としです。人件費の昇給・社会保険料・借入返済(これは費用ではなく資金計画側)を漏らすと、黒字計画でも資金が詰まります。失敗3は作って終わりです。月次レビューの場(誰と・いつ・何を見るか)まで決めて初めて計画は道具になります。当事務所では、計画の文章化・表づくりはAI(Claude)で高速化し、数字の妥当性検証と金融機関目線のチェックを有資格者が行う形で、作成から運用まで伴走しています。計画づくりの叩き台は自社でも作れますが、銀行・補助金の評価に耐える水準への仕上げは専門家の領域です。

当事務所での実例

実例:小売業の法人で、増床投資の融資に向けた経営計画づくりを支援しました。過去データの分析と計画書の文章・表の下書きはAI(Claude)が担当し、売上根拠式の組み立てと資金繰り計画・銀行への説明戦略は有資格者が設計。金融機関から「数字の根拠が明確」との評価を受け、希望条件での調達につながりました。計画はその後も月次レビューの土台として使われています。

融資・補助金・来期計画のいずれでも、お問い合わせからご相談ください。状況を伺ったうえで、対応範囲と概算をご提示します。

よくある質問

5カ年計画は必要ですか?

大型投資や事業承継(承継の記事)など長期の意思決定があるなら有効ですが、基本は精度の高い1年計画+方向性レベルの3年展望で十分です。

計画と実績がすぐズレてしまいます

ズレるのが正常です。大事なのはズレの理由(数量か単価か、時期ズレか構造変化か)を月次で言語化し、四半期で打ち手を入れ替えることです。ズレない計画より、直せる運用を目指してください。

経営計画は社員にどこまで見せるべきですか?

数値計画の全部を開示する必要はありませんが、目標売上・粗利と行動計画は共有しないと実行されません。役員報酬等の機微情報を分離した「共有版」を作るのが実務的です。

相談には何を用意すればよいですか?

直近3期の決算書と、来期にやりたいこと(投資・採用・新規事業)のメモをご用意ください。お問い合わせフォームから「経営計画の相談」とご連絡ください。料金・契約・業務フローはこちらです。

まとめ

  • 経営計画は融資・補助金・社内共有に直接効く「数字の根拠つき作戦書」
  • A4数枚で十分。肝は売上の根拠式と損益分岐点の併記
  • 過去を読む→根拠式で組む→四半期に割る→月次で回す、の4ステップ
  • 数値は実力ベース、挑戦は行動計画へ。希望的観測は信用を失う
  • 計画は作って終わりではなく、直しながら使う道具

当事務所(札幌市)は、経営計画の策定・融資/補助金対応・月次レビューの運用まで税務顧問とあわせて支援しています。料金・契約・業務フローをご確認のうえお問い合わせください。

関連記事:日本政策金融公庫の創業融資(札幌)管理会計とは営業利益を高める方法会計・税務顧問サービスのご案内

※本記事は2026年6月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。

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