結論から言うと、融資審査で見られているのは「貸したお金が約束どおり返ってくるか」の一点です。具体的には利益(返済原資)、資金繰り、自己資本、経営者の信頼性、資金使途の5項目に整理できます。この5つを審査前に自分で点検しておけば、面談での説明は見違えるほどスムーズになります。本記事では項目ごとの見られ方と準備を解説します。読み終えるころには、自社で次に何をすべきかが具体的に見えるはずです。まずは全体像からひとつずつ確認していきましょう。
利益と資金繰り:返済原資の証明
金融機関は「税引後利益+減価償却費」を返済原資と見ます。例えば年間返済額300万円の借入を希望するなら、それを上回る返済原資が継続的に出ているかが第一関です。赤字決算でも、原因と改善策を数字で説明できれば評価は変わります。
自己資本と経営者信用
債務超過でないか、役員貸付金のような「会社と個人の財布の混同」がないかは、金融機関が必ず見るポイントです(「役員貸付金のリスクと解消法」参照)。納税状況や他行借入の返済履歴も信用情報として見られます。
資金使途:前向きな物語を数字で
設備資金は見積書と投資効果の試算、運転資金は資金繰り表で「なぜ必要か・いつ返せるか」を示します。創業期・新規事業なら日本政策金融公庫(日本政策金融公庫)の制度も有力です(「公庫の創業融資の流れ」参照)。面談対策は「融資面談のコツと準備」でも解説しています。
審査前の準備チェック
直近の決算書・試算表・資金繰り表・借入一覧・事業計画の5点を整え、説明のストーリーを一貫させます。弊事務所では融資用資料のたたき台作成にAIを活用し、税理士が数字の整合性を最終確認する運用で、準備期間の短縮を支援しています。
まとめ
- 見られるのは利益・資金繰り・自己資本・経営者・使途の5項目
- 返済原資=税引後利益+減価償却費が基本式
- 公私混同(役員貸付金等)は大きなマイナス
- 使途は数字で語る。準備資料は5点セット
融資戦略と資料準備は、弊事務所(ジェイスタート会計事務所)へお気軽にご相談ください。
※本記事は2026年6月時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の適用にあたっては税理士等の専門家にご相談ください。
