利益率を上げる方法|値決めと商品構成の実践策を札幌の税理士が解説

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利益率を上げる施策の中で、効果が大きい一方で後回しにされやすいのが「値決め」と「商品構成」です。コスト削減は社内で完結しますが、価格は顧客に向き合う必要があるためです。

利益率向上の柱は①価格の見直し(一律ではなく商品・顧客を選んで)、②売る組み合わせの設計(高粗利品へ誘導する商品構成)、③値引きの管理(現場任せの値引きをルール化)の3点に整理できます。

この記事では、札幌の税理士・公認会計士事務所が、3点それぞれの実務手順を解説します。

この記事は、こんな方に役立ちます

  • 札幌・北海道で税理士をお探しの方
  • 会計・税務・経営の相談先を探している方
  • 自社に合うサポートを知りたい方
①お問い合わせ②ヒアリング③ご提案・見積り④契約・開始⑤定期フォロー
ご相談からサポート開始までの流れ
図:ご相談の流れ
この記事のポイント
  • 利益率向上の本丸は値決め・商品構成・値引き管理の3点セット
  • 価格1%は利益への直結度が最大のレバー
  • 値上げは選んで・段階的に・理由とともに。離脱の損益分岐を先に試算
  • 構成は集客・主力・上位の3層で設計し、上位へ誘導する
  • 値引きはルール化と月次の見える化で漏れを止める
目次

値決めの重要性:1%の値上げが利益に与える影響

モデルケースで考えます。売上1億円・粗利率30%・営業利益300万円の会社が、販売数量を維持したまま価格を1%上げると、増えた100万円はそのまま粗利と営業利益に反映され、利益は300万円→400万円(33%増)になる計算です。

同じ100万円を販売数量で稼ごうとすると、売上を約333万円増やす必要があります(粗利率30%の場合)。

価格は利益への影響が大きいレバーの一つとされていますが、実務では数量だけを追う対応も多く見られます。※数値は構造説明のためのモデルケースです。

①価格の見直し:選んで・段階的に・理由とともに

値上げの実務は「一律値上げ」を意味するものではありません。手順は3つあります。第一に対象を選ぶこと。需要が強い(指名買いされる・代替が利きにくい)商品、原価上昇を吸収しきれない商品から着手することが検討材料になります。第二に段階を設けること。

新規顧客から先に新価格を適用し、既存顧客は更新・契約改定のタイミングで移行する方法は、離脱リスクを抑える一つの手段とされています。第三に理由を添えること。原価・人件費の上昇、品質・対応の維持という事実を簡潔に伝えることが望まれます。

あわせて、離脱率の損益分岐をあらかじめ試算しておくと、交渉の判断がしやすくなる場合があります。粗利率30%の商品を10%値上げした場合、数量が約25%減っても粗利額は維持できる計算です(モデルケース)。

実際の離脱は想定より小さくなるケースも見られますが、業種・商品によって差があるため一律には言えません。

②商品構成:単品ではなく「組み合わせ」で粗利を作る

商品構成の3層:集客商品で入口を作り、主力商品で粗利を稼ぎ、上位商品・継続商品で利益率を引き上げる
構成で売る:集客→主力→上位・継続の3層設計(※2026年6月12日時点)

全商品の利益率を一律に上げる必要はありません。集客商品(粗利薄くても入口になる)、主力商品(量と粗利のバランス)、上位・継続商品(高粗利・リピート)の3層で構成を設計し、顧客の動線を上位へ誘導する方法が考えられます。

セット販売・松竹梅の価格設計・継続契約化(保守・定期便・顧問型)は、単価と利益率を同時に上げる方法として知られています。どの商品がどの層かは、ABC分析と粗利率の掛け合わせで仕分けすることができます。

③値引きの管理:利益が漏れる要因の一つ

せっかくの値決めも、現場の値引きが野放しであれば効果が薄れます。対策としてルール化と見える化の2つが挙げられます。

値引きの決裁基準(誰が・何%まで)を決め、値引き額を月次で集計して「値引きがどれだけ利益に影響したか」を経営者が把握する——これにより現場の意識が変わる場合があります。

POS・販売管理・クラウド会計のデータがつながっていれば、値引きレポートはAIで自動生成できます。値引きの常連顧客は、価格ではなく取引条件(ロット・納期・支払)の見直し対象として扱う方法があります。

3点セットのうち、値引きルールと簡単な構成の見直しは社内で始められます。商品別粗利の見える化、値上げの設計(対象・幅・順番・伝え方)、離脱の損益分岐試算は、数字の裏付けが必要な専門的な領域です。

当事務所は税務顧問にとどまらず、価格戦略の数字面の設計とAIによる採算分析の効率化まで実務面で伴走しています。

当事務所での実例

実例:メニュー数の多い飲食業の顧問先で、値決めと構成の見直しを支援しました。

メニュー別の原価・粗利・出数のクロス分析はAI(Claude)が下準備し、値上げ対象の選定(指名度の高い看板商品から)と松竹梅の再設計は有資格者が伴走しました。

客数を維持したまま客単価と粗利率が改善した事例です。「値上げ=客離れ」とは限らないことが確認できた点も、この取り組みの成果の一つでした。

値決めの見直しを数字の裏付けつきで進めたい方は、お問い合わせからご相談ください。状況を伺ったうえで、対応範囲と概算をご提示します。

よくある質問

BtoBで相見積もりが常態です。値上げできますか?

価格だけで決まる取引は構成の見直し(仕様・納期・支払条件・付帯サービス)で差別化の軸を作ることが先の選択肢になります。全取引先一斉ではなく、依存度と採算で順番を検討することをおすすめします。

公共価格・業界相場で価格が動かせません

その場合は②構成(高粗利サービスの追加・継続契約化)と③値引き管理、そして原価側(原価率の記事)に注力する方法が考えられます。レバーは1本に限りません。

値上げの通知文はどう書けばよいですか?

事実(コスト環境)・感謝・新価格と適用日・品質維持の姿勢を簡潔に伝えることが望まれます。文面の下書きはAIが活用しやすい領域で、当事務所でも顧問先向けにテンプレートを提供しています。

相談には何を用意すればよいですか?

直近の決算書と価格表・メニュー表、商品別の売上データ(CSV可)をご用意ください。お問い合わせフォームからご連絡ください。料金・契約・業務フローはこちらです。

まとめ

この記事のまとめ
利益率向上の本丸は値決め・商品構成・値引き管理の3点セット
価格1%は利益への直結度が最大のレバー
値上げは選んで・段階的に・理由とともに。離脱の損益分岐を先に試算
構成は集客・主力・上位の3層で設計し、上位へ誘導する
値引きはルール化と月次の見える化で漏れを止める

当事務所(札幌市)は、価格戦略の数字面の設計・採算分析・税務顧問を一体で支援しています。料金・契約・業務フローをご確認のうえお問い合わせください。

関連記事:営業利益を高める4つの打ち手利益率改善の3アプローチABC分析とは会計・税務顧問サービスのご案内

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関連ページ:会計・税務顧問業務内容・対応事例料金・契約の流れ

※本記事は2026年6月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。

出典・参考情報(公的機関)

本記事は一般的な情報提供を目的とするものであり、個別の税務判断・アドバイスを行うものではありません。税制・法令は改正される場合があります。実際の申告・手続の際は、上記の公的機関が公表する最新情報をご確認のうえ、税理士など専門家へご相談ください。

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